チャーハンマニアの演説

諸君、私はチャーハンが好きだ
諸君、私はチャーハンが好きだ
諸君、私はチャーハンが大好きだ

卵チャーハンが好きだ
ネギチャーハンが好きだ
海老チャーハンが好きだ
五目チャーハンが好きだ
あんかけチャーハンが好きだ

自宅で
王将で
東秀で
日高屋で
バーミヤンで

この地上に存在するありとあらゆるチャーハンが大好きだ

ふわふわでありながらぱらっとしたチャーハンが好きだ
自宅で作ったチャーハンが思った以上にパラっと仕上がった時など心がおどる

カップ麺の出来上がりとともに冷凍チャーハンがチンと出来上がるのが好きだ
期待しないで入ったお店のチャーハンが壮絶に旨くて隠れた名店を見つけた時など胸がすくような気持ちだった

デカ盛りのチャーハンをレンゲできれいに崩さずに食べるのが好きだ
最後に残った米粒一つをレンゲだけでうまくすくった時など感動すらおぼえる

スタンプカードをチャーハンだけで埋めた時などもうたまらない
そのスタンプカードで一番高いチャーハンを大盛りで頼むのは最高だ

自称食べロガーが食通気取りでお店に入ってきたのを
頑固おやじが「お前に食わせるチャーハンはねぇ!!」と追い返した時など絶頂すら覚える

中華鍋を振ってチャーハンを直火にうまく当てるのが好きだ
気取って中華鍋を振りすぎて作りかけのチャーハンを床にぶちまけてしまうのはとてもとても悲しいものだ

安くてうまくて量が多いチャーハンを出す隠れ家的名店が好きだ
ところがそのお店にドヤ顔で友人を連れて行ったらその友人が常連だとわかるのは屈辱の極みだ

諸君 私はチャーハンを 主食の様なチャーハンを望んでいる
諸君 私に付き従うチャーハン好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なるチャーハンを望むか 
糞の様なチャーハンを望むか?
フレンチのフルコースのようなチャーハンを望むか?

チャーハン!! チャーハン!! チャーハン!!

よろしい ならばチャーハンだ

だが、自分の食べログでチャーハンの記事にいいね!が付かないことに耐え続けて来た我々には
ただのチャーハンではもはや足りない!!
大チャーハンを!! 一心不乱の大チャーハンを!!

我々はわずかに小数
ラーメン好きに比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千のチャーハンマニアだと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の食い倒れ集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、自称カリスマ食べロガーを叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中にチャーハンは主食であることを思い出させてやる
連中にチャーハンはおかずでもあることを思い出させてやる
チャーハンには奴らの哲学では思いもよらない無限の可能性がある事を思い出させてやる
1000人のチャーハンマニアの集団で 世界を無限のチャーハンで埋め尽くしてやる

目標 ザ★チャーハン×note投稿コンテスト

第一次チャーハンで一攫千金狙うぞ作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君

【解説】

分かる人はすぐにわかるでしょうが、コミック「HELLSING」3巻に登場する「少佐」の演説からのオマージュ。チャーハン大賞の公募を見た瞬間に「これしかない」と思って勢いで書き上げました。「諸君、私はほにゃららが好きだ」ジェネレータをベースにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?