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大っ嫌いな、登場人物

超人気作家、東野圭吾さん
俺、読んだ本は2冊しかないですが
実写化されたドラマや映画は
けっこうな数見てるんです

・マスカレード・ナイト
・マスカレード・ホテル
・カッコウの卵は誰のもの
・危険なビーナス
・人魚の眠る家
・プラチナデータ
・ラプラスの魔女
・祈りの幕が下りる時
・ある閉ざされた山荘で
・さまよう刃(ドラマ版)
・秘密 (ドラマ版)
・片思い

まだ、あるかもしれないけど
今、思いつくのはこのくらい

俺はそもそもミステリーは
湊かなえの大ファンでして

湊かなえの小説って
一人称でリアリティがあるんです
読み進めながら
勝手に心の追体験しているような
感覚になるんです

彼の作品はまったく違って
男性らしい緻密さと奇抜なスリルがあって
知的好奇心が刺激されます

神秘的な話になりそうな内容も
持ち前の男性性でふわふわさせないのが
彼の魅力的なところです

さてさて

ここ最近、立て続けに見たドラマ2本に
気持ちが揺さぶられちゃいまして

出演者に腹立つわ、悲しくなるわで
大嫌い人間博覧会みたいなドラマでした

そして、見終わった後
悔しくなってネットで調べてみたら
どちらも東野圭吾さんの原作でして

(笑)

よくもこんなに嫌な人間たちを
創造出来たものです

ここまで俺の気持ちを揺さぶって
憎たらしいじゃありませんか

ついつい、見てしまう
ついつい、また憤死しそうになる
ついつい、嗚咽をあげて泣いてしまう

こ、これは久しぶりに
ハッシュタグ、ドラマ感想文を
投稿しないと気が済みませんね

という経緯があったわけでした

それでは

そのムカつく1作目、いってみましょう

①さまよう刃

さまよえ、さまよえ
永久にさまよっちまえ


物語の概要

主人公竹野内豊の最愛の娘が
未成年のゴロツキ達に街中で拉致され
覚せい剤を打たれ、レイプされ、そして殺され
ゴミ袋に詰めて川に捨てられてしまう

竹野内豊は、嫁を数年前に亡くしており
父と娘ふたりでつましく暮らしていた

人生のすべてである娘を失った竹野内豊は
烈火のごとく怒り狂い
頼りにならない警察に見切りをつけ
自ら犯人たちへの復讐を誓うのだった

ちなみに、竹野内豊は猟銃を使える

そして長い長い執念の追跡の後
ついに竹野内豊はゴロツキのクズ主犯格を
猟銃で打つ殺す千載一遇のチャンスが
巡ってくるのだった

さぁ、竹野内豊は
このクズ犯人を撃ち殺せるのか

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

この作品、はじまりがあまりに残酷すぎて
(見てみたら分かると思います)
見るに絶えず
1度視聴をやめた経緯のあるドラマでした

この未成年のゴロツキ達
自分は未成年だからすぐ釈放されると嘲り
悪魔の所業を何度も繰り返すのです

こ、こ、このクズ、大っ嫌いだ!
殺してしまえ!
厚生なんて言葉は
この世から抹消した方がいい
そーだ、そーだ、こいつら即死刑だ

見ている俺の心がそう口汚く叫ぶのです

それくらい
痛々しい物語のはじまりでした

ホント、こいつら大っ嫌いだ
と思うほど

そうなんです
このドラマ、俺にとっては

出演者全員が大っ嫌いな


ドラマだったのです(笑)

復讐に狂ったへっぽこ竹野内豊
どこまでも潔白すぎてイラちな石田ゆり子



石田ゆり子:
自首してください

復讐に狂った竹野内豊が
クズ主犯格を追ってたどり着いた
長野県の田舎町
そこのペンション宿のオーナーの娘が

クリスタル・ゆり子

真っ白なブラウスは、わたしの心
いつも潔白、声はプリズム
だって毎日、漂白してるもの
そんな心の声が聞こえてきそうな役柄です

復讐は、何も生まないの
だから、自首してください

あなた(竹野内豊)を、信じています
クリスタル・ゆり子はどこまでも
長野の清流のような役柄だ

警察がクリスタル・ゆり子に尋ねます

警察:
あなたは、本当に
彼を止められると思ったのですか?

クリスタル・ゆり子:
、、、はい、、、

な、な、な、何たる欺瞞
その白のブラウス着たままドブに沈んで
死んでしまえぇー

清楚なふりして被害的って
相当、腹が立ちます
お前がぶぶ漬け喰ってろ

竹野内豊も竹野内豊で
ドラマの中盤、復讐半ばで意志がブレるし
もういい加減にせーよぉぉぉ

って、気持ちになりました

それくらい、興奮して面白かった
ということなんですけどね

復讐に燃える割に、あんまり強くない


この物語で、俺が1番ムカついたのは
美人女性記者役の滝内公美
こいつサイテー過ぎて

目突きからの
目玉くりぬいてやりたいです

最後までぎゃふんという目に合わず
モヤモヤが残りまくりです

東野圭吾さん
せめて、脇役の気持ちいい伏線回収
お願いしまッす!

このドラマは、もともと映画版で
実写化されていたらしく
東野圭吾さんの作品の中でも
特にヒットした代表作品のようです

たしかに

犯人がはじめから分かっているのに
はらはらドキドキしちゃうという
異色のミステリーでした

アマプラ、Netflixで無料公開中です
これを見て
出演者とともに
情動をさまよっちゃってください!

さて次の作品、ご紹介します


これも異色のミステリーで
魂の憑依という
奇々怪々な出来事から始まります

娘の身体に、母親の魂が入り込んでしまう
超常現象ミステリーでした

②秘密

何が『秘密』なのか
ぜったいに、忘れないで


物語の概要

幸せに暮らす父と母
そして愛娘のとある3人家族の物語

そして、父にとって母が最愛の妻である
ということがとても重要

物語は

母、直子役、石田・クリスタル・ゆり子(またか!)と
娘、藻奈美役、志田未来が
夏休みに、実家に里帰りするところから始まる

長野(またか!)の田舎で
蕎麦屋を営む直子の両親の家に
藻奈美のリクエストで
遠距離バスを利用することにした

だが

そのバスの運転手は度重なる過労により
ガードレールを突き破り
バスもろとも崖下に落ちてしまった

病院に搬送された直子と藻奈美
東京から急いでたどり着いた
父役、平介、佐々木蔵之介

病室で、かろうじて意識もどった母、直子に
父、平介が飛びつくように近づくと
直子は、娘の藻奈美を見たいと言った

平介は、隣で昏睡状態にある娘、藻奈美のベッドを
直子の真横につけ、手をつながせ
娘は無事だと必死で伝える

直子は安心したのか
そのまま息を引き取ってしまったのだった

そして、娘、藻奈美が目覚めた時
何が起こってしまったのか
自分は直子であることに気づく

そう
母、直子の魂が娘、藻奈美の身体に憑依したのだ

藻奈美の身体の直子は
それを夫である平介に伝える

平介も半信半疑ながら
必死にふたりで思い出の答え合わせをする

はじめてのデートは?
月日は?
あの時、何があった?

平介は、ふたりしか知らない馴れ初めを聞き
娘の身体に、直子の魂が憑依したと知る

そうか、娘の身体に妻がのりうつったのだ

ひとりになった平介といては
どちらかでも生きていてよかった、はずだった

はじめは、そう思うのだが

これが、あらゆる悲劇の始まりとなるのだった

身体は、娘なのだ
直子の夫である平介は、それ以前に男なのだ

がしかし

半分、夫でもない
半分、父でもない
そして、1番、平介を悲しませるのは

彼女にとって

平介は男にもなれない、という現実

みんなで、考えてみよう
いくら最愛の人だと分かっていても
娘の容姿の嫁さんを
あなたは抱けるのだろうか


妻が娘で、娘が妻で
そして、どっちを演じていいのか分からない
夫で父

男性作家ならでの、男目線のすったもんだと
もちろん、娘であるけど、実は妻
という夫と妻だけの秘密

ドラマが回を重ねるたびに
脳が混乱してくる作品です(笑)

見た目は、タコ焼きなのに
食べたらチョコ菓子でビックリした
みたいな脳内パニックが延々と続きます

正直、ふたりのやり取り自体
(特にラブシーン)
居心地が悪いったらありゃしない

また、憑依しちゃった母役、クリスタルゆり子が
可哀そうなのは分かるんだけど
自分の正当さを訴え
わがまま過ぎて、ここでもまた腹が立ちます

私の悲しみや苦しみなんて
あなたは分からないんでしょう!?

と、①さまよう刃と同様
クリスタル・ゆり子が詰め寄るんです

石田・クリスタル・ゆり子ぉぉぉ
怨怨怨怨怨
大っ嫌い

って、俺はまんまと物語の舞台に飛び込んで
優雅にダンスを踊ってしまうのでした

さて、このドラマ

最後の最後で、ドヒャーが待ってまして
そのドヒャーが
明かされぬまま物語は終わります

終わった後、とっても気分ワルッ!
ってなりまして
ネットでネタバレを閲覧して
自分の落とし所を探しちゃいました

すると、真の解釈は誰も分からなく
それぞれ色んな結末を想像してたようです

ただ、読んでて
ハッと気づいたことがあるんです

娘、藻奈美役である志田未来の目つき
ずっと気になってたんです
特に前半、あまりその場に適した
目つきじゃないのが変だなって

おそらく、これ伏線だったんでは?

ドラマのタイトルは『秘密』(ここ重要)
物語には、無数の秘密が何重にもなっています
だからこそ

最後の最後も、キーは『秘密』なんですね

俺はこのラストを
あの目つきから推測するのでした

とすると、姑息なことしやがって
志田未来
てめこんにゃろー、オマエなんか大っ嫌いだ
ボッコボコにして5階のベランダから
川に向かって放ってやる

こんきちしょー

となって、円満に視聴終了
心が忙しい山ちゃん、今夜もお疲れさまでした

見たことある人、最後の真相
どう解釈したか、教えてね

君は、直子?
それとも藻奈美?


石田・クリスタル・ゆり子

読み返すと、ゆり子が大嫌い
というような記事になってますが

そうじゃないですよ (笑)

それだけ、物語にハマってしまった
というだけの話です

人気作家ゆえの底力がある


じゃーねー

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