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令和2年 御船川の精霊流し
令和2年8月16日。
熊本県上益城郡御船町の国道で信号待ちをしていたら精霊船が目の前を突っ切って行ったので、気になって後を追ってみました。
御船川に続々と集まる地元の人々。
感染防止で御遺族の方と関係者以外は会場に立ち入る事が出来ないので、対岸から様子を窺います。
日の入り後、慰霊祭が厳かに執り行われ、精霊流しが始まります。
実を言いますと、御船は私が育った町に程近い為によく知った町だと思っていたのですが、精霊流しが行われていた事を全く知りませんでした。
があーっぱ祭りは昔訪れた事があるのですが、精霊流しという伝統行事にも子供時代に触れてみたかったなぁ・・・
のんびりと見学させて頂いていると、準備中の精霊船が突然燃え上がるというトラブルが・・・
精霊流しは進行する中、会場に待機していた消防車が出動して無事鎮火。
周囲の精霊船は出火後に直ぐ退避されていたので燃え移る事が無かったのは幸いですが、怪我をされた方がいらっしゃらないのか心配です。
川に流す事無く燃えてしまったのはとても残念ですが、初盆の為に造られた立派な精霊船をきっと故人の方は嬉しく見守って下さっていた事でしょう。
思い思いに飾り付けられた精霊船に御霊を乗せて、ゆっくりゆっくり遺族の方が支え合いながら御船川を渡ります。
厳かかと思いきや、花火や発煙筒(?)で賑やかな演出が多い。
100mくらい川を渡り、岸に上がってお焚き上げされます。
幼少期からよく知る場所だと思っていた町の、全く知らなかった伝統行事。
育った町を離れてから偶然知る事が出来たのも必然だろうか。
故人を偲ぶ温かい空気が漂う風景に心癒されつつも、家族の温もりに縁遠い私は多少の寂しさも抱きつつ、御船川を後にしました。
最後まで読んで頂き、有難うございます。
【撮影機材】
Canon EOS 6D
TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)
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