全部 自分が正しいみたいな。

祖母は
全部自分が正しい
みたいな
自分が可哀想
みたいな
そんなふうだ。


この間 家では 大喧嘩があって 大騒ぎだった。

仕事をする姉の話を聞いて
(すごいなって思った)
でも 自分が惨めで 苦しくて 素直に
『良かったね』『おめでとう』
みたいな話を出来なかった。
それが そんな自分が
また惨めで 苦しくて 嫌だった。
病気であるとこが悔しくて。
姉のことを素直に喜べないのが 悔しくて。

昔から 不登校になってから ずっと姉を見て
惨めで 悔しかった。

中学の時 姉が高校に行っていて
『いいな』
って思った。

自分も高校に行って 勉強したい。
みんなにすごいって思われたい。


すごく憧れた。
羨ましかった。
不登校な自分が 惨めだった。
姉を見るのがつらかった。
話を聞くのが苦しかった。
でも隠していた。

高校に入学して 新しく スタートすればいい。
惨めにならない。

そう思ったけど

結局 高校に進学できなかった。

もっと 姉が羨ましくなった。
もっと 惨めになった。
もっと 姉の話が苦しくなった。

それでも それでも隠した。

姉が大学に入った時も
『頑張ったもんね』って言った。
自分は高校にも行けず 大学なんて 話にならない。
好きな事を学ぶ姿が眩しくて。
そんな姉が羨ましくて。

だから あまり行きたくないと思ってしまっていた
学園祭に行った。
苦しかった。
楽しそうな 生徒。友達といる姉。
キラキラしてた。
それでも 学園祭を楽しもうとした。
苦しかったけど。

もっともっと 自分が惨めになった。
もっともっと 姉が羨ましくなった。

だから
離れて暮らす姉の話を聞く機会が減って 安心した。

でも 

この間 仕事をする話をしていた。
嬉しい 喜ばしい
羨ましい ずるい
色んな 感情が入り交じった。

それで 隠しきれず  

『自分は惨めだ。羨ましい。なんで自分はこんな』

そう言った。

隠しきれば 良かった。
我慢すれば よかった。

色んな感情 押し殺して 大人なんだ

『良かったね』『嬉しいね』

って言えば良かったんだ。

でも 涙 と 惨めな気持ち が溢れ出た。
隠せ。隠せ。感情殺せ。殺せ。

でも 隠せなかった。殺せなかった。


そんな自分が 惨めで いやで 苦しかった。

そんな自分に祖母は言った。


『素直におめでとうとか言えないの?』
『思えないの?』


って。


言いたいよ。
言いたいよ。
言いたいんだよ。
でも 言えない自分が居て 苦しくて 嫌いで。
わかってんだよ。

思ってるよ。
思ってるよ。
思ってないなんて言ってない。

その日から その言葉で 心から血が止まらない。
溢れ出る。止まらない。
ずっと心から血を流してる。

言われて 自分は 家を出た。
連れ戻されらけど。


父も話の通じない祖母の言葉で ブチ切れた。
家を1時間出て 帰ってこなかった。

祖母の言葉で 血を流し続けてる。

何が悪かったのか わかりもしない祖母。
自分は 惨めな気持ちになった事がないといって
『分からない』っと言って『分かろうとも』
しない。

そんな 祖母が 自分は大嫌いだ。




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