アイディアだしたらベンツがもらえる

高校生の授業中、「豊橋には面白い会社がある」と先生が言ったのが入社することになった会社との出会いである。

「100億円のアイディアでベンツがもらえる」

当時はお金の感覚がわからなかったので、今なら、いやいや、もっと欲しいよね!と即答するが、当時は、アイディアを出しただけで高級車がもらえるなんてすごいと思った。
しばらくして、社会見学の一環として企業訪問にその会社が入っていたので、すぐに手を挙げて見学に行ける事になった。
工業高校生にとって、見たことが無い製品が並ぶ。
面白い会社だなぁと思うと同時に、女子社員の皆さんがめちゃめちゃ綺麗な人ばかり。

アイディアを自由に出せて、めちゃめちゃ綺麗な女子社員の人が多いこんな会社に入りたい!と女子が少ない工業高校生の動機なんてそんなものである。

たまにしか高校に求人をしない会社だが、当時たまたま1名求人を出していたラッキーもあり、無事に入社、配属は設計だった。
設計職を希望して入ったが、電子回路やソフト(当時はアセンブラ)を組んだり、機構図面を書くのは力不足を痛感するも、100億円の企画募集は継続してやっていたので、何か思いつくたびにアイディア企画の用紙を提出していた。

何年か経過し、100億円のアイディア企画の募集はいつの間にか無くなっていたが、商品企画のアイディアは思いつくたびに企画書として上司に提出を続けていた。
数年後、設計部門から販売推進担当に異動となった。当時は、設計としては使えない人間だったんだと落ち込んだ事もあったが、振り返ると、企画を出す事をやめていなかったなぁと思う。

1997年、ネットで直販を行う企画書を出したことがきっかけになり、1999年発足した子会社に出向となる。
そこでも、アイディアを出し続け、現在、運よく新市場を2つ立ち上げる事が出来たが、まだまだ100億円の壁は遠い。

「#この仕事を選んだわけ」というお題が目に留まり、備忘録程度に書いてみたが、就職した当時は設計職をやりたくて入ったと思っていたが、一貫して 「アイディアを出してそれに向かって行動したい」が自分の原動力だったんだなぁと振り返るいい機会になった。
ただその後、社内恋愛で結婚した事もあり、職場を選んだのが先にあって、仕事を選んだわけはあとの結果論のような気がしてならない(笑)


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