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「金色のコルダ スターライトオーケストラ」リーガルグループと成宮家、および成宮智治と成宮小百合の立場について

考察というより、状況整理&自分のためのメモに近いです。表題について、2022年3月(リチェルカーレ)までの情報の仮まとめ、そして自分の推論です。
要は成宮の設定整理メモなので、二次創作したり、これからアップされる2部(いつ来るんでしょうね?!)をプレイされる前の、記憶想起にでも使っていただけると嬉しいです。

(以下、メインストーリー1部、2022年2月までのイベスト、カドストのネタバレが含まれます)

追記:ソニーミュージックが上場廃止されていたことと、期間限定イベント「蒼天のマドリガル」でリーガルレコードが業界最大手でないことが分かったので、比較対象を元のソニーミュージックからエイベックスに差し替えました。(2022.3.16)



最初に

まず、現時点で明かされていない重要事項を確認させていただきます。

A)成宮家の家族構成
B)父母祖父母その他親族のグループ内の地位
C)成宮家が創業家かどうか
D)リーガルがいつから続く会社か
E)小百合の音楽とのかかわり
F)一ノ瀬と成宮が面識あったかどうか
G)誰が、成宮はシグマノーツの代表取締役社長だと知っているか
H)成宮がなぜ星奏を選んだか
I)朝日奈を好きになったきっかけ
J)成宮と朝日奈が過去に会ったことあるかどうか

こんなところでしょうか(見落としなどありましたら、更新しますので随時ツッコミお待ちしてます!)。


以下、(A)~(J)をなぜ重要事項と捉えているか、ちょっと補足していきます。

A)成宮家の家族構成
成宮智治に、姉・小百合以外の兄姉弟妹がいるかどうかで、
 (a)リーガルグループおよび成宮家内での成宮智治の立場
 (b)リーガルグループおよび成宮家内での成宮小百合の立場
 (c)成宮智治と成宮小百合の推測される関係性
がまったく変わるので、限界オタクとしては非ッッ常に気がかりな部分です(ぶっちゃけここで書いてること全部ひっくり返るので・笑)。

小百合が長女、成宮が長男だと、本人たちの関係性や意志がどうあれ、周囲はどっちが後継者かで、つねに見比べ天秤にかけてくるので、二人は否応なくお互いを意識し敵対関係にならざるをえません。
でも上にさらに兄や姉がいたり、逆に成宮の下に従順で家出をしていない弟がいたりしたら、また全く違ってくるので、ここは本当に早く知りたいところです。

確定情報はないのですが、今回のまとめでは既出情報をもとに、「成宮家の子どもは、長女小百合、長男智治のふたり」であることを前提にしています。


B)父母祖父母その他親族のグループ内の地位
C)成宮家が創業家かどうか

これらも内容次第で、成宮智治と小百合に、どういう期待がかけられ役割が求められているか、大きく変わってしまいます。

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成宮智治の父が「リーガルの社長」であることは、2021ホワイトデーカドストで明言されていました。

ただ「社長の息子」とは書いてありますけど、リーガルのどの会社かは書かれていないんです。なので、
 (a)当時は小百合ではなく成宮の父がリーガルレコードの代表取締役社長だった
 (b)小百合はすでにリーガルレコードの代表取締役社長であり、父親はその親会社の代表取締役社長だった
ふたつの可能性が、まだ生きてはいます。
(個人的にはポラリス結成時だから、そんなに昔のことではないはずなので、可能性として(b)が高いと判断しています)


これ以外の、成宮の父と小百合以外の親族(祖父母や母、親戚など)については、一切情報が出てきていません。

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しかしながら、小百合は一ノ瀬に話をするとき「成宮家」を強調してますし、成宮もリーガルのことを指して「成宮の家」と呼んでいるので、「リーガル=成宮家」という表現をすることに、成宮の人間は違和感がなさそうです。

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決め手はシグマノーツの役員のこの台詞でしょうか。成宮の父が、リーガルグループ全体に決裁権のある立場でなければ、「お父上にお願いして、リーガルレコードを小百合から譲ってもらえばよかったのに」という発言はあり得ません。成宮の父は、リーガルグループ内で、子会社(この場合リーガルレコード)の代表取締役を自分の一存で決定することができる立場だということになります。


そもそも創業家ではない、雇われた社長の息子が社員から「お坊ちゃま」と呼ばれたり、オーディションに出入りさせてもらったりというのも、あまり常識的には想定できないので、リーガルグループは、成宮の家の誰かが起こした会社である、ということは間違いなさそうです。
そして、創業家であるとするならば、父、そして小百合以外の親類縁者も成宮家の一員として、リーガルグループの経営にかかわっているとみていいかと思います(まぁケースによりますが)。



D)リーガルグループはいつから続く会社か
では、リーガルは一体、どれぐらいから続いている会社なのか? 

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ホワイトデーイベストで、リーガルレコードの曽我部さんに仕事をもらえて喜ぶ凛に成宮はこう答えています。

創業当時の重鎮がまだ存命かつ現役で、かつ現場のオーディションにも出たり、CMのキャスティングにもかかわっているくらいの年齢であることがわかります。


ただ、成宮はここで「リーガル創業」とは言ってますが、どの会社か言ってないんですよね…
なので、
 (a)「リーガルレコード創業当時からの重鎮」なのか
 (b)「リーガルグループ創業当時からの重鎮」なのか
で、話が違ってきます。


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そもそもリーガルグループは、竜崎いわく「電気、自動車、通信事業に音楽業界までやっているあのリーガル」です。つまりインフラを2種類おさえている巨大財閥企業なんですね。

率直な疑問として、「現代日本において、戦前~戦後に創業していなかった会社が、インフラを2種類も手中に収められるか…?」というものがありまして。


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ジュンブラのカドストで、成宮は結婚について、こう言及してるんですよね。

自分の親が恋愛結婚だとすれば、ここまで当然の考え方として言葉にすることはないと思うんですよね。

仮に成宮の父世代がリーガルグループの創業世代だとすると、(成宮両親の結婚を30代と遅めに想定しても)年齢的に会社が大きくなっていない時点で結婚している可能性のほうが高いんですよね。成宮の言うような、いわゆる「家のための政略結婚」を成宮の両親がしているなら、やはり「成宮家」が「政略結婚をするほど立場ある家」になった後でしょうから、親より上の世代が創業したものと見ていいのではないかと思われます。


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(ちなみに、成宮はこの会話の流れで「俺個人としては」恋愛結婚も素敵だと思う、と発言しているので、「結婚は利益戦略の一環」という考え方は、成宮家の考え方であることがわかります)。

もちろん成宮父が稀代のM&Aを繰り広げた可能性もゼロではないと思うんですけど、やっぱり現実的に可能性が高いのは、「成宮家は、3代以上前からある財閥リーガルグループの創業家であり、リーガルレコードは、曽我部世代(成宮父と同世代?)の人間が創業した会社である」なのではないかと推測されます。


E)小百合の音楽とのかかわり
小百合はリーガルレコードの代表取締役社長として、自分で人材を見極め取捨選択し、かなり積極的な会社経営をしている様子がうかがえます(特にリチェルカーレ。社長が高校生に直接マインを渡しているのには大分ビックリしましたね)。

そんな小百合が、過去に音楽と関わりがあったかどうか、まったく描かれていません。
彼女自身に音楽への愛はあるのかどうかで、今後、彼女の描かれ方はだいぶ変わると思うんですが…

ただの営利主義者で、演奏家など利益を生むための食材くらいにしか思っていないのかな?と7章時点では思いましたが、リチェルカーレで熱心に黒橡を指導する彼女を見ると、意外にそうでもないのかなという気がしてきました(じゃないと今後の落としどころも難しいですもんねぇ)。


F)一ノ瀬と成宮が面識あったかどうか

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7章で成宮が一ノ瀬の話をしたとき、成宮は一ノ瀬が音楽を見失い、壊れていった過程をよく知っていたかのような口ぶりでした。


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でも1章で一ノ瀬は成宮について、こんな風にしか言及しないんですよね~。

 (a)成宮だけが一方的に一ノ瀬を知っていて、一ノ瀬は成宮と初対面だった
 (b)おたがい顔見知りだったけれど、一ノ瀬が知らないフリをした
のどちらかだと思うんですが。いまのところ、どちらがより可能性高いかを判断するに足る情報がないんですよねぇ…。(銀河くんのカード全部手に入ってないので見落としてるだけの可能性も大いにあります! なにかご存じでしたらご教示いただけると泣いて喜びます!)


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まあ、一ノ瀬の小百合に対する話し方の気安さを考えると、知ってて知らないフリしてくれてた可能性も高いのかなぁとは思いますが…

わからん!!!はよ教えてください!!!!!オタクには大事なところなんです!!!!!!

(成宮がスタオケに加わった動機にかかわる部分なので、本当に早く知りたいものです…)


G)誰が、成宮はシグマノーツの代表取締役社長だと知っているか

これは本当に気になるところなのですが、今のところ、シグマノーツの話題自体、成宮のキャラストでしか出てこないんですよね。

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成宮とシグマノーツの役員の会話を考えれば、すくなくとも小百合や成宮家は知っていると思われますが…(未成年なので手続きする段階である程度親に知られるのは当然ですし)


ポラリスのふたりが知っている様子はないですよね。
一ノ瀬や篠森が知っているのかどうかについても、今のところ情報はありません。

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成宮は社長って呼ばれてるので、代表取締役社長なんでしょうし、だとすると、会社の登記情報に、成宮の名前と住所が書いてあるはずなんですよね。
狭い業界だし、噂になっててもおかしくないとは思うんですけど、漏れてないのを見ると、意図的に情報を伏せてるのか、一ノ瀬や篠森には内密にしてほしいと伝えてあるのか、彼らがあえて触れないでくれているのか…

気になりますね!!!


H)成宮がなぜ星奏を選んだか
I)朝日奈を好きになったきっかけ
J)成宮と朝日奈が過去に会ったことあるかどうか

このへんはもう、成唯の民としては「一刻も!!一刻も早く知りたいです!!!」としか言いようがないですが(笑)。
もし小百合が音楽にかかわっていたら小百合の母校だったり(一ノ瀬と小百合の気安い話し方、ワンチャン同級生だった可能性あると思うんですよ)。
完全に加地葵くんパターンだけど、家出する前に朝日奈に出会って星奏に追いかけてきていたり(でもかぶりすぎじゃない…?)。
過去に会ったことあるかどうかは、アニバーサリーのボイスで匂わせしてたから、「ひえー--出会いエピあんの?!」ってなってるわけですが。


一刻も!!!!一刻も早く知りたいです!!!!!!!



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大変、前置きが長くなってしまいましたが…

ここから先が、推論&考察部分。



リーガルグループについて

上記したように、私はいま現在、リーガルについて3つの推論を立てています
 ア)創業家の嫡子は長女小百合と長男智治の二人である
 イ)成宮家はリーガルグループの創業家である
 ウ)リーガルグループは3世代以上前から続いている

このうえで、リーガルグループを、現実に存在する会社から想像してみましょう。


上述した通り、リーガルグループは、「電気、自動車、通信事業に音楽業界までやっているあのリーガル」。
つまり、東京電力+日産自動車+NTT+エイベックスみたいな財閥です(デカすぎでしょ…)


東京電力の時価総額は6235億円。売上高(2020年)は、5兆8668億円。
日産自動車の時価総額は2兆3000億円。売上高(2020年4月~2021年3月)は6兆1540億円。
NTTの時価総額は12兆600億円。売上高(2021年)は11兆9440億円。
エイベックスの時価総額は678億円、売上高(2021年)は463億円。

リーガルグループの時価総額は、主要会社だけで15兆513円におよぶと思われます。
(子会社もあれこれあると思うんですけど、省きます)
年間の売上高は、24兆111億円ほど。

日本の時価総額は、1位トヨタの35兆円。2位はソニーグループの14兆9312億円。
売上高ランキングは、1位トヨタの27兆円。2位は本田技研の13兆1705億円。

リーガルグループは日本で2位の財閥企業に相当すると思われます。



成宮智治が「勘当」ではなく「出奔」したといわれている意味


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四章で再会を果たした凛は成宮に「あんたは出奔したって聞いてたのに」と言います。

この言い回しは、やや気になるところがありまして…。成宮は、小百合風の言い方を借りると「成宮の家を出た落伍者」なわけですが、家を出て家のやり方に盾ついている人間であるにもかかわらず、「勘当」ではなく「出奔」なんですよね。

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そもそもリーガルレコードの一社員である寺坂さんも、家出した成宮のことをいまだ「智治坊ちゃま」と呼ぶことに躊躇がありません。

そして、凛はリーガルレコードの所属。つまりリーガルレコード社内でも、創業家の長男は「出奔」したと言われているわけです。

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4章の最初のほうで、成宮はリーガルのコネクションを使って、浜松の音楽祭のリーガル用招待席を普通に手配しています。


これらの状況から考えられるのは、リーガルグループの上層部の誰か(それが成宮の父母なのか祖父母なのか、はたまた役員のだれかなのかは不明です)が、創業家長男・成宮智治は成宮家を「出奔」し、リーガルミュージックのやり方に逆らう会社を作ったけど、それでもひきつづき成宮家の一員として処遇してかまわない、成宮家の一員から成宮を外す(勘当する)つもりはまだないという態度を表明していることを意味しているはずなんですよね。

(そうでないと、いくら創業家と面識がある中堅の社員とはいえ、小百合が代表取締役社長であるリーガルレコードの雇われ社員にすぎない寺坂さんが、成宮を「智治坊ちゃま」と呼び、招待枠のチケットを勝手に手配し、ポラリスの内部情報を許可なく喋り、急場とはいえスタオケに助っ人を頼むこと自体、できないはずなんですよね。彼の立場が危うくなる暴挙と周囲にとらえられかねないので。

つまり、寺坂さんがこういう対応をしても、リーガルレコード社内の他の人間が見逃すことができる雰囲気が形成されているってことなんですよね。)



成宮家およびリーガルグループ内での成宮小百合の立場


ここまで見てきてわかってくるのは、小百合が代表取締役社長であるリーガルレコード社内ですら、一枚岩じゃないかもしれないということなんですよね。

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4章の終わりで、ポラリスは、リーガルレコードに所属したまま、スターライトオーケストラで活動することを許可されます。

成宮はこの件について、「どんな魔法を使ったんですか?」とコメントしてますし、実際、コンミスがポラリスに影響を与えて、新しい魅力をリーガルレコード内で認めさせたのは間違いなく事実だとは思うんですよ。

ただ、それだけではない内部事情もつい深読みしたくなってしまいます。というのも…

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小百合はいまや完全に外部の人間となった一ノ瀬に対してすら「落伍者」「弟ではない」と明言しています。日本レコード協会に所属している大家の橋爪先生相手にすら「負け犬」って言ってますし、自分が社長をしている会社のなかで、成宮に対する自分の評価を隠していない可能性は高いと思うんですよね…。


にもかかわらず、寺坂さんのような行動をとる社員がいたり、所属しているアーティストが可能性を見せたら(小百合にとっては)敵のオケと活動することを許したりするような状況であることを鑑みると、小百合はリーガルレコード社内においても、すべての社員の人心を掌握し彼らを完全に自分の意で従えるほどの基盤を築けているわけではなさそうです。


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まあ、一般的に考えると、まったく外部の人間からも「あそこは黒い噂が絶えない」とか「人が消える」なんて噂されるやり方を自分の会社のトップがしていたら、社員のマインドは下がりますよね。社員たちは、アーティストという繊細な人種を、舞台に立たせる仕事をしているわけで、つまり現場で人間を相手に仕事をしているわけです。会社のやり方に従って、演奏者の意志や希望を無視した仕事のさせかたをし、自分の担当し応援した演奏者が潰れていくのを、一番身近で見て、辛く思っているのは社員たちなはずなんですよね。
常識的に考えても、人心は乱れますよね…(なのでリチェルカーレで小百合がかなり熱心に黒橡のふたりと向き合っていたことは、意外でしたし、今後そっち方向を修正していくのかなと思っていますが。そっち方向=やり方は苛烈で営利主義的だけど音楽とは真剣に向き合っている)

そもそも自動車でも電力会社でも通信会社でもない、ほかのリーガルの会社に比べて小規模なリーガルレコードの代表取締役社長であり、新人アーティスト(黒橡)の方針など細かい実務にまで深くかかわっている時点で、小百合が「まだ成宮家の後継者として確定して選ばれておらず、リーガルレコードの代表取締役社長として、周囲および成宮家上層部(父親?)から後継者としての実力および器を測られている」段階の可能性が高いかなと思います。

(ただ、小百合が何歳かはまだ分かってないけど、仮に銀河くんとの話し方から逆算して同年代と思うと、20代後半~30前後? まだ事業承継が始まるような年齢ではないので、いま小百合がリーガルグループ内のもっと大きい会社に所属していないことについては、あまり大きく意味を見いだす必要はないと見ています。)

そうだとすると、小百合には違う焦りがあってもおかしくないのかなと思います。

小百合が、自社の評判を悪くしてでも、強攻なやり方でリーガルレコードを経営している理由が、
 ①小百合なりに音楽を愛しており会社を拡大するために手段を選んでいないだけ
だけではなく
 ②自分のほうが弟より、リーガルグループの後継者として能力が高いことを証明するため
でもある可能性もあるんですよね。


金色のコルダは、あくまで音楽がテーマなので、落としどころとしては①だけのほうが無難だし、でもリーガルを取り巻くいろんな状況を鑑みると、②が小百合を焦らせている一因として出てくる可能性も捨てきれない気はします。




成宮家およびリーガルグループ内での成宮智治の立場


成宮にかんしては、成宮智治が「勘当」ではなく「出奔」したといわれている意味の項目でも書いたとおり、
①成宮家上層部の誰かに「家出して成宮家に逆らってても成宮家の一員として認める」という考えを示している人間がいて
②リーガルグループおよびリーガルレコード社内にも、その意志がある程度伝わっている
と考えています。
リーガルレコードの雰囲気やここまで見てきたいろんな細部から言って、その上層部の誰かは「成宮家の一員として認める」のみならず「リーガルの後継者は弟のほうがいいんじゃないか」と天秤にかけて考えている可能性も高いと思いますが、これは完全に推測の域を出ません。

(一般的に考えても、子どもがまだ10代と20代なら、どちらを後継者にするか、心を決めていないのが普通でしょう)

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(まあ成宮本人が、リーガルグループのなにかがを欲しいと思っているかは別ですが)


ところで、成宮とシグマノーツ役員のこの会話。

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役員のこの口ぶりからすると、この役員は小百合や成宮の父を知っているふうなんですよね。推測ですが、成宮が家を出たときに、リーガルレコードの人間を引き抜いてシグマノーツを作った可能性も高いと思います。上で見てきたように、リーガルレコードには、小百合のやり方に必ずも賛成する人間ばかりではない可能性があるので、充分、ありうる流れでしょう。


(まあ、ここからは余談で、完全に成宮担の成宮びいきで話しますけど)かたや家を出て身ひとつで、姉が親に譲り受けた会社をひょいっと超えるような配信会社作っちゃってる創業家の長男でしょ。絶対会社の人間も外野も比べるし、普通に社員ウケもしちゃうはずなんですよね(所属アーティストの凛にへらへら王子様って言われるくらいに人当たりもいいし…)。成宮家の直系ファミリーや役員のなかには、小百合同様、弟けしからんで小百合派の人間がたくさんいたとしても、そう簡単ではないと思うんです。どこの会社にも、会社の主流を占めている派閥が嫌いなひとたちも必ずいるものなので、絶対に小百合の対抗馬として、弟の智治を旗頭にたてていきたい派閥がいるはずなんですよ…


うーん、穏やかでないですね!!(笑)


終わりに


まあ平たくいうと、リーガルグループおよび成宮姉弟をめぐる状況は、まったく穏やかじゃないんじゃないか?というところ。

そんなの、べつにこんなにながながと考察しなくても、わかることなんですけど!(苦笑) でもなんかこう、推しをめぐる状況を、論理整理して立体的に把握&整理しておきたかったのです。完全に自己満ですが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。


個人的には、こういう穏やかでない背景やお話は大好物ですが、金色のコルダ的に、あまり踏み込むと完全にジャンルが変わってしまうので、そう踏みこむことはないのかなぁと思ってはいます。きっと二部では、コンミスがスタオケの音楽に磨きをかけ、グランツと小百合を圧倒し納得させ、グランツがスタオケに円満合流、世界一のオケを作る!って展開に落とすのかな~とは思っています(金色のコルダ3流に)。

でも難しいところで、そうなってしまうと、この物語の原点に存在する「一時は愛する音楽に背を向けるほど心を壊された銀河」や「それを救った音楽を持つ朝日奈」、「月城の身代わりとしてグランツに使い捨てられた朔夜」のエピソードの重さが(もちろん「リーガルのやり方に嫌気がさし新しい道を模索する成宮」もですが)、どうしても中和されて、彼らの苦悩や葛藤が軽くなってしまうんですよね。芸術と金銭の両立は、芸術に関わるすべての人の永遠のテーマでもありますし。小百合には、まだまだ尖がった存在でいてほしいなという思いもあります。
(もちろん今後、小百合に代わる『商業主義の権化』みたいな人が出てくる可能性もありますけどね!)

二部の推測みたいな部分もあったんですが、推測にさらに深読みを重ねて妄想を詰めこむみたいなものにしかならないので、いったんここでまとめたいと思います。

まあ、ここまで見てきて、成宮智治というキャラクターの背景が、自分なりに整理できた気がしたので、それはよかったです〜。


なんにせよ第二部が楽しみです!!!! 

…いつ来るんでしょうかね?!(これが一番知りたい限界オタクです)




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