CYNHNワンマン 5/1(日)Zepp DiverCity

CYNHN(スウィーニー)というグループのライブを最初に見たのは、2017年12月の「聖なるディアステージ」というイベントだったと記憶する。当時の私は、でんぱ組.inc以外のディアステージ所属アイドルについてはあまり予備知識がない状態だったにも拘らず、しっかり印象に残っている。デビュー曲の「FINALegend」は良い曲だなと思ったし、駆け出しのグループとは思えないぐらいパフォーマンスは完成度が高かった。

それから少し経って、何月だったかは忘れたがシングルCD「タキサイキア」のリリースイベントを見に行ったのだった。友人に行かないかと誘われたのである(私は友人はかなり少ないほうだけれども、一応いることはいる)。

この時見たライブが良かった。最初にまず衝撃を受けたのは綾瀬志希さんの存在感である。とにかく歌っている時と喋っている時で、キャラクターというか雰囲気というか、全然違うのである。そしてやっぱり楽曲が良いし、パフォーマンスがしっかりしていた。うまく言えないけど好感が持てた、このグループ伸びるのではないか?と感じたのである。勢いで握手会にも参加し、イベント終了後友人に話しかけた。

「途中で変拍子が入る曲があったけど、あれは何て曲なんだ?」

友人は「変拍子の曲?そんなんあったっけ?」という鈍い返答であった。なんつう使えない奴なんだと閉口したが、気になったその曲は後で自力で調べた。「はりぼて」という曲であった。

CYNHN「はりぼて」Music Video - YouTube

Bメロで5拍子が入るところがまず印象に残るのだが、どこか影がありながらも、等身大の希望が歌われたその楽曲は聴けば聴くほど心に染み入る感じがあった。瑞々しい青春ソングの名曲である。

このあたりからCYNHNは自分の中で特別なグループとなり、リリイベなどがあれば足を運ぶようになっていく。メンバーは皆個性的で魅力があったが、中でも青柳透さんの気さくで茶目っ気のあるキャラクターに惹かれ、青柳さん推しになった。

それから月日が経ち、今回Zepp DiverCityでCYNHNのワンマンライブが開催された。コロナ禍は依然として継続中であり、ライブが開催直前に中止または延期になってしまうことも少なくない。心配していたが、予定通りに開催できたことがまず嬉しい。

そして肝心のライブも良かった。素晴らしかった。

名曲「はりぼて」から始まり、「氷菓」、「解けない界面論」、「インディゴに沈む」など前半はわりとダークな雰囲気の曲が続く。3拍子でゆったりした曲調ながらもエモーショナルな盛り上がりを見せる「くもりぎみ」もライブで聴くと迫力を増す。照明も暗めの青が多いのが独特の世界観を作り上げていた。

「水の中の」はスタンドマイクでの歌唱。凝ったアレンジの不思議な曲だが、これもとても良い。

ライブ後半は「水生」、「イナフイナス」、「アンサンぶる」など盛り上がる曲を連発。アゲアゲだ、ロックを感じる!「アンサンぶる」は新たなキラーチューンとしてライブでは欠かせない曲になっていくだろう。サビの振付も面白い。オレンジ色?のボールみたいなのを持って踊る「2時のパレード」の演出も印象的だった。

本編が終わりアンコールでメンバー再登場、MCで4人がそれぞれの思いを語った。青柳透さんは素朴な言葉で感謝の気持ちを伝えていた。月雲ねるさんは芯の強さを感じさせるコメントで、とても良かった。綾瀬志希さんは言葉に詰まりながらも真摯な思いを語ってくれた。綾瀬さんが話してる時、近くの席から女性のすすり泣く声が聞こえたが、私も同様に涙せずにはいられなかった。百瀬怜さんは今までのライブで一番楽しかったという言葉に実感がこもっていた。

もう・・・こんなの見たら応援するしかないじゃんか。

最後の最後は4人がユニゾンで歌う「ラルゴ」で、ライブ全て終了。既に新メンバー加入が発表されているCYNHNだが、まだまだ高みを目指せるグループだと思うし今後に期待しかない!


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