あれは拙僧がワナビだった頃(5)
コンテストを楽しむ私。
実際、公募よりも、テーマありきのコンテストの方が戦績が良かったのです。いえ、むしろ公募が全然全く掠らない。
それについて、下記のように考えています。
・単純に私の筆力がない。
・テーマを読みそれなりの調理はできている。
戦績の偏りについてはこんなところではないかと。
まあ全然見当違いのことを考えている可能性もありますが、実際ワナビなんていうものは、自らの信じるものを結果が出るまで書き続けるしかないのです。
「筆力」とはなんぞ、という話もできなくはありませんが、まあ総合して実力が不足しているのだ、と思ってください。
わかってるよ。
十分わかってるからこそ、試行錯誤したりインプットしてみたり、なんか色々してんだよ。
あんま自分を追い詰め過ぎても良くないし。
それにね。
WEBで公開していると、少なからず読んでくださる方もいらっしゃいます。
「面白かったです」
「素敵な物語をありがとうございます」
いえいえ、むしろこちらこそ読んでいただいたばかりか、素敵な感想までありがとうございます。
あなたこそが、私の生きる糧。うまし糧。
おかげさまで油断すると地に落ちて地面を掘り進める私ですが、なんとか地上で呼吸ができています。
でも……。
でもたまに思ってしまうのです。
本当かな。本当に本当かな。
本当に面白かったのかな。
本当は、「(色々ツッコミどころはあったけど、八割ぐらい目を瞑って読めばおおよそ)面白かったです」なのでは。
元々が暗黒物質精製陰陽師なので、すぐにそういうことを考えてしまいます。
本当は、誰もが「お前なんかが受賞なんてできるわけないじゃん。なに夢見てんのばあああああかwwwww」とか思ってるのかもしれない。
誰もがみんな大草原……いや、みんなって誰だよ。そんなに認知度高くねえし……。
誰にも知られずひっそりと書き続けることしかできない私なんかが、よくもまあ、小説家になりたいなどと大それたことを……..。
これ、ダメなメンタルですね。
精神汚染がかなり進行しているようです。
まあ数年結果が出ないままワナビをやっていれば、そんな思考になることもありましょう。
おっけおっけ、そんなもんさ。たまにはそんなこともあるさ。
いやでもね。とは言ってもね。
そういうメンタルの時もあるでしょうけれどもさ。それって、ちょっと自分を甘やかしてない?
そんな思考になりながらゾンビのように己の皮膚を引きずり彷徨い歩くなどぞっと致しませんよね?
そんなことをして何になるんですかね、って感じだし。
誰かがゾンビな私を憐れんで優しくしてくれるのを待つつもりなんでしょうか。
どんだけ甘ったれた思考でいれば気が済むんでしょうか。ほんと、私はクソだよ。
自傷がひどいしエンドレス。
持ち直そうと試みたけど無理だった。一応試みたことを褒めてあげて。がんばったよ私は。
まあつまり何が言いたいかって言うと。
私はそういうメンタルを常に抱えてた、ってことさ。
(6)に続く