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魔法少女まどか☆マギカ展行ってきた!アニメーター志望の勉強会!(本編ネタバレ注意!)

本日は博多阪急8Fで開催されていた、
TVアニメ放映から10周年を記念した「魔法少女まどか☆マギカ10(展)」に行ってきました。
とても楽しかったです。

運良く初日の1番最初の時間、10時の抽選に当たりました。初日にも関わらず、老若男女問わず結構いろんな年齢層の方が来ていて、それだけこの作品が皆さんに愛されているんだなと改めて思い知らされました…。シャフトさん、凄い。

まず、この作品は総監督の新房昭之さん、
制作会社のシャフトさん、
キャラクター原案が女性の方の蒼樹うめ先生、
展開がシリアスな作品の脚本を主に手がけていらっしゃる株式会社ニトロプラスの虚淵玄さん、
異空間設計の劇団イヌカレーさん、
音楽はあの「鬼滅の刃」、「ソードアート・オンライン」シリーズを手がける梶浦由記さん
らによって制作され、2011年の11月から放送されていました。当時僕は8歳です笑

これまでの魔法少女ものは「明るいハッピーエンド」が多めだったものの、本作では少しシリアスで衝撃的な結末を迎える作品となっています。
また、オリジナルTVアニメシリーズというだけあって、先の読めない展開も多く、
当時は深夜帯にも関わらず視聴者からは大きな反響を呼び、一時は社会現象にもなったそう。

そんな本作ですが、「自由にアイデアを出しあう」事が制作にとって重要だったそうで、
劇団イヌカレーさんの独特なメルヘンチックな異空間のデザインからキャラクターの原案、設定、ストーリーの脚本まで全てが緻密に作られていて、アニメーション作品の制作に対するクリエイターさん達の愛が凄く感じられました。

中でも、主人公の鹿目まどかの家庭は、まどかの小さな弟、母親、父親で構成されているのですが、本作では母親が働き、父親が専業主夫をやっているという、現代でも話題のジェンダー問題を意識しているそう。
母親がかっこよく、仕事に対してこだわりを持っている点や、父親が優しいという点は凄く斬新ではありますが、この作品の魅力の一つでもあります。

会場では、ビデオ映像の他、魔法少女の衣装(特にまどかちゃんのスカートの中はフリルやレースでふわふわしており、凄くソフトな印象を受けました)の他、複製原画や設定資料を見る事が出来ました。「え、絵ってこんなに動かすんや、すごいなぁ」と、改めてこんな素敵な作品を生み出して下さった制作関係者の皆様に感謝を申し上げます。

2枚目は9話で登場する敵の人魚の魔女のパノラマです。その性質は恋慕。
凄く展示の仕方に迫力があったのと、背景はコンサートホールの会場を意識しています。

ここで、多少ネタバレになってしまいますが、
この作品には、美樹さやかちゃんというキャラクターがいて、その子は同級生で将来有望なヴァイオリニストと称される上条恭介くんに好意を抱いています。
しかし、上条くんは不慮の事故で一生右腕が使えないと医師に宣告されてしまい、さやかちゃんはお見舞いに来た病室で、上条くんが生き甲斐であったヴァイオリンを弾くことが出来なくなって壊れていく様子を見て、キュウべえという生き物と「上条くんの腕を治す」という契約をして魔法少女になります。しかし、その先には落とし穴がありました。
というのも、魔法少女になった者が手に入れるソウムジェムは実は魔法少女の魂でもあり、本体でもあるのです。要するに、生身の肉体はただの抜け殻、魂の器でしかないという事。
しかも、さやかちゃんは戦いの中で同級生の仁美ちゃんを魔女から助けますが、その仁美ちゃんが後に上条くんの事を好きだと告白。
さやかちゃんは「ゾンビみたいなこんな身体で上条くんに抱きしめてなんて言えない」と心の内で苦しみ、魔法少女となってしまった事を後悔するように。
仁美ちゃんに先を越され、上条くんに自分を気持ちを伝えられず困惑してしまいます。

そして、その想いを抱えたまま、魔女との戦いで体力を消耗し疲弊しきった彼女は魔女へと変化してしまいます。

もうお分かりでしょうか。そう、人魚の魔女というのは、童話の「人魚姫」を意識しているのです。
さやかちゃんは自分の身を犠牲にして魔法少女になるも、上条くんへの想いを果たせず、魔女と化してしまう。
本作では人魚姫の役割を果たしている、という事になります。
ですから、使い魔も上条くんを意識してヴァイオリンの演奏者になっていたり、空間がコンサートホールになっているのです。
空間にあるポスターには「Look at me.(私を見て)」と書いてあります。
結果的には自業自得なのですが、報われず本編では救いようのなかったさやかちゃんが個人的には可哀想ではあります。
結構深いですよね。

3枚目は魔女のイラスト集です。こちらもメルヘンチックで個人的にはもの凄く好きです。

4枚目はまどかちゃんが本編で「自分が魔法少女になった姿」を想像して描いた絵を実際にジオラマを制作して展示している、といった感じです。
いやいやシャフトさん、どんだけファンサービスしてくれるの!?笑笑

他にも本展オリジナルの映像があって、最後の映像では、希望を叶えるために立ち上がるまどかちゃんを見て、思わずうるっときてしまいました。

来年の4月には新作「劇場版魔法少女まどか☆マギカ新編 ワルプルギスの廻天」の公開が予定されており、ますます今後の展開が期待されます。
脚本が虚淵玄さんなので、またまたシリアスな展開を迎えるかも??油断は出来ません笑笑

父親譲りの長文ですが、ここまで読んで頂きありがとうございます。
最後には本日の戦利品も添えて。それでは。


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