ド素人が選ぶ！Kindle Unlimitedで読める神BLコミックスおすすめ10選
Kindle Unlimitedとは、ジェフ・ベゾスさんが設立したAmazonというオンラインリテールストアにある本の読み放題サービス。月額980円で200万冊の中から読み放題ということで御利用になっている方も多いのではないでしょうか。
わたしもKindle Unlimitedにはとてもお世話になっており、ハリーポッター全巻も読んだし集英社とか講談社とかがジャンプとかヤンマガの漫画単行本を期間限定で提供していたりするのでこち亀などを読んだりいつも楽しく拝見しています！雑誌もだいたいあるから、CGワールドとかファミ通とか読んで日々女子力を上げています。
なのですが、
Kindle Unlimitedで一番ヤバいのがBL漫画なのではないか
という真実に気がついてしまい、というのもこの前Kindle Unlimitedのカタログをなんとなく見てたら
ん？
ええ！！！！何年も使ってたけど今気づいた！ということで見てみたら
すごい扉
が広がっていたので、個人的に神だと思ったコミックスをご紹介したいと思います。
【諸注意】
※Kindle Unlimitedは期間限定で入っていることもあるのでこの前はKindle Unlimitedに入っていたけどもうないということもある
※私は2ヶ月前にBLを読み始めた完全ド素人。全部個人的な好みで選んでいるのでご趣味が合わなかったらすみません
ということで
■ド素人が選ぶ！Kindle Unlimitedで読める神BLコミックスおすすめ20選
1. 里美 ゆえ先生「イツキトハル」 (アフォガードコミックス)
超えているもの：デヴィッド・フィンチャー
あらすじ：幼馴染みのイツキとハル。幼い頃から想いを寄せていたイツキに「結婚するか？」と何気に言うと、あっさり流されてしまう。ただ傍にいられるだけでいい……そう思っていたある日、イツキに一週間でいいから泊めてくれと懇願される。
デヴィッド・フィンチャーが映画「ファイトクラブ」を撮ったのは1999年のことだった。「ファイトクラブ」は終盤のびっくり展開で世界が歪み、「ええっ？！」ということでまた最初から見返してしまうという伏線回収型の映画なわけですが、この里美 ゆえ先生「イツキトハル」は「幼馴染に十年以上片思いする俺。お前のそばにいられるのなら、この思いを知られてはならないんだ苦しいけどそれでも俺は...」というBL漫画の黄金ストーリーである。どこから見てもそういう話である。なのになぜ私がファイトクラブの話をしているのか、それは読んでもらえばわかりますというかこの衝撃を共有したいので絶対読んでください。これは私が初心者なせいなのか、BLで伏線回収をここまで徹底させてやってるのをあまり見たことがなかったので、そういう意味でも驚いたんですよ。そして見た目の「王道BL」さを裏切ってくるびっくり展開。フィンチャー超えてるやないかい！！とiPadを握りしめて叫んでしまった。絵もきれいでかわいくキャラクターも王道まっしぐらに魅力的でけなすところがなにもない。5億点。とにかくおすすめです。
2. 星名あんじ先生「30までに死にたい」
超えているもの：ウォン・カーウァイ
あらすじ：
彼女に振られ、大学も留年寸前、過疎化で取り壊し予定の団地に住み、隣人の激しいセックスの声まで聞こえる日々に、「いっそ30歳までに死にたい」と願う、夢も希望もついでに未来もない無気力大学生の愛。隣の喘ぎ声が男同士のものだと知り衝撃を受ける間もなく、なぜか綾生（美人）＆伶（男前）の幼なじみ隣人コンビに気に入られ…
ウォン・カーウァイ監督の映画『ブエノスアイレス』（1997年）。レスリー・チャンとトニー・レオンが恋人役を演じ、アルゼンチンを舞台に繰り広げられる切ない恋愛や人間模様を描いたラブストーリーなわけですが、見た感想は「ヌルいなあ」だった。ヌルかったのである。
あれから20年、私はようやくあの時の「ヌッルいな〜」を描き変えてくれる漫画に出会った。それが星名あんじ先生「30までに死にたい」である。取り壊し予定の団地を舞台に、無気力大学生の愛くんがお隣に住む、どうみても真人間ではない綾生（美人）＆伶（男前）の幼なじみコンビとものすごく前向きに爛れた生活を送るという内容だ。これが半端なくただれており、その模様はまるでむせかえるような南国の花の香りに包まれているような、もううっとりとした体験なわけですね。俺は思ったね。
ウォン・カーウァイ超えてんじゃん
と。
超えているのでぜひ読んでください。
3. 美和先生「オオカミくんは俺しかいらない」
超えているもの：ミケランジェロ
あらすじ：『憧れの男はどうやら俺とエロいことがしたいようです…』低身長をコンプレックスに持つ小田切大志は、そのせいでフラれ続け17歳になった今も童貞＋彼女ナシ。そこで学年一の高身長かつ自分とは真逆の男らしい容姿の塚本春臣に弟子入りを志願する。これで俺もバラ色学生生活…と浮かれるも、言いつけられたのはカノジョ役!?
美和先生はすごい。絵もかわいいし話のテンポもいいし、なんていうか浅くない。ここですごいのは、BLというのはジャンルものなのでお約束があり、凡百のBLではだいたいそのお約束のレールをひとしきり走って終わってしまうのだが、美和先生のBLは重い話や複雑な設定がなく、ポップなのに全然浅くないのがすごい。重い話にして伏線貼りまくって複雑な設定を作って説教などをすると作品に深みが出るのだろうとは思うのだが、そういう道具仕立てをまったく使わずに、普通に王道なんだけど読後感が浅くないというのがすごいのである。初期装備でラスボスを倒すような爽快感がある。いやっもうミケランジェロ超えてるな！！！！！！と今日も美和先生のBLを読んで私は叫ぶのであった。
4. 池森あゆ先生「柴くんとシェパードさん」
超えているもの：ミッキーマウス
あらすじ：犬大好きな大学生・柴本佑人の最近の楽しみは、バイト先のコンビニに毎朝やってくる大きなシェパードを眺めること。けれどひょんなことからそのシェパードの飼い主・犬養と急接近！ 無愛想な犬養がふと見せる優しい笑顔に胸が高鳴るのは、スポーツマンらしく男っぽい大きな体を意識してしまうのは、なんで…？
シェパード系イケメン先輩と柴犬系キュート後輩、ワンコ×ワンコなふたりの日常系漫画。
ミッキーマウスがすごいのは、あの形が「かわいい」と全世界全人類が見て思うところである（ということになっている）。ディズニーが地の果てまで追いかけてきて著作権で殴りつけてくるのも、ミッキーマウスが持つその麻薬的なかわいさ、ある意味発明による「カワイイ」の魔力によってのものだろう。この「柴くんとシェパードさん」は、どこを切っても金太郎飴のように「かわいい」しか入っていない。わたしはミッキー超えてるやんけ！！！とiPadを持ち叫ぶのであった。
5. 縞ほっけ先生「地雷カレシ」 (G-Lish comics)
あらすじ：「地雷踏んだ、…かも。」“ミケ”こと三池竜也(みいけ たつや)は、ノンケ童貞以外とは一切セックスをしない主義。毎晩筆おろし志望者を募ってはとっかえひっかえし、後腐れのないセックスライフを楽しんでいた。しかし、今夜の童貞……どこか様子がおかしい。やたら見つめてくるし、キスしようとするし、何よりしつこく求めてきすぎ！？それもそのはず、引き当てた獲物は超絶愛の重い、ミケのストーカーだったのだ…！
縞ほっけ先生はめちゃくちゃエロい＆めちゃくちゃ面白いが両立している素晴らしい作家様なのでどれでもいいから読んでほしいのだが、本作はまさに縞ほっけ先生の本領発揮という感じで、
めちゃくちゃエロい＆めちゃくちゃ面白いが両立してしまっている
そう
してしまっている
のだ！！！濃密なんだ！！面白くてエロい！！！それ以上の正義があるでしょうかいやありません！！！
6. ウノハナ「気まぐれなジャガー」
超えているもの：ヤングジャンプ
あらすじ：
音楽雑誌の編集者である新の元に、3ヶ月ぶりに椎名が帰って来た。天才ギタリストだが、日本の音楽業界からは半ば引退同然の身。しかし本人は一向に気にせず、自由奔放に国内外を行き来し、長い付き合いの恋人である新のことも放ったらかしだ。その気まぐれさに呆れながらも、戻って来ては自分にべったりと甘えて可愛くエッチを強請る椎名が愛おしい新だが…。
ええっこれが？！無料で読めちゃうんですか？！まあ月980円払っているので無料ではないですが...というのが気鋭作家・ウノハナ先生のこの作品を読んだ最初の感想だった。
なんていうかすごいメジャー感があるのである。ヤンジャンで連載されてそうなメジャー感だ。それでいてBL。このメジャー感とBL感を両立させるのはものすごく難しいことなのだ。ご存知ですか。さっきから何回も言ってるけどBLはジャンルもの、つまりマニア向けなのだが、卵が先か鶏が先か、マニア向けなので作品がマニア向けの内容になる、マニア向けの内容なのでマニアしか読まないという状況が産まれてくる。
そこに出てきたのがウノハナ先生のこのドメジャー感。ヒーローコミックスはマーベルと最近のハリウッドの映画力によってマニア向けのループから逃れ始めた。BLにおいてはウノハナ先生がこのマニア向けループの堂々巡りからBLを解き放ってくれるかもしれないという期待を抱いている。
7. あずたか先生「愛しのオオカミくん！」
あらすじ：小倉は犬好きでちょっとビビりの高校生。偶然にも同じ学校のヤンキー・大上に生える“耳”を見てしまったことから、周囲にバラされることを危惧した彼に見張られるようになってしまう。寝ぼけてニオイを嗅いできたり、膝にすり寄られたり――。そんな行動をさして気にしていなかった小倉だけれど、「うまそうなニオイすんだよ」と発情した大上に迫られて…！？
私が犬派だからなんですかね、、こんなにこの漫画を読んでいて楽しいのは、、！！人外（人間じゃないものとの恋愛）＆日常ものの王道！！私は人外ものが好きなのだがあんまりエクストリームな設定だと引いてしまうという面倒な性癖のため、この人外＆日常は眼福でした。ああああああああ最高
8. ミナヅキアキラ先生「3LDKおおかみ付き」
あらすじ：塾講師の佑大と絵本作家の那知は、一軒家でルームシェア中。そこに2人の幼なじみ・凜太郎が加わることになる。かっこよくてモテまくりの凜太郎は、なぜか那知に対してスキンシップ過剰で、それを見せつけられた佑大はモヤモヤしてしまう。そんなある日、凜太郎が眠っている那知にキスしようとしているのを目撃した佑大は、自分の気持ちに気づき……!?幼なじみのラブ・トライアングル★
絵柄からもわかるとおり、三角関係なのだが描写がすごく淡々としている。しかしその下に激流が流れているみたいな、奇妙な胸のザワザワをくれる作品だ。とてもリリカルなのだが湿っぽくなく、それでいてなんともエロいという奇跡のバランスが保たれている希有な作品だと思います。
9. ｋｏ先生「気まぐれご主人とおしかけ猫」
あらすじ：
ある日、阿良々木陸央の家の前で倒れていたキレイな男。「先週助けていただいた猫です! 」と、トンデモ電波発言を繰り出した“自称”猫のタマに押し切られる形で陸央は同居をスタートさせてしまう…。
公園で怪我をしていた猫を助けたら、人間の姿で「恩返し」に来た。まあBLなんで美女ではなく男ですが...という、設定が「よくあるやつ」だ。
よくあるやつ。なのだが、この「気まぐれご主人とおしかけ猫」はなんかちょっと違う感触をくれる。BLにおいてこの「ちょっと違う感触」は大変貴重なものである。ジャンルものがゆえに、王道のうえを定石を抑えながら描いていかなければならないBLという世界で個性的な作風を確立させるのはなかなかに難しいことだったりするのだ。
ちょっと違う感触、の理由は後半に判明するのでぜひ読んでみよう。
10. こめり先生「彼と付き合う10のメリット」
あらすじ：
趣味は家庭料理と庭いじりと愛猫の世話…つまらないヤツだと言われても、変わるつもりもない堅物リーマンの高坂恭一。昔から男女問わずむやみにモテるが、35歳になっても「恋」の何たるかも知らないまま。ある日、営業部の若手ホープでゲイと噂の稲森優から会議室に呼び出されたと思ったら、パワポを駆使して愛の告白をされた！！
京都を舞台に繰り広げられるのんびりとした恋物語。おれも愛を告白する際にはプレゼン資料を作ってやってみようと思った。
はい！という感じです！本当は音海ちさ先生の作品も入れたかったのですが2020/4/20現在でKindle Unlimitedから外れてしまっているので泣く泣く入れられなかった、、
ということで、Kindle Unlimitedでは知らないジャンルをゴリゴリ掘ることができるからお得だぞ！有料BL編はまた別にやります！！
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