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台湾旅6日目 旅の休日

旅の休日、というのは特に移動もせず、まあ、のんびりしたということ。台南に行こうとも思ったけど、嘉義にはまだおすすめの食べ物が残っているし、宿もいい感じなので延泊することにした。
まずはコインランドリーに行き洗濯。ついにmonbellで買った細いロープと、吉祥寺の不思議なお店で買ったアルミ製の洗濯ばさみが活躍するときが来た。ランドリーに洗剤があったので、マジックソープは開けずに済んだ。

洗濯機に洗い物を投入して、まずはもちろん朝市へ。スクーターで乗り付ける人が多くて空気が悪いのが気になる。

マンゴー売ってたけど、やっぱりカットしては売っていないのでナイフを買うか迷うが結局バナナで済ませる。(それは自分をごまかしすぎでは!)出来合いのものもたくさん売ってて、スクーターのおばちゃんが3品のおかずを4人分くらい買って、850元払っていた。850元といえば、日本円で4100円!一食にそんなに使っていいの?またはそれは2食分なの?おばさんを観察していて買い方が分かったので、私もおそるおそるおいしそうなホタルイカ?を買ってみた。たったこれだけで、45元(210円)

台湾の物価は決して安くない。
ホテルに帰って親切なオーナーに、「台湾の物価って日本より高いくらいじゃない?」と聞くと台湾の物価は年々すごく上がっているとのこと。そして給料はそれほどでもないらしい。物価が上がっているのは世界的傾向なのだ。そして日本の物価上昇は、世界的に考えれば大したものではない気がする。(だから世界中から観光客が来るのでは?)

次にオーナーのおすすめ鳥飯を食べに行く。まだ12時になっていなかったが店の中はかなりの人。鳥飯はこの街の名物で、市内に200軒以上お店があるらしい。ル―ロー飯の鳥版って感じ。甘辛いたれが美味しかった。ついでに牡蠣のスープとゴーヤも頼んでみたが、二つとも特に感動はなし。

それからまたオーナーおすすめのかき氷屋へ。こちらも人が並んでいる。
台湾の人は日本人みたいに並ぶのが好きみたい。というか、おいしいものを食べるためには並ぶのを厭わない。
こちらは、好きなトッピングを5つ選ぶという難しい課題をクリアしなければならなかった。みんな美味しそうなのにどれを選べばいいっていうの?!


お店の脇に食べられるスペースがあって(大抵の客は持ち帰っていたが)そこに座って食べる。隣には70歳手前とみられるおじさんが美味しそうに食べていた。おじさんも一人だったのでgoogle翻訳で「よく来るんですか?」と聞いてみた。そしたら英語で「たまに来る。いつもは持ち帰るけど今日はここで食べることにした」らしきことを言った。それから、黒糖のゼリーと杏仁豆腐のもちもち感が素晴らしかったので、これは、どうやって作るんだろう。材料はなんだろう?とコメントしてみた。(おじさんが、そんなこと知ってるわけないのに)そこに、50代とみられる女性が座った。私はこの人なら知っているかなあと思い聞いてみたら、最初は「知らない」と言っていたが、おじさんが「店の人に聞くしかないね」と言い、しかし店の人はあまり相手にしてくれなかったので、しばらくして(この間その女性とおじさんは話しはじめ、何かの話で盛り上がっていた)台湾版クックパッドで調べてくれた!

素晴らしい!やはり台湾版クックパッドは情報が違うのね。材料はわかった。でも木薯粉と太白粉ってなんのこと?女性は再び調べてくれた。

どうも、二つともタピオカ粉っぽいけど・・・
その後、なぜかその女性はおじさんとLineのIDを交換し(!)去っていった。もしこの二人がロマンスに発展すれば、恋のキューピットは食い意地の張った日本人である。
おじさんが「このあとはどうするの?」と聞くので「タイルの博物館に行こうと思っている」と地図を見せると、「僕は暇だから車で送ってあげる」と言ってくれた。博物館まで13分の道のりだったけど、相手も私も誰かと話したい気分だったのでお言葉に甘えることにする。彼は引退して毎日暇で、何か面白いことはないか、いつも探しているという。父親のアパート?を留学生に貸すために?英語を勉強しているらしい。「日本人は英語だめだよね。でも君は少しできるんだね」というので、(私が英語ができるとしたら、それは外国語でコミュニケーションをとるという事態に慣れているだけです)と思ったが「へへへ」と言っておいた。彼のおじいさんは戦前日本に行っていて、彼の母親は神戸で生まれたらしい。「じゃあ、日本のせいで大変だったんですね」と私が申し訳ない感じで言ったら「それはもういいんだ」みたいなことをきっぱりと言ってくれて逆に語調が強くてびっくりした。
タイル博物館に行く道がよくわからなくなってしまったので、行先を変更して、「ひのき村」に連れて行ってもらった。

ここは日本軍が近くの山から檜を取ってきて作った建物がそのまま残っていて「おいおい、ここは日本じゃねえか」という感じだった。違うとしたら、このマンゴーの木!

せっかく車があって暇そうなおじさんに、本当はいきたかった泥の温泉に連れて行ってとお願いすることが頭をよぎったが、一緒に入るわけにもいかないし、数キロ離れたところにあるハイキングコースもよさそうだったけどおじさんはサンダル履きだったし、無難に宿まで送ってもらってお別れをした。

それから足のマッサージに行き、またもや宿のオーナーおすすめのベジタリアンのお店で涼麺を食べ、昨日と同じnetflixのstreetfood台湾編に出ていた70年やっているおばあさんの豆花のお店に行ってみた。

そのおばあさんがいた!netflixで世界中の人が見たなんて夢にも思わなそうなそのおばあさんは、特徴がないシンプルな店構えのまま、忙しそうに働いていた。(魚頭のスープのお店とは大違いだ!)豆花は店構えそのままな感じでシンプルに美味しかった。豆花は本当に「豆腐のデザート」なのだと思った。でもすごく柔らかい豆腐でそのふんわりした感触が大切なのだろう。

何度も同じ道を通って、さすがにgoogle mapに頼らなくても道がわかるようになってきた。そうなると、明日には移動するのに、街に愛着がわいてくる。嘉義は大きくも小さくもない地方都市。なかなか居心地の良い街だった。
この日の出費
コインランドリー50元
朝ごはんのイカ45元
バナナ5元
白きくらげの飲み物40元
鳥飯35元・牡蠣のスープ40元・ゴーヤ30元
かき氷50元
足のマッサージ600元!
夕食の涼麺50元と味噌汁30元(日本の味噌汁と一緒だったけどどんぶりサイズ)
おばあさんの豆花50元
親切な宿850元


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