ニューデルスタのチョコ
ブライトランド地方の大都市ニューデルスタ(オクトラ2)といえば、大スターのドルシネア・ルーセルやアグネア・ブリスターニが踊った大劇場を挙げる者が多い。劇場の周辺ではクレープなるスイーツを売る商人もおり、ニューデルスタの華やかさがぎゅっと凝縮したかのようだ。
様々な流行の発信地となるこの町のチョコもまた、見る者を飽きさせない。
手のひらに収まる程度の丸形や正方形の板チョコに、様々な飾りが施されているのだ。
キャラメルの細いリボン、つやつやした飴がけのアーモンド、鮮やかな色が目を引くオレンジピール、星々の煌めきを模した金粉……。賑やかなトッピングの数々が、チョコのステージ上を飾る。
そんな洒落たチョコたちは、ニューデルスタ民の間では手土産としても人気だ。
ニューデルスタには、もうひとつ生活に根付いたチョコがある。
それが、『ギルの酒場』で提供されているホットカクテルだ。店主のギル氏こだわりのブレンドコーヒーにウイスキーを垂らし、ビターチョコレートをひとかけら溶かしたら完成だ。
なるほど。たしかにとろりと心地いい酩酊感と絡み合う苦味は、ニューデルスタという町らしさがある。
裏街には大きな遊戯場があるが、少々治安が悪い。飲みに行く際は、信頼できる者と連れ立って行くのをおすすめする。
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