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ナスステンレス製洗面台 KVK製2ハンドル洗髪シャワーの水漏れ対応

 ナステンレス社の洗面台も25年が経過して、劣化が厳しくなってきました。数年前からは、水お湯のどちらかの栓を開けると、反対の栓のひねり口付近から若干水漏れが生じていましたが、最終的に栓を閉めてもポタポタと漏れ出してしまうまで劣化したことから、水栓部の交換を試みました。ナステンレス社自体バブル崩壊後の1990年代に経営不振に陥り2003年に再生ファンドへ譲渡され、現在は、東建コーポレーションの子会社となり「ナスラック」との社名へ変更されていました。
 対象は、この写真の二口栓で、メーカーも型式も、シールの印字が消えてしまい、わかりません。

水栓部

写真を、Google レンズで検索を掛けたところ、KVKの2ハンドル洗髪シャワー(M326RU10)ということが分かりました。残念ながら、2001年に販売終了のことでしたが、部品は、代替え製品向けに準備されている様子です。

 このページから、今回の劣化に対しては、水栓部の中心部である止水上部(KP600)を交換すべきと判断しました。栓を閉めても水漏れがしているだけであるのであれば、止水コマ(KP200)の交換で良いでしょうが、片方の栓を開けると反対の栓から漏れていることから止水上部の全交換を決めました。止水コマでしたら¥300ですが、止水上部ですと¥1,800で、2個で¥3,600にもなります。近くのホームセンターで探しましたが、扱いが無く、ヨドバシ.comで検索したところ、一個¥1,680で手に入りました。

交換作業
1.元栓を閉める。洗面台の下を開けると、温水、水道栓の元栓がありますから、これを両方閉めます。

洗面台下の元栓

2.ハンドルトップの止めねじ穴キャップを開けます。安全ピンや細い工具を使い、小さい穴にさしてひっかけ、上に力を加え、キャップを外します。

ハンドルのキャップ開け

3.ハンドル止めねじを外します。キャップの外した中にある、ねじを緩めてこれを外します。

ハンドル固定ねじ外し

4.ハンドルを外します。

ハンドル外し後

5.ハンドルと止水上部のプラスチック(灰色)のジョイントを外します。

ジョイント外し

6.止水上部を外します。上部にある並行の切り込みに17㎜のスパナをはめ、反時計回りに力を入れます。古いとねじが固まっているので、相当な力が要りますし、直ぐに動き始めるのでけがに注意です。

スパナによる止水上部緩め

7.止水上部を取り除く。緩んだ止水上部を取り除きますが、止水コマが台に残っていることがありますので、残っていたら、これを取り除きます。実際の閉栓は、この止水コマが機能していますので、給水口からの漏れだけであれば、これを交換すれば解決します。

台座と止水コマ
新品の止水コマと止水上部

8.新品の止水上部を取り付けます。まず、止水上部に付いている止水コマを台座の穴の中心に入れます。その上から、止水上部を置きます。
9.止水上部を締めこみます。外した時と反対に、スパナで締めこみます。締め込みは、回転が止まり、ちょっと力を入れるくらいで大丈夫です。

止水上部締め込み

10.ハンドルと止水上部のプラスチック(灰色)のジョイントを付けますが、これがプラスティックのために、今回は削れて空回りしてしまうので、止水上部の差し込み部にシールテープを2牧程して噛み合わせのための補強をしました。

ジョイント噛み込み強化のためのシールテープ巻き

11.ハンドルを被せ、真ん中をねじ止めして、外してあったキャップをはめれば出来上がりです。
12.最後に洗面台下部の止め栓を開け、水漏れが無ければ完成です。
13.今回、シャワー部及び受け台も擦れて、削れている状態で、シャワー部の保持が出来ないことになっていましたので、シャワー部の受け台と接する部分に、シールテープを数巻きして、実質的に直径を大きくした形として、保持受け部との抵抗を増して改善を図りました。

シャワー部へのシールテープ巻き
シャワー部の設置状態

以上、交換は、古い止水上部が外せるかどうかに掛かっており、これが出来れば、20分は掛らないと思います。

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