上海浦東空港トランジット記2
上海浦東空港トランジットの件の続き。
トランジットホテルについて。
レセプションに値段表があった。
888元って、日本円にしたらほぼ2万円。そのホテルに150元で泊まらせてもらっていいの?しかも、私の為に職員が1時間以上も仕事をしたのに。これが、航空会社にとって、何かの得になるのだろうか?大いに疑問なサービスであったが、とにかくありがたかった。
暖かいシャワーを浴びて、広いベッドで横になれたのはやはり素晴らしかった。
もっと素晴らしかったのは朝食バイキング。
何でもあった。
中華麺も美味しかった。
おかずも少しずついただきました。
果物はメロンだけだったけど、生野菜もあったし、温かい豆乳もあった。
これで、中国への印象がさらに良くなった。やっぱりおいしい食べ物がある国に、悪い国はないのである。
驚いたのは、インターネットが普通に使えたこと。先日上海に6年住んでいた従姉妹に聞いたら、「中国は、Googleが使えないし、LINEも無理だから、気をつけてね」と聞き、驚いて検索すると、やはり、日本と同じようにネットをつなげたかったらVPNを経由して繋げないと機能しない、と書いてあった。
VPNは難しそうなので、仕方なく中国で使えるという翻訳アプリと、マップをダウンロードして備えた。
空港では、Wi-Fiにつなぐ暇もなかったし、携帯のバッテリーも不安だったので、ホテルに入って、携帯を充電しながら、恐る恐る、飛行機モードを外し、ローミングをオンにしてみた。
というのも、物知りの友達いわく、楽天モバイルは、毎月2ギガ分の海外ローミングが基本料金に入っている、というのと、基本料金は月々980円で、3ギガまで使えるというので、10年以上ぶりに日本の携帯を契約してみたのである。
5月に台湾に行った時は、空港に着いた瞬間からローミングができて、とても便利だった。今までは、日本を含め、現地のSIMカードを買っていたけど、それよりお得で手間もない。なんせ、ローミングをオンにするだけたので。
で、中国。なんの期待もせずに、ローミングをオンにしたら、1分くらい電波を探しているようだった。中国は楽天のローミングサービスの契約はないんだろうな、と諦めようとしたら、4Gの文字とアンテナマークが出現し、LINEや、whatapp のメッセージが入って来た。インスタライブのお知らせまで!Google翻訳も普通に使えたし、マップもいけた。
噂と違うのは、外国人の利用も多いホテル内だったからか、と思って、ホテルの外に出てみた。変わらずネットがつながる。はて。
そこで、物知りの友達に訊ねたら、どうも、ローミングで繋げると、中国当局の監視は免れるらしい。
楽天モバイル素晴らしい。
ホテルの脇の道を原チャリが駆け抜けていくが、どれも、静か。どうも、原チャリはエレクトリックで、それだと、この自転車専用道路を行けるみたい。今や、自転車のペダルを漕いでいる人はほとんどいなくて、皆が静かに、颯爽と通り過ぎていった。近代的な上海である。
無事にシャトルバスで、空港に送ってもらえ、新たにマドリード行きのチェックインも、荷物を預けるのもスムーズにできた。
唯一焦ったのは、出国手続きで、パスポートとマドリード行きの航空券、昨日貰って、念の為捨てずに取っておいた真っ白な入国カードを出したら、中国語で怒られて、お前はダメだ、あっちに行けみたいなことを言われた。別の係員に見せたら、そのカードに書いて下さいと日本語で言われ、そこで、ようやくそれが、出国カードだったことに気がつき、列に戻らずに、すぐに記載して、同じ係員に出したら、無事出国のスタンプを貰えたので良かったけど、心が折れて、長蛇の列に戻ったり、放心したら飛行機に乗り遅れるかもしれないところだった。
それにしても、昨日、白紙のカードを捨てないで良かった。
以下、覚書。
中国東方航空のトランジットホテルを予約するには、まず、航空チケットを、中国東方航空のウェブサイトやオフィスで買う必要があること。
航空チケットの値段が6万円以上で、トランジットが翌日にまたがる場合は、トランジットホテルを申請する権利が生まれる。(2024年7月現在)
ホテルの予約をするには、まず東方航空の会員登録をして(これば中国語しかないので、手強い。Google 翻訳のカメラ機能を使ってやればできる) 会員番号を手に入れて、ログインして、自分の航空券番号を入れると、ホテルを申請するページが現れる。
ホテルは二人部屋なので、1人部屋が良い場合はホテルで差額を払う。今回は150元、約3千円。
(ちなみに、日本のクレジットカードは暗証番号が6桁必要と言われ、でも私の暗証番号は4桁しかないので、うまく使えず、チリのデビットカードはスムーズに使えた。どうも、デビットが一般的なのかも)
トランジットビザの時に貰う入国カードは出国カードとつながっているので、捨てずに、出国時に、記述して出す。
浦東空港は、とにかくでかい。ゲートもとてもたくさんあって、時間もかかるので、とりあえず、免税店などでうろうろせずに、自分のゲートに行くのが無難。
以上。
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