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夏空のモノローグ 沢野井宗介攻略感想

※個人の感想ですよ

 夏空攻略4人目は科学部部長の沢野井宗介。
 メガネ。そして天才。
 科学の天才でメガネときたらドSだろと思われるかもしれないが、沢野井はそういうタイプではないし、周りを見下すスカしたツンデレタイプでもない。それがすでに新鮮。
 彼がどれくらい天才なのかというと、一度見たものや読んだ本をすべて記憶出来るのはほんの序の口。量子コンピュータを自力で組んだりロケットを作ったり探査衛星を作ったりできるレベル。
 すすすすごくない?!
 しかし共通ルートと他ルートの沢野井は、天才部分よりも変人部分が強調されている。毎回何らかの実験を部員に提案し、部員たちが「やれやれまた始まったか…」と重い腰を上げたり逃げたりするドタバタ劇が繰り広げられるのだ。葵を含め、部員たちの反応は常に「部長すごい」よりも「部長に迷惑をかけられている」といった感じ。
 確かに沢野井は実験した後の始末と片付けなどは考えていなそうだ。部員や顧問は実際にそれで迷惑をかけられた事が多いのだろう。しかし、それにしても沢野井以外のメンバーのやる気のなさときたらひどい。ループ前もループ後も、沢野井(と顧問)以外に科学に興味がある部員が存在しないのが土岐島高校の科学部なのである。
 なにしろこのルートでは葵自らが「私たち科学部メンバーは科学にそれほど興味がない」と言ってしまっている。
 さすがは葵、心の声とはいえはっきり言うにもほどがある。
 っていうかお前ら、それでよく「科学部を無くしてほしくない」とか言えたもんだな。
 沢野井ルートは、こんな人がなんでこんなとこにいるの?宝の持ち腐れじゃない?と、私が毎回抱く疑問への解でもあった。

 どのルートでのループ中も沢野井は実にイキイキと研究に勤しんでおり、他ルート終盤で「ループを止める方法が分かった」と言ってくるのは決まって沢野井だ。
 篠原は未攻略なのでなんとも言えないが、葵はもちろん他の奴らは全員心の底では「ずっとループの中にいてえ〜〜。モラトリアム最高〜〜」と思いながらも、表面上はそんな素振りを見せずに沢野井のループ研究に協力している。葵が「実はループが終わってほしくない」と攻略対象に打ち明けて初めて、彼らも「実は俺も」と腹のうちを明かすのだ。
 この流れはどのルートでも大体同じなので、ループを止めると告げた沢野井に葵は毎回反発する。そして「部長さんは強いから、ループを止めて明日を迎えたいと思えるんです!そういう人ばかりじゃないんです!」と責める。
 葵のエゴが爆発するシーンであり、これが私はものすごく苦手だ。
 私もずっと葵を見守ってきた身だから気持ちはわからんでもない。それに彼女はこれが自分のエゴだとわかっているし、行き場がない感情を沢野井にぶつけているだけだという事も理解している。
 だが、それでも私は沢野井の悲しげな顔を見るのが辛い。だから毎回、沢野井を責める葵に「黙れ小娘!」と美輪明宏ボイスで一喝したくなるのだ。もちろん一度たりとも「葵ちゃんだってつらいよね…」などとは思ったことがない。
 このつらい流れ(沢野井にとって)を3回も見たので、いい加減、沢野井サイド(唯一ループを真面目に研究してそうな人)からのストーリーが見たい。そう思って私はルートに入った。

 これまで攻略した木野瀬、カガハルの二人は最初から葵のことが好きだ。木野瀬は微妙かもしれないが、それでも「葵」を特別に思ってはいる。浅浪は恋愛感情ではないにしても最初から葵を特別に気にかけている。
 葵は葵でルートに入る前に、木野瀬ルートでもカガハルルートでもちょっとドキドキするイベントがあるし、浅浪のことはかなり最初から意識する。
 だから今回の沢野井ルート、葵も沢野井もお互い全く恋愛感情やときめきがない状態からスタートするのが新鮮である。
 あれだけ沢野井を変人だのはた迷惑だのと評価してきた葵はどうやって恋に落ちるのか、研究にしか興味がなさそうな沢野井がどうやって葵に恋してくれるのかも見どころだ。

 また、これまでのルートで全くわからなかったループとツリーの謎についても少しずつ明らかにされていく。
 そもそも、科学部だけがループ中の記憶を持ち越せるのはなぜなのか。それはループに入る前、科学部みんなでツリーの発光現象に遭遇したためである、と沢野井。
 このルートでの葵は沢野井に協力してツリーの謎に迫ることになる。騙し討ちのように「実験、研究に協力する。場合によっては被験者になる」みたいな契約書を書かされたからであり、よく見たら沢野井がめちゃくちゃイケメンだと気づいたからではないと思う(多分)
 思えば既にこのあたりから終盤の伏線がはられている。沢野井が葵に「君とは前にも会ったことがある気がする」と何度か言うからだ。

 葵がループを止めたくないのは他のルートと同じなのだが、やたらと意欲的な沢野井に「ループを止める気はないがポーズだけは協力的」などという真似が通じるはずもなく、引きずられるようにツリー研究に協力する羽目になる。
 この時点でも二人に恋心らしきものが見えないのが他のルートと一番違う点だ。
 沢野井の指示によって、葵はツリーに関係した書籍や論文を読み、それを何とか理解しようと努める。葵は基本的に真面目で素直なので「やってくれ」と頼まれた事はちゃんとやるのだ。
 そして葵は改めて気づく。
 部長って天才なんだな、と。
 何事であっても、その凄さはその人と同じ土俵に立ってみないと実感できないものだ。葵は沢野井と同じ事を同じようにやってみて初めて、彼の理解力や発想力が普通ではないと心底から理解したのだ。葵はそれまでは漠然と「部長さんは天才」だと思っていただけで、特に尊敬はしていなかったはずだ。冒頭にも書いたが、その能力よりも変人ぶりに注目して「部長さんて困った人なんだから」と評していた。
 しかし成り行きとはいえ沢野井と同じことをしてみた葵は「この人はすごい。マジの天才や」と一発で理解したのだろう。そして、もう一つ理解したのは「自分の理解力では、部長が見ているものを同じようには見られない」ということだ。
 沢野井の助手として研究を手伝う事になってはいるが、葵には何一つ彼の手助けが出来ないのだ。
 それに気づいた葵は落ち込む。部長が見ているものを自分も見たい、でもそれが出来ないことを悲しいと思う。
 そして、自分はなんでそれが悲しいんだろうと不思議に思う。そこから葵は少しずつ沢野井を意識していくのだ。たとえば、沢野井の家に招待されたときも、沢野井は研究のことしか考えていないのに、葵一人が「男はオオカミ!犯される!」みたいな事で頭がパンパンだった。沢野井ルートも浅浪ルート同様、どちらかといえば葵から先に相手に恋した気がする。

 そして、気になる相手をつい尾行してしまうのが葵。浅浪ルートに続いて今回は、ツリーのある森の奥に向かう沢野井のあとをつける。
 葵、ほんとにお前って奴は…!
 森の奥には古い建物があった。特に秘密にするような事ではなかったのか、沢野井はあっさりその中に入れてくれる。
 沢野井によれば、そこは以前ツリーの研究施設として使われた場所らしい。謎の物質から成るツリーは世界中にその研究者を生んだが、解明不能なあまりたった10年あまりでサジを投げられた。その後ツリーそのものが打ち捨てられ、研究する者は絶えた。
 最初にそれを聞いた時、私は「そんな馬鹿な。地球上に無い物質で出来た建物やぞ。研究者が諦めるわけないやろ」と思ったのだが、不完全ながらも今回部長がその疑問に対する答えをくれる。
 ツリーについては、解明不可能だったから研究が途絶えたというよりも、ツリーには人間に忌避感を与える何か(電波なのか音波なのか、そういう具体的なことは明らかにされていない)があるため、人がツリーから離れていったのではないかとの事だ。
 つまり、ツリーには人の精神に影響を与える何かがあるということらしい。また、ツリーには時間を操る力があるのではないかと言う沢野井。確かに、ループも時間に関わる事象である。
 葵は驚くが、それは沢野井が考えた説ではなく、古い論文の研究成果を元にしている。それは通称「沢野井論文」。著者は沢野井の父である。沢野井の父親はこの研究所の所長、つまりツリー研究の第一人者だったのだ。
 沢野井論文は「ツリーは時間に干渉できる、つまりタイムトラベル装置、タイムマシンの一種ではないか」という内容である。ツリーというのは、ティプラーシリンダーなのではないかということらしい。
 出たー!「ティプラーの円筒」!
 この理論はSF小説を読んでいるとたまに出てくる。ものすごく重くて長い円筒を光速に近い速さで回転させると、その周りで空間と時間が歪み、異なる時間に行けるいうもので、理論的には間違っていないと言われている。
 だが実際に、長さ100キロ直径10キロもあるような円筒を作ってそれを光速の半分の速さで回すのって不可能だろ?という話なのだ。
 しかし、沢野井の父はツリーがこの「ティプラーシリンダー」ではないかと仮説を立てた。ツリーの形状はまさに巨大な円筒であり、ティプラーシリンダーそのものであると。
 ツリーの発光はティプラーシリンダーが起動したときに起こり、その時に周りの時空間が歪む。発光させるためにはある音を流す必要がある。そしてその音が「ツリーの歌」と沢野井が最初に言っていたもので、星々が発する微弱な電波を変換したものらしい。
 その「歌」はなんと沢野井の父が10年前に録音した音源がある。
 その「歌」をどのタイミングで流せばツリーが発光するのか、それさえわかればタイムトラベルが可能であると部長は話す。
しかし、この論文は当然ながらその突飛さゆえに学会からは全否定された。
 失意の中で父は事故死(どういった事故だったのかは書かれていない)。沢野井は、打ち捨てられた父の研究所を自分の研究室にしていたのだった。
 他のルートで沢野井がやけにスムーズにツリーの歌とループの関連性を見つけ出していたのも、論文を読んで幼い頃から研究していたからだろう。
 そうなると沢野井は、歌と発光が時空間の歪みを引き起こすことをループ前に知っていたはずで、知っていながらツリーの前で歌を流したということは、どうやらこのループ自体が沢野井が意図的に引き起こしたものらしい。
 お前がやってたのかよ。
 そりゃ、ループ止められるわけだわ。
 彼がどうして一人きりでループせずに科学部メンバーを巻き込んだのかは語られていないが、一人きりのループではその孤独に耐えられないと思ったのか、または「ツリーは人の精神に影響を受ける」という話があったので、科学部の誰か(葵だろうけど)にその場にいてもらうことがループ発動の条件だったのかもしれない。
 まあ、その辺は詳しく書かれてなかったので私の推測にすぎない。
 とにかく沢野井は、敬愛する父の理論を証明してツリーをタイムマシンとして起動させたい。もっと言うなら過去に遡って父を救いたいと思っている。
 つまり沢野井はツリーについて無限の研究時間を手に入れるため、人為的にループを作り出したわけだ。
 父の研究を証明するためにずっと生きてきたと言っているし、実際ループを作り出しているわけだから、その執念は凄まじい。
 沢野井は父に「あなたの説は間違っていない。自分は10年後のあなたの息子だ」と、実際にタイムトラベルしてきた身体で言ってあげたいのだ。そうしたら未来は変わり、父が亡くならない未来が展開する。
沢野井は葵にタイムマシンを作る手伝いをしてほしいと頼む。ツリーが発光する(タイムマシンとして起動する)ための条件がもうすぐわかりそうだから、と。
 他のルートでは見事にループを止めてみせた部長だが、なんと実はループ停止はほんの片手間(そりゃ自分で作り出したんだしな)、本命はタイムトラベルだったことがわかる。
 葵は人為的に過去を変えることを不安には思うが、タイムマシンに興味もあり、父を救いたいという沢野井に心を動かされ、何より沢野井の見ているものを自分も見たいという気持ちから研究を手伝うことになる。
 しかし、ここからの葵はもう何一つ役に立たない。
 なにしろ本当に部長のそばにいるだけ。
 ただそれは葵自身にもよくわかっていて、そのたびに落ち込むのだが、沢野井の「君がいるだけでインスピレーションがわく」という言葉を支えに共に研究所に通う。
 そんな日々の中で葵は、科学部を作るまでの沢野井の孤独を知る。それは葵が「部長さんはマジもんの天才だ」と改めて理解するくだりがあるからこそ気づいたことだ。
 科学を愛する沢野井だが、誰かと感情を分かち合いたい、感動や驚きを共有したいという気持ちをずっと持っていた。沢野井はずっと一人きりで研究してきたからだ。
だから沢野井は科学部を作った。科学に興味がなくても詳しくなくても構わない、沢野井を遠巻きにしない普通の人間関係でよかったのだ。科学部メンバーはまさにそれだった。
 そうして、孤独だった沢野井には友人ができた。だから、沢野井にとって科学部はかけがえのない場所なのだ。
 葵にとっての科学部と沢野井にとっての科学部は位置づけがよく似ている。葵はそれを知って沢野井に共感し、はっきりと彼が好きだと気づいたんだろうと思う。
 しかも途中でごまかしたとはいえ、自分から「好きです」と告白までしている。他のルートでもそうだが、葵は意外にも「いける!」と思ったら積極的にアプローチするタイプなのがいい。

 そして、ついに沢野井はタイムマシンとしてツリーを起動させる条件を発見する。これで、過去に戻って父を救える。
 しかし、よく考えたら父が救われることで未来は変わるのだ。父という理解者が亡くならずにそばにいる場合、沢野井は孤独ではなく、科学部を作ろうとは思わなかっただろう。そうなると当然ながら科学部メンバーと出会う未来は存在しない。楽しい科学部での思い出は失われる。
 沢野井はフェアな男だ。過去を変えたらそういう事が起こりうるという話をタイムマシンを起動させる前に葵や他のメンバーに話して、許可を得ようとする。
 皆が反対なら過去に行くのはやめる、と言う。
 葵はひたすらこの科学部(の仲間と過ごす事)が大事で、科学部がなくなるのが嫌だからこそループも止めたくないと思っている。だが、過去を変えたら科学部が廃部どころではなく、最初から存在しないことになるのだ。
 葵の怯えぶりが分かろうというものだ。
 このゲームは一人称なので、葵の気持ちはプレイヤーにだだ漏れである。モノローグ部分でゴネにゴネているのに、沢野井の前ではそれを押し殺して心にも無いことを言ったこと、言った後に「言っちまったー!」となる部分までバッチリ文章になっている。
 という事で、葵は全然オッケーじゃないものの何とか気持ちに折り合いをつけて「タイムマシンで過去を変えてオッケーだよ」と沢野井の背中を押す。他のメンバーも、沢野井の父の話を聞いてゴーサインを出す。
 そしていよいよ過去へ。
 朴念仁というか俗世の感情に疎い沢野井だが、ずっと一緒にいてくれた葵が自分の事を理解しようとしてくれているのは解り、知らん間に恋していたらしい。だが、彼は「この心拍数の上昇と感情の因果関係はいかに?」みたいな人だし、何よりはっきり気づいたのはタイムトラベルの直前である。この時には慌ただしくて、あまりお互いの気持ちを確かめあった感は無い。

 タイムトラベルは成功するが、結局沢野井は父に自分の正体を告げられなかった。彼は父ではなく、科学部メンバーとの思い出と葵への気持ちを選んだのだ。過去を変えることより、今の人間関係を選んだ沢野井だが、それでもこれまで支えにしてきた「父を死なせない」という目標を失ったのだから悲しいに決まっている。そこで涙する沢野井に葵は寄り添うのだ。
 後日、沢野井は「あの時の告白だと伝わりづらかったかもしれない」と改めて告白してくれる。
 その手段が「論文提出」なのが沢野井らしくてすごく良かった。自分の感情と葵の存在の因果関係を考察し「好きだ」と結論する論文(辞書大)で愛を告白されたのは初めてである。
 しかも、これだけ書いても恋とはよくわからん、みたいな事をゴチャゴチャ言う沢野井に、しびれを切らした葵が自分からキスするのだ。言葉がなくても伝わる、と。
「もう黙ってろ」とでも言いそうなイケメンぶりを見せた葵に、やれば出来るじゃねえか!と画面の前で私は膝をバッシバッシした。
 それに、他のルートだと告白した後も他の部員に特にそれが知らされるわけではなかったが、沢野井の場合部室にバーンと入ってきて「交際を始めた!」と宣言するのが良かった。
 よっぽど嬉しかったんだろうな、と微笑ましい。

 そういえば過去に行った際、沢野井が父と話している間、葵は幼い沢野井と遭遇している。ルートの最初から、沢野井が「君とは会った事がある気がする」と言っていたのはそのためだろう。また、途中で沢野井が「幼い頃の自分は高校生の葵に会ったことがある」と思い出したならば、葵の存在を即座に研究中のタイムマシンと結びつけて考えただろう。近い未来の自分は葵と共にタイムトラベルに成功すると沢野井は思ったはずだ。逆に言えば葵と一緒にいなくてはタイムマシンが完成しない。だから最初、沢野井は特別な理由がないのに葵を無理にでも助手にしたのではないか。
 沢野井という男は別に腹黒でもドSでもないのだが、そういう妙に冷徹というか、気を許している人間に対しても一歩引いて見ている、研究に対しては打算的なところがあって面白い。

 このルートは恋愛への比重が高くないのだが、過去と現在が交錯している部分があるのでそこがとても楽しめる。
 ただ、沢野井は「自分を理解しようとしてくれる」という相手にめちゃくちゃ弱い気がする。彼が葵に惹かれたのもまさにその点なのだが、それだけだと、過去で出会ったという部分があってもなお「別に葵じゃなくてもいいんじゃ…。もっとお似合いのリケジョいるよ」と思ってしまう。
 他のルートのように沢野井ルートにも、もうちょっと「葵でないとだめだ。代替できない」という理由が欲しかったと思う。そこだけが残念だった。

 沢野井ルートは、今までで一番ツリーの謎に迫ってくれたが、ツリーを誰が何のために作ったのかは全然分からなかった。
また、このルートで沢野井が「ツリーは人の精神に影響を与えるし、人の精神から影響を与えられる」みたいなことを話していたが、結局「歌」に話が偏って、精神云々にはあまり触れられないまま終わったのでそれも気になる。
 あと、4人をクリアして思ったのだが、ゲーム冒頭、部員みんなでツリーまで行くシーンがある。そこでクリアしたばかりのキャラが何か葵に喋りかけて、葵が「○○の事をよく知らないはずなのに、よく知ってる気がする」みたいな事を言うくだり、私はあれがちょっと気になっている。
 なんで葵は知ってる気がするんだろうって。
 クリアして7月30日を迎え、話が完結しているはずなのに、次の周回で「彼をよく知ってる気がする」と葵が言うのが、ループが終わってないみたいですっきりしないからだ。
 攻略後のファンサービスかなとも思ったのだが、ループがメインの話なのでもしかしたら、ここに何か仕掛けがあるのかもしれないとワクワクしている。

 次は篠原ルート。

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