﹣傷﹣

𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄

やがて終わってしまうこの道を
希望を抱きしめて歩き続ける 

﹣人の命は霧のようなもの﹣

残像になって残る言葉が
胸を締め付けてゆく

大事な命がひとつ消えた日を
私は絶対に忘れない
自ら命を絶つなんて愚かだと
軽蔑し嫌悪するような
冷たい空気が大嫌いだった

人にとことん優しく
自分には厳しい彼女の
最初で最後の小さな弱音に
気付いてあげれなかった

本当に優しい人ばかりが
苦しみ消えてゆく世界で
今日も小さく息をする
今この時も涙を流している人がいる
声にならない呻きを飲み込む人がいる

都合の良い時だけ示す優しさは
本当の優しさではない
頼みたい事があるから
構ってほしいから
聞いてくれそうだから
誰でもいい話したいだけ
そんな関係はもういらない

私は自分の人生を生きるって
もう心に決めたから
あとどれくらいか分からない
与えてもらった時間を
大切だと思う事にだけ
使っていきたいから

𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄