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女子プロゴルフ公式戦

日本女子プロゴルフ選手権が木曜日から開催されています。
実は私には大変思い出がある大会で、毎年テレビで観るたびに嬉しくなる大会なのです。

それは電通時代、1989年スポーツ局のゴルフ担当に異動となり、1990年栃木県の広陵CCで開催されたこの女子プロゴルフ選手権をメインで担当して、なんとか成功させ、それが自信となってスポーツビジネスに携わるようになった正に切っ掛けの大会だからです。

当時は男子ゴルフの全盛期。女子もヤヤ人気が落ちるけれど岡本綾子プロの絶頂期で大会も優勝し、最終日には2万人近いギャラリーが押し寄せました。
岡本さんがトーナメントリーダーで最終組。そのスタートの時、何とギャラリーが1番ホールを完全に囲ってしまいました。その風景は今もまだ唯一無二の光景として脳裏に残っています。

そしてその時に一番残念に感じたのが
「大会マーク」です。
私はブランディングに必要なのは、大会のシンボルの存在だと考えています。オリンピックの五輪マークのようなものですね。そしてそのマークがある事により、汎用性が生まれ商品価値も作りやすいと考えます。
私が担当する前の選手権大会は、開催コースが大会の運営費の大半を出している関係で、それこそコースのマークをコラージュして大会マークにしていました。
もちろんこの手法がダメとは言いません。事実、現在のJGAの日本オープンや女子オープンなどやUSオープンなどもその手法を取っています。
しかし当時のオープンはシンボル的なマークがあり、マーチャンダイジングもビジネスとしてかなり成功していました。

だからこそ普遍的なマークの構築が急務だと考えていました。
また公式戦なのでスポンサーセールスも冠にするのは猛反対されていて、今の様な「コニカミノルタ杯」なんていうのは理事会でも承認されず本当に苦労しました。

そこで1992年の大会で、何とアップルコンピュータが特別協賛社となり「JLPGA championship」のアルファベッドの前にリンゴマークを合体させたロゴを作ったり、1994年からアップルからUCカードに代わり、リンゴマークをそのままUCに変えて大会ロゴを作って開催したりしていました。

実はこの時に女子プロゴルフ協会に「大会ごとにマークを変えるべきではない!是非普遍的なマークを作りましょう‼︎」という事で何回も提案して今のロゴを作り上げました。確かに一部変更はありましたが全体的には同じイメージにして統一感をもって展開していました。

昨今、準冠化にはなりましたが大会マークが変わらないで展開されているのを見るたびに当時の事を思い出し、本当に嬉しくなってしまいます。


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