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飲食業界のパクり問題

キッチンABCのオリエンタルライス、生駒の排骨カレー炒飯と、僕の大好きなお店の看板メニューがパクられたという情報が続いて入ってきました。

飲食業界においては音楽業界で言う著作権が存在しないので、このようなことは実によくあることです。
もちろん悪しき慣習なのですが、慣習となってしまっているのが実情。
わかりやすいところでいえばラーメン二郎インスパイアのお店が巷に多数ありまくることからも、その実情が垣間見えるのではないでしょうか。

では飲食業界にも著作権を作れば良いのかというとそう簡単ではありません。
パクられた方が裁判に訴え、勝つということを繰り返さないとそのような流れにならないでしょう。
多くの飲食店にはそんな暇も金もありません。
ムカつくけど泣き寝入りするしかない状態です。
あんまりだと思いますがここでもう一度思い出したいのがラーメン二郎。

数多くのインスパイア系がありながらも相変わらずの超人気店。
孤高の存在を貫いています。
二郎を本物、インスパイア系を偽物とあえて言うならば、先に偽物を知ってそれを好きになる人がいたとします。
好きになればこの料理はどのようにして生まれたのか気になり、調べ、二郎の存在に気づき、ならば元祖を食べてみたいという流れにつながるでしょう。
もちろん知らずに興味も持たずに偽物を食べ続ける方もいるでしょうが、そういう人はわざわざ美味しいものを探して電車に乗って食べに行くようなタイプでもないでしょうから最初から気にすることはありません。

大事なのは、パクられたお店はその看板メニューを美味しく作り続けることであり、元祖を知る人が本物はこっちなんだぞとその魅力を伝え続けることだと思います。

というわけで件の2メニューの素晴らしさをここに伝えましょう。

大塚、池袋等「キッチンABC」オリエンタル黒カレー+チキン南蛮

僕が大塚在住時代に出会い、それからずっとファンであり続けているABC。
大塚のみならず池袋に2店舗、江古田にも1店舗展開しています。
オリエンタルライスをわかりやすく言うと洋風肉炒め丼卵黄乗せ的なもの。
これがなんとも美味しいんです。
最近では名物黒カレーと合わせた通称オリカレーもレギュラーメニューに昇格。
さらに魅力と満足度を増しました。
濃厚で、足し算の美学に溢れたメニュー。
洋食好きなら一度は食べておきたいメニューです。

菊川「生駒」排骨カレー炒飯

菊川と錦糸町と両国の間にある町中華的名店生駒。何を食べても美味しく、カレーメニューも豊富なのですが、これはカレー炒飯にカレーあんかけ、さらにカレースパイスも使った排骨が乗るという中華カレー三昧。
やはり足し算の美学に溢れたメニューで最高です。
生駒に関してはその魅力をまとめた動画があるので興味ある方はこちらも是方ご覧ください。

パクられた方は悔しいでしょう。
しかしその料理がさらに流行れば元祖はリスペクトされるわけです。
そうなっていくと良いなと思います。

カレーの話をすればカレーパンの元祖は森下カトレアで、カツカレーの元祖は銀座スイスと、どちらも知られ(諸説あります)、人気店であり続けています。
ABCも生駒もそうなれば良いなと思います。

それぞれパクった側のメニューを食べて美味しいと思った方、是非元祖の味も確かめに行ってみてくださいね。

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