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新卒メンターは、知る、伝える、見つける

もうすぐ4月

今年も新卒を迎える時期がやってきます。ここ数年、私は新卒のメンターを担当させてもらっています。弊社でいうメンターの役割は、おおざっぱにいうと「メンティにとってのなんでも相談できる良きお兄さん、お姉さん役」といったところです。

会社とはどういうところか、仕事とは何なのか。分からないことだらけの新卒のみなさん(メンティ)の心の支えになるべく、サポートしていきます。

簡単なようですが、個人的には難しく感じています。そんな中でも、何年かやっていくと少しずつ、自分の中に心得のようなものができてきました。忘れぬように、まとめてみます。

観点は「知る、伝える、見つける」。

知る

一番大切なのは相手を知ることだと思います。メンティのことは何もわからないし、メンティ自身にはなれないことを認めるところから始まります。

いくらメンター自身が新卒だった経験があったとしても、その頃とは時代が異なります。メンターが過去を振り返っても、経験というフィルターを通して見えるものは、メンティが今その場から見えているものとは異なるでしょう。

どんなことを考えていて、何が好きで何が嫌いか、どんないいところがあるか。メンターに何を期待しているのか、などを探っていきます。複数人対応するのであれば、人の数だけ異なります。

注意点は、関係性が浅いなかで打ち明けてくれることには限りがある点。

伝える

あまりメンター自身の話をするのもよくないかな、と思ってたこともあるのですが、そうとも限らないようです。アンケートなどのフィードバックによると、メンター自身のこと、実際にやっている仕事について知りたい、という意見がそこそこでてきます。

情報を与えることで、イメージできなかったことがイメージできるようになったり、質問できるようになったりします。質問を引き出せるとこちらとしては結構気持ちが良いものです。

「まぁなんとかなるよ」とか「大丈夫でしょ」などと、雑に楽観的なことばかりを口にするのは避けます。仮にメンター自身がこれまでなんとかなってきたとしても、何をどうやって乗り越えてきたのかは忘れがちです。どんな階段を踏んできたのかを思い出して、その階段を示すのが良いと思います。

注意点は、一人のメンティの価値観で染めてしまわないようにする点。

見つける

話をしているうちに、メンターとメンティの間で共通点と相違点やが見つかってきます。そういう点をたくさん見つけていきます。また、見つけてもらいます。良い悪いではなく、ただ単に明らかにしていく共同作業です。

この時点では特に何も起こらないかもしれませんが、あとで良い方向に効いてきます。きっと。


メンティから教わることもたくさんあるので、私は楽しみです。

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