見出し画像

「毎月分配型商品」を信じたFさんが「銀行のVIP」で大後悔

2018年4月。

68歳男性の一人暮らしFさんは、ある銀行のVIPルームに案内されました。
窓からは東京を一望できる、素晴らしい景色。高層ビルが並ぶ中にも緑が美しく配置されていました。

VIP専用室に入ってきた銀行員は、「おまたせしました」と名刺を渡し、早速、「資産運用セット」の説明をはじめました。
内容は、1000万円の0.02%では税引き後およそ50円の利息しかならない。

しかし、5%の金融商品に投資をすると税引き後、約10万円位なるという話でした。
金融の知識がないFさんは前のめりになって話を聞きました。さらに、投資信託1,000万円を現在大人気の好配当株式の毎月分配型商品を進められました。
その理由は毎月約15万円の分配金が得られるというものです。

期間も3ヶ月どころか保有し続ける間、分配金を得られるというもの。少ない年金のたしになるとFさんは乗り気になり、すぐに手続きを開始しました。

美味しい話の裏にある落とし穴

しかし、高収益な特別なキャンペーン商品に喜んでいられたのは、ほんのつかの間でした。毎月15万円だった分配金は半年後には12万円に減少。その1年後には9万円まで減ってしまった。それどころか、元本自体も当初1,000万円だったのが、2020年3月には新型コロナショックで、約750万円まで一気に下落。現在も回復はせずに低迷している。

金融の知識がほとんどなかったFさん。実はこの投資信託を購入時になんと3.3%もの手数料を引かれていたのです。

1,000万円の33万円は最初に引かれて、その残りの金額で投資が始まっているという商品です。この自体を知ったFさんは欲望に目がくらみ、勧められるまま投資信託を買ってしまいました。

この不満を銀行にぶつけるために訪問したところ、腕利きの担当者も支店長もすべて転勤してしまい、今はぶつける対象も失ってしまい泣き寝入り状態になってしまいました。

手数料欲しさの金融マンには近寄るな

銀行や大手証券会社でよくある「キャンペーン商品」。これには気をつけなければいけません。

投資信託の購入時の手数料が、2〜3%と高額であることが多いのです。銀行や証券会社はこの手数料が欲しいために、一生懸命資料を出して説明してきます。

必ず使われるセールストークが、「預金のままおいても増えませんよ」というもの。

低金利の金利と比較して今よりもより良くなることだけを説明して、売り手側の都合のいい投資信託を販売するのです。このように老後の資金を安全に運用するには、やはり正しい知識が必要です。

そして最終的には自分の身は自分で守るしか有りません。そのために、私は老後の資金対策における基礎知識が学べる動画を作りました。

ぜひ無料で視聴ができますので、ここから御覧ください。

空売りLAB


追伸:
もし少しでも心配なことがあればいつでもご連絡ください。何かお力になれることがあるかも知れません。

投資コンサルタント堀北晃生(ほりきたあきお)。群集心理学と金融工学を組み合わせた独自の投資メソッド「堀北式株価デトックス理論」の考案者。作家、コミュニティ、通信講座を通じて次世代の投資家を増やして社会貢献を目指す活動を行っています。