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金色のコルダオクターヴ プレイ記録まとめ

※個人の感想ですよ

 ざっくり言って、良い所もあるがイマイチな所も多いゲームだと思った。これは、オクターヴというゲームそのものについての感想だ。
 私は、ボロクソと評判の密林レビューは一切読んでいない。自分なりの視点でこのゲームがどうだったかを評価したつもりなので、オクターヴについてビタイチマイナスに評価されるのは嫌だという方は退避してほしい。
 そして、あくまで※個人の感想です。ということを念頭に置いて欲しい。

 私はオクターヴを「15周年記念お祭りゲーム」と考えて購入した。魔法島に飛ばされて2と3のキャラがクロスオーバーして年齢操作まであり、しかもキャラソン使ったリズムゲームなんだから、そう考えるのもやむなしであり、私以外にもそう思って買った人は結構いると思うのだ。
 このゲームに大満足、あるいは概ね満足している人は「コルダだったらなんでも美味しく食える」という、メーカーにとってありがたいユーザー、もしくは上記のように最初から「お祭りゲーム」という認識で始めた人ではないかと思う(コルダでリズムゲームができる!とそこに特化して楽しんだ人もここに入る)
 私の場合、このゲームをお祭りゲームとしてプレイし、結果は「概ね満足」だった。
 オクターヴは2の直後と3の直後の設定で、本編ではそれぞれその後にアンコールと4が出ている。つまり、すでに定まっているアンコールと4の流れをぶち壊すような新展開はまず無いだろうと予想していたから、シナリオのボリュームが少なかったことは想定内だったのだ。
 リズムゲーム部分がキャラソンだったのには驚いたが、最初から「お祭りゲーム」だと思っている勢には納得のチョイスだったし、それまで私が全く接してこなかったキャラソンに触れられたのは新鮮で面白かった。
 コルダならクラシックだろと言う人も多いだろうなと思う反面、魔法島だから他のナンバリングと差別化できて、これはこれでよかったんじゃないかとも思うのだ。
ただ、シナリオははっきり言って短いし薄い。というか、共通ルートが多すぎて恋愛イベントが少なく感じてしまうのだと思う。
 この「シナリオのボリュームが少ない、中身が薄い」という不満によりゲームの評価が低かった人は、元々の期待値がかなり高かったのではないだろうか。新展開が見られるかも、と思ってゲームを始めた人にとっては不満な内容だろう。わかる。
 最初から「お祭りゲーム」「番外編」「不思議の国のアンジェリーク」と思ってこのゲームを始めた人と、「2とアンコール、3と4の隙間を埋めるシナリオが展開するかも」「準本編」と思ってこのゲームを始めた人とでは、臨み方そのものが違い、シナリオやイベントへの期待値も違うのだ。
 残念ながら、オクターヴは新展開や深い掘り下げ、新たな一面は数人のルートでしか見られなかった(理事長とか)。だから、後者のプレイヤーがシナリオや恋愛イベントに不満を持つのは当然だと思う。
 その一方、お祭りゲームだと思ってプレイした勢はこのシナリオを「意外と深い」と評価し、概ね満足することになったのではないだろうか。

 ただ、私はお祭りゲーム勢だが、シナリオには別の不満がある。深くなくてもいいから、もうちょいお祭りっぽくしてほしかったのだ。
 せっかく魔法島に行ったんだから、「二次創作かよ!」とどこからか突っ込みが入るような魔法っぽいシナリオがよかったなと思った。具体的には透明マント、人格交代メガネ、惚れ薬に嫌われ薬などなど、「どっかで見たことあるけど面白そう!」というようなシナリオだ。
 もしくは、キャンプルートを活かした、山小屋で遭難とか、そういうやつが見たかった。シナリオはベタでも、それをコルダキャラが公式でやるなら見たいに決まってる。

 このように不満はあるものの、シナリオが薄くてもちゃんとそのキャラらしさが出ていて、オクターヴ以外未プレイ勢には「他もやってみたい」と思わせ、既にプレイ済みの者には「もう一回やり直したい」と思わせたのはさすがである。
 ただし何度も言うが、シナリオのボリュームはかなり少ない。物足りない方もいらっしゃるだろう。ただそのぶんサクサク進むし、妄想の余地が多分にある。
 入門編としてこれを入り口に、気になるキャラが登場する本編をやってみるのもいいだろう。
 オクターヴをやったら、本編やり直したくなった!っていう気持ちになった古参は多いのではないだろうか。少ないシナリオからも新たな気付きを得るのは古参の特権と言えるし、外伝として楽しめる。ゲームシステムとしてはなかなかなのではないか。
 そして、島での生活ぶりをミニキャラの劇場型にしたのは良かったと私は思った。寮生活をゲーム本編に組み込まれたら、共通ルートがさらに膨大になってしまうからだ。DLCにしてもそうだが、攻略人数も多いことだし、プレイヤーが見たいものだけ選んで見たらいいのだ。
 だが、冬海とニアが劇場に登場しないのは不満である。女の子たちが他とどう絡んだのかも見てみたかったと思う。

 そして、私がめちゃくちゃ不満に思ったことを言う。この不満は私が冬海好きだからだろうと思うが、フェスタルートの話だ。
 日野が歌を奏でられなくて悩み、みんなで第9を演奏する場面、それから番人の試練の場面、最後にフェスタのステージで演奏する場面、その全てに冬海が入っていないのが、私はひたすら不満だった。
 演奏中、それぞれ楽器を奏でている手元だけのグラフィックが流れていくが、冬海だけはそれがない。
 ステージ上にミニキャラもいない。
 これでは冬海は演奏に加わっていないのかと思ってしまう。ニアは演奏者として呼ばれたわけではないから仕方ないとしても、冬海はアンサンブルの仲間なんじゃないのか?
 スチルやキャラソンを出せとは言わないが、クラリネットの手元をうつすくらいはしてくれてよかったと思う。せめて彼女も一緒に演奏した感じを出して欲しかったと、そこは心底残念だった。

 恋愛イベントについての良いとこイマイチなとこは、各々のルート感想で延べるので省く。
 このゲームをやってキャラクターに興味を持った未プレイ勢は、これを機に本編をぜひやってみて欲しい。
 私も八木沢部長のルートに出てきた襟足長めのメガネに会いたいので、ASはぜひプレイしたいと思う。

なにぶんnoteに不慣れなので、とりあえず攻略順に各キャラルートの感想を投稿していきたい。

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