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J庭53にサークル参加してきました

はじめまして。BL同人誌を描いている秋元嘉乃と申します。
2023年4月2日に開催されたJ.Garden53にサークル初参加してきました。
備忘録というか個人的なメモというか。一旦記録に残そうと思ってnoteのアカウントを作りました。


3月 原稿地獄

2月下旬から原稿やらなきゃ!と思いながらも遊びまくって原稿を進めていませんでした。
3月第一週終わったあたりから焦り始める(遅い)
ちなみに今回発行した新刊は、この段階ではプロットとネーム、表紙、コマ割りまでは終わっており、本文72ページの大きなマンションを建てていました。

ひたすら描く。

入稿2週間前くらいの状態

私は励まされないと前に進めないゴミカスなので、しばしばLINEやTwitterで友人やフォロワー様に進捗やら読んでいただいてコメントをもらい励みにしていました(皆様その節は本当にありがとうございます)

日中は朝から18時ごろまで仕事に行っているので、帰宅後食事などを終えてから原稿をしていました。
時間数は日によってばらつきがありましたが、だいたい夜中の1~2時くらいまでは描いていました。

今回新刊として発行したのが、BLというよりバイオレンスマンガ(しかも上中下の中巻、謎に長編)
自分の癖を詰め込んだ「一部に刺さってくれればそれでいい」と思って描いてるマンガです。

私の場合ですが、この同人に自分の狂気を込めたいと思っているので、だいぶやばめな、人を選ぶ感じの内容です。
睡眠を削ると適度に頭がおかしくなり、狂気がマンガに現れると知った私は、今回もそうして原稿をしていました。


3月下旬 締切直前

極道入稿の道を選んだ私の本当に本当のラスト締め切りは 3/31 9:00でした。
その週の月曜あたりから原稿を進める速度が落ちました。
ちなみに私は1ページずつ「下書き⇒ペン入れ」をして仕上げていく変な描き方をしており、3/29の段階で残り5~6ページとなっていました。
3/30締切前日、とうとう会社を欠勤しました(本当にすみません)
朝から原稿。そして睡眠を削りまくっていたのでモンスターを飲みながら「一日あるからいける」と思っていました。

いや寝ろよと今は思う

しかしなぜか進みが遅い。絵が下手で描き込みの少ない私のマンガですが、15時過ぎたあたりでもまだ残り4ページほど残っていました。
おかしいな…。

と思いながら描いていると、17時ごろ異変が…。
下書きの手が止まってしまい先に進められなくなりました。
頑張って描こうとしても同じ線の上を細かくなぞる感じでなぜか進めきれない。

このへんで先に進めなくなった


やばいのでは?

友人にLINEを送り励ましてもらい、現状を相談しました。
心配する友人が「体を壊すよりは次回にまわそう」と言ってくれました。優しい。


本当に焦っていた


しかしこんな、残り数ページで、締切直前で力尽きるのか私は?
ここまでやったし、普段ならいけるのに?

とめちゃくちゃ悔しがりながら私は一旦ベッドに潜りました。仮眠です。
目覚めると21時くらいになっていました。まず食事。それから再びペンをとりました。

描けたーーー!

睡眠を削りすぎて本当に頭がおかしくなっていたのか、眠ることで軽く復活できました。
とりあえず今のうちに描け。
深夜1時ごろ描きあげ、軽く見直してから入稿しました。

本当に死ぬかと思った

そして寝る。朝、相談した友人から「よく頑張ったねえ…」とLINEが来ました。
本当にこんなやつを見守りありがとうございます。


3/31 締切日

朝9:30ごろ印刷会社BRO’Sさんから「データチェックが終わりました」とのメールが届きました。
特に不備がなかったのと特急過ぎて驚きました。ありがとうございます。

11:30ごろ、仕事の合間に印刷状況を確認しにBRO’Sさんのサイトにアクセスしました。
そこには「製本完了」の文字が。

早っ!?
これはイベントに新刊をちゃんと出せる…!という喜び。そしてめちゃくちゃ頼もしいなと思いました。
次も利用させていただきます。

勝手に紹介します
印刷早くて助かりすぎました。



4/1 イベント前日

私は九州に住んでいるので、飛行機で東京へ旅立ちました。
お釣り用の小銭や設営用のグッズや、これまで発行した既刊の一部を詰め込んだキャリーを引っ張ってTOKYOに降り立ちました。(ちなみにいつもイベントへは地元から一人で乗り込んでいます)

ビッグサイト目の前のホテルに向かい、ロビーでチェックインをします。
体力がなさすぎて重たいキャリーを引っ張るのに息が切れており、ホテルのスタッフの方に「大丈夫ですか?」と心配されました。

ホテルで10分くらいだらだらした後、東京の知り合いと会う予定があったので池袋に遊びに行きました。
戻ってきたらもう23時ごろで、あとは明日の売り子をしてくれる友人にLINEをしてから寝ました。

4/2 J庭!

9:00頃売り子の友人と会場前で待ち合せました。
ホテルをチェックアウトしてから、広いビッグサイトの西2ホールへ、重すぎるキャリーを引っ張って向かいました。

売り子の友人はもともと地元の友達で、学生時代に私を初めて同人イベントに誘ってくれた人です。
二十歳超えてから私がこんなに同人にはまると思ってなかったようで、しかしこころよく売り子を引き受けてくれたいいやつです。

9:30ごろサークル入場。
スペースに向かうと、注文していた「A1ポスター」「新刊」「無配ポストカード」の箱がスペース下に搬入されていました。
テンションぶちあがったまま開ける新刊の箱。
暗い背景とキャラに鮮やかな赤を乗せた表紙が、RGB再現度高くきれいに印刷されていました~!

持ってきた既刊の箱から取り出す冊子と、今回同人に巻いている帯を友人に渡し、帯巻きをやってもらいました。
表紙が地味で暗いため、鮮やかな色で内容がそれとなくわかる帯を巻くとすごく映えるんですよね…

帰宅後に撮影した画像

そして設営時間の間に、私はいったんスペースを離れ、自創作片手に出張編集部へ。

出張編集部!

今回数社いらっしゃってましたが、事前に「K」さんと「Y」さんへ伺おうと決めており、
受付へ向かうと先に準備ができているようなのはKさんのようでした。

(※モロに雑誌名を出してしまっていたので、後ほど英字に伏せました。すみません。)

1番の番号札を持ち受付表片手におそるおそる編集の方を窺う怪しい女。
女性の編集の方に対応していただきました。
今回受付表のチェック項目に、「作品のアドバイスが欲しい」「掲載を目指したい」などの項目があり、「アドバイスが欲しい」にチェックを入れたのですが、本当に欲に正直に「掲載を目指したい」にチェック入れてればよかったなあといまだに後悔しています。

分冊になっていてまだ途中ですごく長いのですが…とモニャモニャ言いながら中巻を出すと、編集の方が「上巻は…?」と言ってくださったので「あります!」と上も差し出しました。
長いのに上中読んでくださいました。
めっちゃ緊張するうえ読んでいる様子を見たいのに直視できず視線をいろんなところに泳がすオタク。

編集さんからいただいたアドバイスはこんな感じでした。

・人物のバストアップが多く、場面の切り替わりなどが分かりづらいので、引きゴマを作って状況説明を
・シャンパンタワーなどの画像素材がそのまま使われているので、上からなぞるなどして自分のタッチで描いた方がいい
・絵のタッチは内容にあっている。キャラの表情がうまい
・暗闇から現れるシーンが緊迫していてよい

改めて変なBLマンガですね…

オタクは神妙に「はい、はい…」と受け身でうなずくばかり…
「質問などありますか?」と聞かれてなにも用意してなかったことに気づき、「面白かったですか?」とアホ質問してしまいましたが、編集さんは「下も読みたいです」と答えてくださいました。
ありがとうございました!

それから設営に戻り、だいたい設営を終えると、友人にはゆっくりしていてもらい、再び編集部へ向かいました。
続いて向かった先はYさん。こちらも女性の編集の方が対応してくださいました。

こちらの編集の方も上・中読んでくださいました。読んでいる間こちらをどうぞ、と雑誌を手渡され、頑張って読むのですが緊張で全然頭に入ってこない…!
プロのマンガは本当に絵がうまいなって思ったのは覚えています。

編集の方が読み終えると、「ダークなのが好きで普通に読んじゃいました」と呟いていたので、ファッてなりました。
こちらでいただいたアドバイスはこんな感じでした。

・人物のバストアップが多く、似たコマが続くときがある。引きゴマや、状況で感情表現もできるのでやってみてください
・絵のタッチは内容にあっている。キャラの表情がうまい

 ほめられたコマ⇩

何考えてるかわからない笑顔
泣いてる顔

・手を描くのが苦手そうですね(思いっきり苦手でした。がんばります)

こちらでも質問ありますかと聞かれましたが、オタクは何も聞ききれずキョドりながら「大丈夫です」と答えました。
本当にありがとうございました!

一般入場

編集部に行っていたため、準備がバタバタでしたが友人の手伝いもあり設営完了。

頑張った甲斐があった


開場アナウンスと共に拍手が起きて一般入場が始まりました。
売り子が初めての友人に、「最初は皆壁サークルや大手さんまわるからこっちには来ないよ~」と説明しつつのんびり。

ダーク色の強い表紙と内容だったため人を選ぶとは思っていましたが、意外と通りがかり立ち寄っていただけました。
男性や海外の方や「かっこいい~」と言って手に取ってくださった方、無配をもらってくれた方、会いに来てくださったフォロワー様、激やばポスターもらってくれた方、差し入れくださった方、席を立っている間にいらっしゃった方…などなど
本当にありがとうございました。

反省点としては大きなポスターを張り出したくて机の前面に貼っていたのですが、目線より下にあったのであまり目立たなかったかも。
背面に立てるスタンドを次は用意しようと思います。

名刺を欲しがってくれた方もいて(編集部で出す用で持ってきていたが、スペースに置いていなかった)こちらも次はスペースに置いておこうと思います。

あとは自分の欲しかった同人も何冊かお買い物できました。
自宅に在庫とともに発送し、後日家で楽しく読みました。


イベント終わったー!

14時前には売り子をしてくれた友人と一緒に会場を離れました。
お礼をするよ!と事前に言ったにも関わらず、友人は唐揚げ定食(正確にはチキン南蛮)を奢ってあげただけで喜んで「また来る時は手伝うよ」と言い残し去っていきました。BLならお前に惚れてる。

イベント疲れで謎にヘトヘトだったのと、飛行機の時間があったのでそのまま空港に戻り、お土産を買って帰りました。
翌日の仕事は疲れて意識飛びまくりでした。

現在木曜日でイベントから4日経っていますがまだ疲れています。
しかし爽やかな疲れです(オタクの)
やり切った感ありますが、イベント出ると命削って描いたものを読んでいただけるっていう喜びがあってやめられませんね。
また10月にJ庭開催されるそうなので、旅費捻出できたら参加しようと思っています。

ほんとスタッフさんやサークル参加さんや一般参加さんみなさまお疲れ様でした。

たのしかった!

また何か面白いことがあったらnote書きます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!



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