サンフランシスコで暮らしてわかった、自分にとって大事な道具

サンフランシスコは、

住居が広い
自由時間が多い(すぐお店が閉店するので暇)
カフェのテーブルがひろい
東京と比較して娯楽が少ない

場所だと思う。

私が仕事以外にやることといえば、買い物か、カフェで読書くらい。場所が広いのでカフェの選択肢も都内より多くはないし、前述したように店が閉まるのも早い。

仕事の気分でもないそんな日は、一冊のノートとボールペンで、ものを書くのに夢中になっていた。

時差のある日本からネガティヴな連絡があるのがいやだったからスマホはほぼ見ないし、洋書が読めないから本屋での暇つぶしもできず。
よって、東京ではいつもなにかしらで潰せていた暇を潰せなくなった。

それなのに、大きなテーブルの上で誰にも邪魔をされず、クロッキーしたり、頭の中を書き出したり、漫画を書いたりして、私の暇は確実に潰せていた。

いろんな制約のある環境の中で気づいたのは、私は子どもの頃から、なにかを描くことが好きだったということだ。

わたしは、やりたいことに溢れてわくわくしている時も、周りに味方がいなくて心細い時も、つねに毎日ノートに何かを描いていた。

わたしはノートとボールペンがあれば、際限なく暇が潰せる才能を持っている。制限のある環境下で、久々に思い出すことに成功したのである。

そんなきっかけがあって、わたしはボールペンと紙は常に持ち歩くことにしている。周りを気にせず落書きに夢中になれる場所は、この東京では少ないけれど、それでも何かを書いていると、自分の気持ちがみるみる落ち着いていくのである。


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