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事業の始まりと終わり

新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより事業を辞める経営者がいる。

会社を畳む、清算というイメージは悪いかもしれないが、かたや勇気ある決断と称賛されることもある。

正解はその直後には分かるものでないが、不動産屋さんの目線で大事なことは「始めた時に何年くらい続けるつもりだったか?」だと思う。

この質問はこれから事業をしようとする方や普通にお部屋を探してる方にも聞いているのだが、意外にも未来の年数を答えられる人は少ない。

人はよい良いもの、より優れたものを決めるのは得意だが、それが終わることを考えない。ずっと続ける、もしくは更に良いものが出てきたら終わらすと考える。

ただそれだと扱う物事の大きさがまるで変わってくる。1年の話しと30年とは全く考える深さが違う。

これは不動産屋さんをやっていてカウンターの内側で質問する側としていつも思うのだが、自分がやりたいと思ってることを何年間続けるかは必ず決めた方が本当によい。

そうすると色々なことがリアルになり、良し悪しの塩梅、物事の決断がすごくやり易くなる。

さて、そういう事で冒頭の事業の閉鎖の話しに戻るのだが、事業を畳むかどうか、それは始めた時の気持ちの長さに従えば良いと思う。
最初から短い間までの起業であればすぐに畳むのは何も悪くない。

この先何十年も続けるつもりならば、色々な方法を使って乗り越えればいい。
そういう事だと思います。

私は今年で不動産屋さん経営が14年目ですが自分は70歳までには続けようと思っている。
もしくは自分の志である『今の小さい子供が「将来不動産屋さんになりたい」と言ってくれる仕事や業界にする』ことが実現した時だ。

同じ経営業をしていて今回の事が苦しい方がいたら何かの参考にはしてほしいと思う。

写真は今年一棟借り上げた5階建て昭和20年代のリノベーションしたビルの1階テナント。今日プレオープンしたら近隣の方が沢山きてくださいました。
このビルもスタートアップを支援しており2階から4階には2坪くらいの小さなお店が15店舗入るよう準備しています。
5階はそのテナントで使用できる共用のバックオフィスにしました。

近年は遊休不動産を借り上げてリノベーションしてスタートアップ支援をするのが弊社のビジネスモデルです。
始まりを応援していますが、仕事柄終わることも沢山見ています。
そういった始まりと終わりを上手にサポートしていきたいと思います。

それでは。

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