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幼児のソルフェージュ

こんにちは!鈴木顕子(ダルクローズ・リトミック国際ライセンス保持)です。

このnoteには、日々のダルクローズ・リトミックのレッスン風景を綴っていきます。


今日は、恵比寿リトミック・ピアノ音楽教室「ジャックと音楽の木」の年少さん、年中さん、年長さんクラス、2月2回目のレッスンを取り上げます。

その中でもソルフェージュに焦点をあててお話しようと思います。

ダルクローズ・メソッドはリトミック、ソルフェージュ、即興の三本柱で成り立っています。

幼児のソルフェージュは、大人のように別にソルフェージュの時間を設けず、リトミックのレッスン内で、流れの中で行っています。

この日は全クラス、音階の主音から上行する隣り合う音の並びを扱いました。

〈年少クラス〉

長音階の第1、2、3番目の音で構成されている3音の並びを体験しました。

3音を上行下行する歌を歌いながら、音の方向を空間の高低に置き換えて全身で表しました。


〈年中クラス〉

長音階の主音から5番目の音までで構成されている5つの音の並びを扱いました。

5つの音の並びの上行下行をエレベーターに見立てて行いました。

音の上行下行の方向をエレベーターという高低に移動するものに結びつけることで、子どもが上行あるいは下行という方向を理解しやすいと考えました。 

子どもたちはエレベーターが面白いようで、キャーキャー喜んで行っていました。


〈年長クラス〉

こちらも長音階の主音からの5音の並びを体験しました。

こちらは5音の並びを階段に見立てて行いました。

その後、ホワイトボードにお花の絵5個を貼り付けることにより、視覚的にも理解できるようにしました。

子どもたちにお花の絵5枚を貼り付けてもらったところ、低いところからだんだん高くなるように並べていました。

ちゃんと音の上行下行する方向を空間の高低に結び付けていたのですね。

これらの練習は、主音をいろいろな音に設定し、いろいろな調性で行っています。

(幼児の歌える音域を配慮する必要があります。)

ソルフェージュのピアノは、指導者にとって移調の良い練習になりますね。

教えることで修行させてもらっています。

鈴木顕子




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