見出し画像

2023年 京の夏の旅 新選組ゆかりのスポットめぐり

新選組結成160年にちなんだ文化財特別公開を見に行ってきました。
8月上旬の京都は暑くて、1日で全部見るのは無理そうたっだので、2日に分けて見学しました。
1日目:島原エリアの輪違屋と角屋
2日目:壬生エリアの旧前川邸、新徳寺、壬生寺

どのスポットも京都SKY観光ガイドの方が、展示物や建物について説明してくださいます。説明の開始時間が決まっている訳ではなくて、何人か見学者が集まったら随時説明が始まるスタイルでした。ガイドさんの説明のおかげでいろいろと勉強になりました。

輪違屋(わちがいや)

島原に現存する唯一の置屋です。
現在も太夫さんが所属していらっしゃると知って、びっくりしました。

輪違屋は元禄年間に養花楼(ようかろう)という置屋として創業され、時代の流れで置屋兼お茶屋と業態を変えた時に輪違屋と店名を変えた歴史があるそうです。

養花楼

外観には大きな軒行灯(のきあんどん)がありました。京都で軒行灯を見つけると毎回写真を撮るのですが、これまで見た中で一番大きな軒行灯じゃないかと思います。

輪違屋の軒行灯

1階は写真撮影が可能です。吉野太夫の書簡の掛け軸や近藤勇の書の屏風などが見れました。

近藤勇の書

2階は残念ながら撮影禁止なのですが、とっても見ごたえがありました。太夫の控室、紅葉の間、傘の間の3室が見学できます。2階はサウナばりに暑かったです。
輪違屋には階段が5つもあり、お客さんどうしが鉢合わせにならないように配慮されているそうです。

角屋(すみや)

花街の島原では遊宴の場である揚屋と、揚屋に太夫や芸妓を派遣する置屋に分かれていて、角屋は揚屋です。
揚屋建築唯一の遺構として国指定の重要文化財となっています。
京の夏の旅では1階の一部分が見学可能でした。(2階は通年予約制で見学できます)大半は写真撮影OKでしたが、一部分は写真撮影が禁止でした。

角屋では何人も晩を越すことはできず、どんなに酔っぱらっても必ずカゴに入れて帰ってもらうように、玄関はカゴが置きやすい作りになっていました。

角屋はツケ支払いであったため、新選組の若衆がツケで豪快に飲み食いし、1~2か月後にツケの請求が来た時に金額に驚くことがあったそうです。新選組から角屋宛のお手紙が展示してあり、新選組はツケにしないように依頼されていました。

網代の間 1690年頃に中国の故事を紹介する絵を描いた長谷川等雲の「唐子の図」の襖絵は複製ではなく原本が展示されていました。ロウソクの煤で黒くなってしまっていますが、見ごたえがあります。
松の間から見た臥龍松

旧前川邸 東の蔵

壬生郷士の前川家には味噌などを保管する西の蔵と、貴重品を保管する東の蔵がありました。今回の「京の夏の旅」では東の蔵が公開されています。
内部は写真撮影禁止となっています。

入口にある三重丸は御所への通行証だそうです

土方歳三が古高俊太郎をつるして拷問した時に使われた現物の滑車が展示されていました。梁から逆さづりにして、2階ではふくらはぎを、1階では背中を鞭で打って拷問したそうです。ガイドさんの詳しいご説明が妙にリアルで、なんだか怖くなりました。
拷問が行われた日の夜に池田屋事件があったそうです。

新徳寺

普段非公開のお寺が今回の「京の夏の旅」で初めて公開されています。檀家さんが法要の時に入られることがあるくらいで、普段は人が立ち入ることが少ないためか、建物の外壁も内装もとってもきれいな状態で保存されていました。
本堂は撮影禁止でしたが、その他の部分は写真撮影OKでした。

浪士組と上洛した清河八郎が尊王攘夷の演説を行ったのが新徳寺です。梁や襖の敷居は当時のままなので、浪士組や後の新選組の人達が踏んだものと同じ敷居を踏めることがテンション上がるポイントだ、とガイドさんがご説明されていました。

屋根には桃を持ったお猿さんがいました。

壬生寺

新選組が壬生寺の境内を訓練場として6年間使用していたそうです。
「京の夏の旅」では本堂、壬生塚、だんだら羽織などの展示室の3カ所を見学することができました。
新選組のだんだら羽織は当時の大丸に発注したそうです。東京生活が長い私にとっては「大丸は大阪の百貨店」という印象が強いのですが、調べてみたら元は京都で創業した呉服店でした。
その大丸が2020年に復元新調しただんだら羽織が展示されていました。

うら盆の万灯が付けられた本堂
先月お目見えした土方歳三の像

https://global.kyoto.travel/resource/global/download/10-pdf.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?