花屋
初めて行く花屋に行った。
インスタで見つけたお洒落な花屋。
木造の蔵を整美した建物で、
お花だけでなく器や蕎麦猪口があって和みの空間だった。
お花もきれいだったけど、
一番美しかったのは店員のお父さんが娘さんに語りかける言葉。
その花屋はご夫婦で経営していると思われた。
しばらく店内を見ていたら、娘さんと思われる小学生くらいの小さな女の子が店に入ってきて
お父さんが大好きなのか、パンダみたいに足にまとわりついて甘えていた。
「どうしたのですか?」
「なにしましょうか?」
仕事中のお父さんは少し困りながらも、
お客さんに話しかけるのと同じようだった。
女の子がお父さんを見上げ、ジャンプする。
「あ、ジャンプしたいんですね。」
薄い花びらのような声は
丁寧語によって私の心を浄化させてくれた。
花屋のお父さんはきっと娘さんを1人の人間としてみていた。
敬意によって丁寧語や敬語が生まれる。
人は何歳までが子供で何歳からが大人なのか?
自分は本当に大人なんだろうか?
自分の親は私より大人なんだろうか?
たまには自分に対して敬語で話しかけてみよう。
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