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自力修繕DIY ドア丁番と雨戸鍵

 木造住宅を新築購入しても、25年以上の月日が経過していきますと、所々にガタが生じてきます。そんな中、建具のメーカーも既に廃業もしくは衣替えされている所が出てきています。家の中でも、稼働率の高い、キッチンのレンジ台、レンジフード、給湯器あたりが、まず、壊れてきますが、これらをDIYで自ら修理、交換するには無理があります。やはり、安い交換屋さんを探し、数年前に更新しました。


JUKEN ドア丁番交換


 その次に壊れてきたのが、可動部であるドアの丁番と雨戸の鍵でした。我が家のドアは、JUKEN製で現在はWOOD ONEに衣替えしています。雨戸は、不二サッシ制ですが、交換部品を調べた結果、既に廃版になっていました。
 まず、ドアの丁番ですが、家の中でも一番開け閉めの激しい居間のドアが、先側に傾き、床に触れる状態となり、指示書に従い上下の丁番を調整しても、今度は、枠に引っかかるか or 丁番側の枠に隙間が取れない状態となり、結論としては、調整が効かなくなっていました。一度は、柱の傾きを疑った位です。色々とネット情報を検索すると、丁番の変形もありうるということが分かり、丁番交換の意思を固めた次第です。

古い丁番

JUKENがWOOD ONEという会社に衣替えしていることが分かり、パーツショップでドアの丁番のリストが見つかりました。

対象は、「ワンタッチ丁番セット(ゴールド)ロング交換用 (パーツショップ限定品)左右兼用」なのですが、

ワンタッチ丁番セット(ゴールド)

対象のページを良く見てみると、下段の方に小さな字で、「2001年以降の丁番ロング・ショート見分け方は?」という記載があり、この写真を見ると、私の家のドアに付いている丁番と同じ形状をしていることが分かりました。私の家は、2001年以前の完成ですので、完全に提示されている丁番部品が適合するのかをこの記載からは確認できませんでしたが、思い切って、交換用に丁番2ケを注文しました。古い丁番と交換用の新規の丁番を示します。大きさ、形的にはほぼ同じに見えますが、調整機構等が異なっています。 古い丁番は、ねじを緩めて外しますが、ドアは重く、落ちた場合、もしくは、ひきずった場合、床が傷つきますので、新聞紙や雑誌、タオル等をドアの下に敷き、養生を計りましょう。
 丁番を外すとドア枠、ドアに丁番取り付けの溝が出てきますが、ここに交換用の新品丁番を当ててみますと、大きさ的には丁度はまりそうですが、枠側では新品丁番の裏の部分が当たって浮いてしまいます。また、ドア方は浮き気味で、加工された溝と丁番が浮いた形になります。

ドア枠装着溝

 枠型の装着溝には、ノミによる加工が必要です。丁番のはまる溝は、写真の様ですが、黒枠の部分、丁番キットに添付されている説明書によると、真ん中の43㎜の部分を深さ10㎜程度除去することが必要です。


加工部

寸法を測定して、目標線を引き、ノミを使って削り落としていきます。説明書の様に、高さ43㎜、深さ10㎜を削り落としても今回は、追加工が必要でした。写真の青い資格の部分を5㎜程度追加工しました。これにより、新しい丁番がはまる様になりました。また、キットには、ねじ穴埋め用のヒゴと木工用ボンドが添付されていますので、これで既存のねじ穴を埋めております。尚、写真の白い部分は、10㎜を削り落とすとスペースが空きますので、充填剤で塞ぎました。

追加工部

追加工の溝が形成されましたら、新しい丁番を装着、新品のネジも添付されていますので、これで締め上げます。
 ドアの方ですが、丁番セットにスペーサーが二つ準備されていますので、写真の様にドアの加工溝に木工用ボンドで装着し、ドア用の丁番を取り付けることが可能です。

 上下二つの丁番が装着できれば、ドアをはめ込ますが、新しい丁番では、ワンタッチの装着ですので、ドアの取り付けは、比較的簡単です。ちょっとした丁番の調整は必要でしたが、床とのスペースも確保され、また、外枠との干渉も無く、ドア事情が改善されました。

不二サッシ 雨戸鍵交換

 
 雨戸の下方に装着されている鍵が壊れました。ちょっと見づらいのですが、写真の様なもので、飛び出た棒の部分を押すと、下に下がり鍵を掛けることが出来ます。

古い鍵 1FUAP/ZCR1A

鍵の開錠には左のレバーを上げるのですが、実は、ここにバネが付いており、解錠の状態をキープできる仕掛けになっていますが、このバネが折れてしまっていました。即ち、レバーを引きながら、雨戸を開けないとならない事態となっていました。ネットで調べた結果、不二サッシの部品ホームページが見つかりました。

しかしながら、1FUAP/ZCR1Aは、既に廃版となっていまして手に入りません。このタイプの鍵形式では、雨戸の下部に溝が開けてあり、そこに止め金具を落として挟み込み固定するタイプで、非常に特徴的です。

固定メカニズム

インターネットで落とし込み構造の固定構造を持つ雨戸鍵を探しましたが、構造図面から穴との寸法を比較して、LIXIL・新日軽 雨戸錠(下錠、上錠兼用) 雨戸部品 [BKEY23]が使えそうであるので、これを購入しました。

取り付けは少し手間がかかりますが、ぴったりとハマりました。ラッキーです。今回壊れた雨戸以外でも、家には、後数枚の雨戸がありますので、予備のため数個購入しております。

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