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TENRIN新体制に超期待!

TENRINというアイドルグループがいます。
僕がデビュー前から(なんならMOBIUS時代から)ヴォーカルレッスンを担当させてもらっているラウドロックな曲を歌うアイドルです。

このグループは本当に紆余曲折ありまくるグループなんですが今日のライヴを見て思いました。
今までのTENRINで一番強い!
と。

Crazy&Cuteな、ちゃちゃ。
切れ味鋭いラッパーの、キラ。
重厚なラップと低音を支える、こま。
強さと儚さを歌い分ける、ももか。
美しさの中で激しく叫ぶ、あやん。

ここに新メンバーとして、

最年少で伸び代だらけの、なぎ。
陽キャなハイレベルダンサー、にこ。

が加わって、いやこれ強いぞと。
TENRINは本当に毎回ライヴが強いグループなんですが、今まで何度も見てるTENRINのライヴで今日が一番あがりました。

あくまで僕の主観というか普段のメンバーを見て僕が勝手に思っていることなんですが、TENRINのメンバーは普段とても静かなんです。内に秘めたものを持っているタイプで、それがライヴで爆発すると言うか。
かく言う僕もそのタイプでして、アーティスト時代はライヴ時のテンションの高さに比べて普段のテンションが異常に低いことに驚かれたり怖がられたりしたものです。
だからこそTENRINメンバーの気持ちも何となくわかる気がしてます。勝手に。
悪い意味ではなく、陰キャか陽キャかで言えば陰キャが集まったグループなんです。僕も本来陰キャだから根本的なマインドが近いです。大人なので仕事時は陰キャなことは隠している隠陰キャです。
僕のことは置いといて、TENRIN。
全員陰キャかというと、あやんは陰ではないけど陽でもなくニュートラルかなと思いますが、ほとんどの子は陰。新メンバーのなぎも陰か陽かで言うと陰。繰り返しますが悪い意味ではなく。
そこに陽キャのにこが入ってきたのが個人的に興味深くて。

にこの話をします。
にこはパラレルサイダーという同じ事務所の別グループのメンバーでしたがパラサイを卒業してTENRINに入りました。
パラサイの中では本当によくしゃべる子だったんですがTENRINのレッスン時は他の子があまりにしゃべらないのでちょっと戸惑っていたようにも思います。
しゃべらないと言ってもTENRINメンバーはみんなとても優しいんですよ。だから怖がって緊張していたということではなく、今までと違いすぎる空気にどうしたら良いかわからなくなっていたように見えました。

にこは新体制の新曲でも自分の歌割りの部分に苦戦していました。最初は高音のロングトーンが出せずに苦しんでいたのですが、レッスンを重ねて指導していくうちに高音も届くようになり、堂々と歌えるようになりました。
しかし今日のリハーサルでそこが出ずに失敗したんだそうです。
今日のライヴは同じ事務所のグループがたくさん出るイベントだったのですが、関係者席で顔を合わせると、
「リー先生、ヤバいです! せっかく出るようになったのに今日は全然出なかったんです。どうしよう!」
と困っていたのですが、それは緊張から来るものだろうと思ったのでとにかくリラックスするように伝えました。
ちょうどそこでパラサイのライブが始まりました。

気づくとにこは泣いていました。
パラサイのメンバーは皆堂々と歌い上げ、今日はいつも以上に良い歌を歌っていたんです。MCでもにこの新たな門出を祝い、声援を送っていて、それを見て感極まったのでしょう。
僕はにこに伝えました。
「歌い慣れているこの歌を一緒に歌っておきな。そうすればきっと喉も開いてくるから。」
今日は声出しOKなイベントだったのと、関係者席は2階席だったこともあり、そうアドバイスをしたのです。

爆音の中でもにこの歌声は聞こえました。
うん。きっと大丈夫だ。
そう思いました。
そしてTENRIN本番。

当初にこはめちゃめちゃ緊張した顔でライヴしていました。それを見て少し不安になったのですが、先程にこが座っていた席に、今度はパラサイのメンバーが座り、にこを応援しているのが見えました。
最初は硬い表情だったにこ。
しかし関係者席で両手をあげて応援するパラサイメンバーの姿に気づいた瞬間、笑顔になりました。
そこから段々と調子を上げて、問題の新曲。
にこはリハで失敗した高音のロングトーンを本番では見事に成功させて歌い上げました。
僕も思わずガッツポーズを取るくらいにカッコ良かった。
そしてパラサイメンバーも嬉しそうにそれを見ていました。

パラサイメンバーとの強い絆を感じました。
そして、その後はどんどん調子を上げていき、完全に新生TENRINにとけこみ、これからこのTENRINのメンバーとも強い絆を作り上げていくことを確信ました。

そんなエモい光景を見て、これからTENRINもパラサイもさらに良いグループになっていくのだろうなと、希望の光が見えました。

本当に良いライヴでした。
もちろんまだまだレベルアップさせないといけない部分はあるのですが、そこは今後のレッスンでさらなる指導をしていく所存です。
今日の新体制を見てこのように歌えばもっと良くなるのではないかと閃いた部分もあります。
次のレッスンが楽しみです。

TENRINがオズフェスとかノットフェスとかラウドパークなんかに出演するようになってくれたら良いなぁ。
昨年のリキッドルームワンマンの際、ちゃちゃは「武道館に立ちたい」と言いました。
リキッドワンマンも最高だったので武道館も夢ではないと思ったのですが、その後メンバーが一人辞め、二人辞め。せっかく良い状態だったのに武道館からは正直一歩も二歩も後退してしまったように思っていたのですが、今日のライヴで三歩も四歩も前に進み、以前より武道館へほんの少し近づいたように思いました。
ですからかつてTENRINを推していたものの今はそうではなくなってしまったという方も戻ってきた方が良いですよ。

とにもかくにも新生TENRIN、ご期待ください!

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