レトルトカレー(ダイニングバーnonno)
友人から「西浦和のバーで面白いカレーを出すお店があるから行ってみてほしい」と言われ、軽く話を聞いてみるととにかく頑張っているお店とのこと。そういうお店は応援したくなる性分なので、その友人とも久しぶりに会いたいなということもあって一緒に行ってきました。まずはせっかくお店に行ったのでカレーを注文。
カレーパスタが人気のバーということで、カレーパスタ&ターメリックライスを。
これ、あいがけの逆バージョン的なのが面白いですよね。通常あいがけは2種類のカレーをご飯にかけるわけですが、こちらはカレーは1種。これをご飯とパスタにかけているのです。そのご飯がまたジャスミンライスをターメリックで色付けしたものというのが工夫があって良いです。
元々パスタに合うカレーを作れないかということで店主さんが独自に研究して完成させたカレーであり、良い意味で家庭的なルウベースのひき肉カレー。店主さんご自身も「うちのカレーはスパイスにこだわっているとかではなく、普通のカレーなんです。パスタに合うカレーを目指して作ったんですが、出来上がってみるとご飯にもパンにも合う。カレーは1種類なんですがそれを色々なものに合わせて楽しんでいただきたいですね。」とおっしゃる通り、万人受けと言いますか日本人のDNAに訴えかけてくるような安心感ある美味しさなのです。そういう意味での家庭的と言いましょうか。
ご飯にも合いますがやはりパスタが一番合うなと感じました。特に粉チーズとタバスコをかけて食べた時の「これ!」という感じ。この受け皿の広さもこの手のカレーだからこそ。
パンに乗せてチーズと焼いたものも当然のごとく美味しいです。
そして何より凄いなと思ったのが、個人店舗でありながらこのカレーを広めたいという熱意からレトルトカレーまで作ってしまったということ!
レンジ調理可能なパッケージなのですが、これ、単価相当高いんですよ。
それでも作って全国の方に食べて欲しいという熱意。素晴らしいですね。
僕はレトルトカレーは豆腐と一緒に食べることが多いので、豆腐に合わせて食べてみました。
お店のカレーの味の再現率がかなり高く、そもそもがレトルトに向いているカレーなのだなと感じました。
レトルトかける際には超高温である程度の時間かけて火を入れないといけないという法律があるので、スパイスが売りのカレーはそのスパイス感が飛んでしまったり、所謂レトルト臭的なものが出てしまったりしがちなのですが、そもそもこちらのカレーはスパイスの香りではなく奥深い旨味が根幹になったカレーです。肉がメインなので火をしっかり入れることで逆に肉の旨味が出てくるのです。
これ、都市部より地方で受けるのではないかと感じました。
僕もレトルトカレーの商品開発に携わっているのですが、業界でよく言われていたのが「100点のカレーは売れない。70点から75点くらいのカレーが一番売れる。」ということ。
レトルトはリピートしてもらってなんぼですから、確かに100点のものって一度食べると満足度高すぎてすぐにまた食べたいとはならないんです。逆に70〜75点くらいの方が日常的に食べたいとなりますからリピートするんですね。
ここ数年では本当に美味しいものを高価格で出すレトルトカレーも出てきて、それが売れるようにもなってきていますが、それはあくまで都市部に限ったこと。都市部では多くの名店もあり、本物を食べる機会も多いので本物の味を知っている方も多く、そんな方がそれに近い高級レトルトを求めるという図式が成り立ちますが、地方だとまずお店が少ないのでそのような形が生まれにくいのです。
nonnoのカレーはそういう意味でもまさに先述した売れるものに当てはまるカレーであり、誰にもわかりやすい味だということと、ご飯にも麺にもパンにも豆腐にも合う使い勝手の良いカレーですから、地方で人気が出る可能性を秘めているなと感じたのでした。
まだ購入できる場所はこれから広げていきたいとのことだったのですが、詳細はお店のInstagramがあるのでそちらからお問い合わせください。
何故かリンク埋め込みができないエラーが出ているのでurlそのままこちらに↓
https://www.instagram.com/bar_nonno/
西浦和エリアの方はお店に食べに行ってみてくださいね。