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上海浦東空港トランジット記I

日本からスペインのマドリードまで。値段をみると、圧倒的に安いのが、上海経由の中国東方航空。私は片道で探していたので、往復で買うのと事情は違うのかもしれないけど、ヨーロッパ系航空会社が20万以上に対し、アラブ系は12万くらい。
ところが、中国東方航空は69000円!しかも、荷物も23キロを二つも預けられる!
問題は、トランジット。
サイトを検索すると、乗り継ぎ時間1時間40分のものがあったが、東方航空はよく遅れるのと、空港が大きすぎて大変そうなので、そうすると、トランジット14時間の方を選択した方が無難。
でも、日にちをまたぐと一回中国に入国する必要があり、荷物もピックアップしなければならない。

空港で夜を越すか。
以前、ロサンゼルス空港で夜を越した経験があるので、

同じアジア圏の上海の空港で夜を越すくらい、なんてことないに違いない。

そう思って航空券を買い、浦東空港でのトランジットについて調べていたら、「中国系の航空会社は、トランジットが長い場合、ホテルを申し込むことができる」という記事!航空会社が保証してくれれば、トランジット入国での問題も起きにくいのではと思い、予約を試みるが、ホテルを予約する為の中国東方航空のサイトは、そこに辿り着くと全て中国語に変わってしまいうまくいかない。

先週、諦めて新潟の街を歩いていたら、なんと、中国東方航空のオフィスがあるではないか。吸い込まれるようにオフィスに入ってみると、暇そうな係の人が、それは丁寧に応対してくれて、「がんばれば、中国語でも予約はできます!」と励ましてくれたので、Google翻訳のカメラ機能を駆使して再度挑戦してみたところ、無事に、中国東方航空の会員登録ができた。
そしたら、トランジットホテルを予約するという項目が出て来て、ホテルの予約が、できてしまった!

問題は、そのホテルまでどうやって行くかである。上海到着が夜の22時半の予定で、遅れることや、手続きに時間がかかることを想像すると、ホテルのシャトルバスには間に合わない。
タクシーで行くくらいなら、ホテルをキャンセルして、空港で夜を越した方がマシかもしれない。

迷いつつ、キャンセルもしないまま、結局、飛行機に乗ってしまった。羽田でチェックインをした時に聞いてみたら、「到着すると係員が待っていると思います」とのこと。
ほんとかよ、、、、。
なんせ、相手は中国。勝手に持っているイメージでは何の信用もできない。

と、そしたら、なんと!
飛行機を降りると私の名前を書いた紙を持った男性がいるではないか。

着いてこい、というので、全力で彼について行く。彼の携帯の翻訳機を通して言われたことは、「泊まるはずだったホテルはシャトルバスがないので、変更した。差額は150元(3千円くらい) であるが、大丈夫か」ということだった。ここまで来たら、大丈夫というしかない。
というのも、もともと、新潟オフィスの親切な係員に、シングルで泊まる場合、差額を払わないといけないと、教えられていたので、まあ、それかな?と思うことにした。

噂のトランジットビザの列はガラガラで、ちょっと質問された程度で、ホテル名も、彼が言ってくれて突破。
パスポートにこんなの貼られた。
トランジット24時間ビザ

それから、荷物をピックアップして(3つのうち一つをスキャンにかけられたけど、特に何も言われず)
空港の外へ。

親切な係員の男性

どう見ても、シャトルバスが走っているようには見えないけど、彼を信じて、来た車に乗り込んだ。なんか、私の為に、もう24時近いのに1時間以上も費やしてくれたので、お礼に、羽田で買ったごま煎餅を差し出すも、受け取ってもらえなかった。いい人だ!(もちろんそれは彼の仕事なのだけど)
それにしても、中国人、空港で使ったカートを放置して、次々と迎えの車に乗り込んでいく。

これは、日本では見ない光景だな、というか、多分、使ったものは定位置に戻す日本の律儀な人達が、世界的にはマイナーなのだろうけど。

そして、本当に到着したホテルの部屋。

続く

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