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金鷲旗・玉龍旗2023年 8日間の配信+1264試合の見逃+ダウンロードサービスを追加

令和5年度 金鷲旗・玉龍旗

2023年も7月22日より29日に開催された金鷲旗・玉龍旗の配信を行いました。

https://specials.nishinippon.co.jp/nsp/kendo/gyokuryu/

開催場所は福岡総合体育館・照葉積水ハウスアリーナで、94回目の開催でした。柔道・剣道の甲子園ですね。今年で2回目の中継・配信でしたが、コロナが明けて入場制限もなく観客席も満席でした。また、選手は海外からの参加もあり、その熱量は凄いものでした。

配信構成

中継カメラ

基本は昨年同様以下の構成です。
・ 金鷲旗も玉龍旗も其々10面の会場があり、その会場に全てiPhone/LM-Cam(https://www.lm-cam.net/)を1台(合計10台)でライブ撮影を実施。
・ 主要な3会場と8会場にはカメラマンが対応したデジ(JVC/HC550)を配置。
・ 全ての会場にvMix対応のpcを用意して、AWSを利用したLM-Spaceという配信プラットフォームにアップリンク。

iPhoneカメラ(アプリはLM-Cam)

ネットワーク環境

ネットワークは今年はフレッツではなく、QT-Net さんの光回線を利用。
館内のLANを一部利用。このネットワークでLM-Cam/PC間のネットワークとし、AWSへの配信もこのネットワークを利用。
業務用カメラは2台で、基本はpcのBMD Capture boardにSDI 入力。

スイッチ・テロップ

vMIx-pcでweb型CGを合成+配信

ライブ配信については10会場の映像を固定10個のiPhone + LM-Camのライブ映像を画像のpc + vMix 10台に其々入れて、ここで向上心という対戦カードシステムより対戦カードの情報をWeb形態で提供を受け、CGを合成。

ライブ配信

10会場の映像をLM-Spaceでライブ配信を実施。1日の10会場通し券(1200円/1日)での視聴をしてもらいました。

ライブ配信用画面

見逃し配信にコンテンツダウンロード機能を追加

見逃し配信用全試合画面

見逃し配信は其々の大会の翌日に発売を開始(昨年とは違い翌日発売です!)。ライブは会場毎に配信をしていましたが、見逃し配信は全ての試合毎に切取り、金鷲旗・玉龍旗合わせて1264試合を用意。1試合1000円で販売、今年はトライアル的な意味合いもあり、1試合の発売でしたが、その試合については、mp4ベースのファイルダウンロードも提供。
選手の関係者などに記念として保有してもらうことを目的にダウンロードをトライアル販売してみました。下の画面は見逃し配信ですが、そのサイトにダウンロードボタンがあり、そこから1試合のダウンロードが可能となっています。

見逃し+ダウンロード

今年はユニゾンシステムズさんのSports AI Editorが実際の個別編集(カット)作業を自動化。以下の画面の対戦カードをベースにイン点とアウト点を自動カット、及びweb CGシステムよりデータとしては対戦カードを読み取り、自動メタデータ化(今のAIは優れていますね!!)

実際の読み取り画面

https://www.unixon.co.jp/news/archives/29

実際にはほぼリアルタイムでの処理を行なっており、試合終了後数分程度でコンテンツはアップされており、我々サイドのダウンロードコンテンツの生成(MP4フォーマット)も生成されて、実際には数十分遅れてサイトにはアップできる状態になっています。
なお、確認などもことやサイト情報のアップなどがあり、実際の発売は翌日の10時で統一されていました。

総括

2023年も7月22日より29日までの8日間アップデートしたシステムで配信が出来ました。
今年はコロナも明けて、観客が戻り応援も普通に戻ったようです。ライブ配信としては、昨年並みでしたが、見逃し+ダウンロードが思った以上に利用が伸びて昨年の1.5倍ほどの利用数となりました。


来年は更にpc-less(クラウドスイッチサービスの導入)、AI自動ズーム機能などを取り入れて、更にコストダウン・作業の単純化をし、ユーザー・視聴者にとって魅力的なコンテンツの提供が出来るように努めていきたいと考えています。

この様なチャンスを昨年に続き2023年度も頂いた西日本新聞様とユニゾンシステムズ様には、改めて感謝致します。

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