trpgのオンセ環境のこれからのよもやま話

まず初めに私はルルブの不正使用や違法アップロードの使用に関しては断固反対かつ厳禁であることは表明しておく。

trpgの「ルルブ持ってない」「じゃあ買って!」の流れには実は問題があって、そもそもルルブは高い。

これから始めようとする人に五千円出してと言ったってどんなものか知りたい、興味がある程度の人には敷居が高かったりする。

遊びたい人は買うっていう意見もあるけど、そういう人はそもそも手を出す意志のある人であって、お試ししたい人じゃない。
そしてお試ししたい人の方が圧倒的に多い。だからそういう人からすればルルブを持ってなくても遊べるシステムは魅力的になる。

ではルルブを持ってなくても遊べるシステムとは何かというとそれはキャラメイク出来るシステムになる。
ルールの裁定などはプレイヤーしかしない人の場合は極端に言えばGM、KPに任せてしまえばいい。
もちろん自分もルール確認しないと気が済まないっていう人はそうすればいい。
でもそうじゃない人からすればキャラメイクさえ出来れば遊べるのだ。遊べるのならルルブは不要になる。そういう人にルルブを五千円以上出して買ってと言っても意味はないと思う。

そういう意味でもCoCはルルブのいらないtrpgと言って過言じゃない。キャラメイクはジョブの固有の特技等選ぶ必要がないのでネットで簡単にできるし、判定の処理などはユドナリウムやココフォリアで解決出来る。
後はKPがシナリオを処理さえしてくれれば何回だって遊べる。

こう言うとルルブを買わないと公式の利益にならないから廃れると言われそうだけど、そもそも前提としてルルブを買わせたいのならプレイヤーの総人口を増やさないといけない。
しかしルルブの高さとtrpgの後述する問題点がこの総人口を増やすことの邪魔をしている。

では問題点とは何かと言うとtrpgのルルブ(システム)はデジタルゲームで言うソフトではなくてもハードに当たるということだ。
なおこの場合のソフトは各GMのシナリオに相当する。
ルルブがハードである以上それが無いと遊べない。でもこのハードはPSやSwitchとは違いファンタジー、現代ホラー、サイバーパンク物、学園物というようにジャンルごとに分かれていると言っていい。

そしてtrpgはデジタルゲームとは違い最低2人必要な上処理もある程度は自分でしないといけない。基本的にハードルの高い遊びなのに毎回ジャンルごとこのような準備をやるのはtrpgという遊びが心底好きな人だけだろう。
しかもこのハードは外付け装置という名のサプリを買わないと他の人と同じ遊びは共有出来ない。昨今のdlcですらハード自体に追加購入はほとんど要求しないというのに。
この外付け装置を全て揃えたら2、3万かかるとかザラだったりするから大変だ。

ちなみに五千円くらい高くないでしょという意見は禁句だと思っていい。
それはよっぽどお金に余裕があるか、trpg界隈に慣れすぎて金銭感覚が狂っているだけだから。

じゃあどうすればいいかと言うと実はもう個人で出来ることはほとんどない。

ところで最近発売されたD&Dのように公式がオンセ環境を整え始めようとしている流れがある。
そう、もう公式が用意するしかないのだ。
公式がオンラインでキャラメイク出来る場を用意して遊べる場も用意する。そこをサブスク化してもいいし、利用できる内容の段階ごとに売り切りでもいい。
要は公式のオンセ環境の準備が必須なのだ。

もうプレイヤー達の個人努力に甘えている場合じゃない時期に来ている。
しかし現状はプレイヤー達の努力の成果で遊べる場が出来ていると言って過言じゃない。

公式は企業なのだから売れない理由よりどうやったら人が広がり利益になるかを考えるべきなのだ。

既にオンセ環境の激動の時代は訪れている。このまま手をこまねいているかどうかは公式の企業としての底力次第だと思う。

以上長文失礼しました。

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