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牟岐線 阿波赤石  (青い空と白い雲が似合う)

 撮影に行こうと思うと、無意識に国鉄時代の車輛の走っている所を選んでしまう、年寄りであります。JR四国の車輛は、シンボルカラーのライトブルーとアイボリー系の白い色で塗分けされています。国鉄色で無いのが残念ですが、青と白のキハ40とキハ47を徳島に撮りに行きましょう。   キハ40とキハ47が、徳島の南側の牟岐線を走るのは、朝の7時から9時頃と限られているので、今回は、阿波中島駅の近くに絞ってかんばります。二つの川に挟まれた駅ですので、きれいな水面が撮影できるか楽しみです。

 当日の朝は、昨夜の雨を引きずった曇天で、今回も空振りか?と思っていると、7時半頃から時々日が差すようになりました。白い雲の間から青空がのぞいた時、水面に青い空と白い雲が写ってきれいです。
 お願いします。早く来てください。お願いします。

<キハ47  田野川橋梁にて  2024年  52mm相当  F不明  ISO400>

 ありがとうございます。来てくれました。ジャストです!
 びっくりしました。車両の色が、風景の空や水面の色と合っていて、似合うのです。色を合わせるとか似合うなどと言う事はファッションの世界 (センスが無いので無縁)の話だと思っていて、車輛と風景の色を合わせるという発想はありませんでした。まさに青天の霹靂でした。

 調子に乗って、もう一枚同じ構図で撮影しました。

<キハ185   田野川橋梁にて  2024年  52mm相当  F8  ISO200>

 雲が多いともう一つです。車両の色も白でなくステンレスです。

 しかし、鉄橋・線路と川が1点に収束して、緑に囲まれた線路を車両が進んで行く様な構図は、「列車に乗ってこの先に進んでいったら、いったい どこに行くのだろう」という夢があって気に入りました。旅に出てみたくなります。いい所です。

塗分けの違うJR四国形もやって来ます。

<JR四国1200形  田野川橋梁にて  2024年  52mm相当  F8  ISO200>

 いつもは、風景の中に沈んでしまい絵にならないステンレスカーですが、緑の縦のラインが周囲の色と合っていて、引き立ちます。いつまでも、見ていたい。

 少し、ダイヤが空くので下り側に移動します。

 運河の様な田野川と異なり、下り側の立江川は大きな池の様です。  、鉄橋は、池に浮かぶ浮島への架け橋の趣がありました。

<キハ47  立江川橋梁にて   2024年   31mm相当  F9  ISO200>

アクセントになるかと思って、芦原を入れたのですが邪魔でした。素直に 水面を中心に見せた方が、車輛と合ってきれいでした。

 失敗しても撮り直さないのが、私の流儀です。川を少し俯瞰気味に撮影してみました。

<JR四国1200形  立江川橋梁にて  2014年  52mm相当  F8  ISO200>

 大きな体育館と被ってしまいましたが、車輛と色が合って、却って良く なった様で気に入りました。ここで、撮影して良かったです。

 写真本来の出来とは無縁の、自画自賛の今回の撮影ですが、ここは工場 地帯です。最初は、この様な写真を撮影する予定でした。

<キハ47   立江川橋梁にて  2024年   75mm相当   F8  ISO800>

JR四国色に出会えて、幸せな撮影旅行でした。



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