マガジンのカバー画像

シリーズ「パラグライダーで墜落。そして入院」

48
パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
運営しているクリエイター

#免荷重

免荷が外れてフル荷重へ ここまで歩けるように!~第33話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と7日が経った日のことです。 ついに免荷重がなくなる日がやってきました。 パラグライダーの墜落で腰、骨盤、左の踵を酷く骨折してしまいました。左の踵は免荷重といって荷重制限がありました。 ↑に詳しく書いておりますが、左足の免荷重は2ヶ月かけて段階的に解除されていきます。そして墜落から2ヶ月と7日がたったこの日、完全に体重をかけられるようになりました。 リハビリの観点からみても、この日は大きな意味があります。 全体重をかけていいということは、普通に歩くこと

パラグライダーで墜落。そして入院。その27 ~2/3荷重へ〜

墜落して1ヶ月と20日程経った頃のお話です。 前回投稿したように心は大きく乱れていましたが、友達の言葉のお陰で一筋の光が見えて落ち着きはじめていっています。 奇跡を起こした理由、生かされた理由をこれからゆっくり探して行こうと思います。 さて、心がどんな状態であろうとリハビリは毎日3回、必ずあります。私もそこはしっかり気持ちを切り替えて取り組むようにしています。 そんな中、リハビリが新たなステップへ進みました。 左足のかけていい荷重が体重の1/3から2/3へとステップアッ

パラグライダーで墜落。そして入院。その19 ~1/3荷重と、この頃の心の状態~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 左足の免荷重がはずれました。体重の1/3の荷重をかけられるようになりました! <免荷重とは?> 免荷重とはざっくりいうと、「骨がちゃんとくっつくまでは、体重をかけないでね。負荷をかけちゃだめだよ」というものです。 ↑「シリーズその4」で詳しく書いてありますが、墜落したときの衝撃で左の踵は酷い粉砕骨折をしています。手術で金属のプレートとスクリューで固定されていますが、骨がくっつくまではかなり時間がかかります。なので骨

パラグライダーで墜落。そして入院。その12 ~久しぶりにみた空、揺れ動く心~

墜落して27日くらい。腰の本手術をした3日後の話です。 この日のリハビリではベッドでの離床。そしてそこから更に車椅子に乗ることに挑戦しました。 手術をしてまだ3日しかたっていないので、車椅子に乗る時に術創のある左脇腹がかなり痛いのは当然です。また筋力がかなり低下しているのでお尻や太ももなど、座っている時に体重が乗る場所も柔らかいベッドに座っている時点で痛いです。そしてもう一つ、ベッドから車椅子への移動を難しく重要な要素がありました。それは 「左足の免荷重」 これは粉砕

パラグライダーで墜落。そして入院。その11 ~寝たきりの代償~

墜落して26日くらい。腰の本手術をした2日後の話です。 自分用のコルセットが届きました。手術した腰の骨を守るためのものです。腰を曲げたり、ひねったりする動きがNGなので、そういった動きに制限をかけています。なのでおへその下から胸まであるがっしりとしたコルセットです。 さて、腰の本手術から2日経った日で、まだまだ術創が痛みます。動いていなければそんなに痛くないですが、左の横腹に力がかかる動きをするとかなり痛くなります。 そんな状態でもリハビリは再開されます。当然、術創が痛