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#ジャンププラス原作大賞#読切部門  蝉のやっさん あらすじ

文彦は羽化途中の蝉の幼虫を地面に落としてしまう。そのため蝉は羽が伸び切らず飛べない。蝉はやっさんと名乗り人の言葉を喋る。食物と女(雌の蝉)を要求し口が悪くチンピラのようだ。

やっさんは神戸六甲の山奥の梨畑で生まれた事、結婚の約束をしていたアケミという雌がいたが逢引の場所に彼女が現れなかった事を文彦に語る。未練がある様子で寂しそうに。文彦に彼に対する友情が芽生える。

やっさんはどうしても神戸六甲に帰りたい。文彦は六甲高山植物園へ彼を連れていく。自分のせいで不具になったのに感謝の言葉を述べるやっさんが文彦には神々しい。アケミに逢えずこの世を去る事になるが男らしく格好よく、やっさんは文彦に別れを告げた。


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#読切部門