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”Spinnennetz (spider web), der, die, oder das? ------ ”das!“

今年から下の子も小学校に通い始め、上の子と一緒に通学ができるようになりました。

お向かいに住んでいるドイツ人の友達も今年から小学校に上がったので、一緒に登校しています。小学校に上がったと言っても、小学校に併設されている年長クラスに通っているので、この1年は親の送り迎えは必須。

私達は運よく、そのお向かいの子の親と手分けをして送り迎えできることになりました。

学校までの道のりは、子供の歩くスピードで20分(片道)。
私にとってはとても貴重な運動時間です。

ただ、実はハードルの高い時間でもあります。
何故って?

その近所の子とはドイツ語で話をして会話を続けないといけないから!!

今日はどんなことを聞こうかなぁ、とか、いつも心の準備をして挑む子供の送り迎え。
自分が話せるレベルの、子供が興味を引く話題…笑
子供のペースに合わせてゆっくりと歩きながらも頭の中は回転しています。

でもそれは、心の中に恐れがあるからだと気が付きました。
「え?この人、大人なのにドイツ語話せないの?」っていう目で見られるのが嫌だから。

ドイツの田舎。私たちが引っ越してきてからアジア人は数人増えましたが、それでも東洋人は極少数派。
以前、1歳半くらいの子供に顔をじーーーーーーーーーーーっと見られて、私がにこっとしたら怖がられた経験がありました。

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物心つく前の子供でも、私の顔が普段見慣れている西洋人の顔とだいぶ違う、ということはよーーーーーーくわかるようです。

そんなこんなで、良くも悪くもとても正直な子供に対して、私にはちょこっとトラウマがあります。毎回気持ちで負けないようにしていますが、それでもあの日の苦笑いをしたシーンが頭をよぎります。


話を戻しまして、通学中の6歳の子供で付き添いの親が私だけなのだから、私がそのお友達と話すしかない。黙ってもくもくと歩くなんて私のプライドが許さない(私にもプライドがあったらしい)。こういう時に息子が助けてくれるといいのですが、彼はすこーし離れた所を歩いたり、もちろん子供なので、気を遣う、ということを知りません。

今日は、ちょっと気持ちを切り替えて、「ドイツ語教えて」モードでそのお友達と話を始めました。
題して:この言葉の冠詞、何だっけ?
以前に少しお話ししましたが、ドイツ語は男性名詞(der)・女性名詞(die)・中性名詞(das)・複数形で冠詞が変わります。

朝露に濡れた蜘蛛の巣を見つけました。”Spinnennetz (spider web), der, die, das? ------ ”das!“
馬がいました。“der Pferd (horse)?“ ------ “das Pferd!“
車が通りました。“das Auto!“

今日も無事に学校に着きました🌸

一人でガツガツ速足で歩ける帰り道。
ふと、一歩一歩足の筋肉を意識して歩いてみよう、と思いつき、脚の動きに気を付けました。
ポケットに突っ込んでいた手を出して、背筋を伸ばしました。

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『断然こっちの方が気持ちがいい!体が喜んでる!』
朝の気温は4℃。手がかじかみましたが、腕を振ってピンと伸ばした背中で歩く心地よさ。

家に帰って鏡を見ると、おでこ周辺の髪が朝霧で濡れていました。そういう発見も楽しい。うん、運動した日はいい顔してる!

これからは手が冷たくならないようにしっかり手袋をはめて、貴重な運動時間を、脳にも体にも最大限効果があるようにつかおうと、心に決めました。