Netflix「Followers」を楽しく見る方法
Netflix「Followers」の感想をなんとなく書いたら思いの外大きな反響をいただき驚いております。ただ一方的にマイナスな印象を綴るのもよろしくないので、今回はNetflix「Followers」の良いところをお伝えしていければと思います。
1. 日本の有名人を堪能
Netflixオリジナルドラマ『Followers』全世界190か国独占配信! 監督・蜷川実花が世界に贈る、TOKYOリアルライフ!ということで、日本が世界に誇るたくさんの豪華な役者さんが総出演。中谷美紀, 夏木マリ, 浅野忠信、眞島秀和、笠松将、波岡一喜、柳俊太郎、濱津隆之、佐藤流司, コムアイ, ゆうたろう, 一挙, 上杉柊平, 中島美嘉, 板谷由夏, 池田エライザ, 金子ノブアキさんなどだそうです。
中谷美紀の母親役は八代亜紀。「ええ〜!意外な配役〜!面白〜い!」と思う方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。
結論として、日本の有名人に詳しい方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。
2. 美術や東京の名所などを堪能
東京タワーを筆頭に、渋谷スクランブル交差点、レインボーブリッジ、表参道や六本木から、四谷須賀神社、上沼田北公園、浅草花やしき、歌舞伎町、までポップなTOKYOの風景が続々登場。東京をあんまり見たことがない方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。
3. ファッションを堪能
GIVENCY 、Dior、GUCCI、ルブタン、ティファニーなどハイブランドの数々を総動員して描かれます。売れる前のなつめは、古着とブランドのミックスカジュアル。ファッションコーディネーターはファッション誌編集者の軍地彩弓と7人のスタイリストたちでパーフェクト。だそうです。ファッションがお好きな方にはかなり楽しめるのではないでしょうか。
4. アーティスト・蜷川実花の自伝だと思って鑑賞
主人公は売れっ子カメラマン。ということで、演出家・蜷川幸雄の娘として生まれ、アーティスト・蜷川実花の位置を確立した監督の自伝として見ると蜷川実花さんのファンであればかなり楽しめるのではないでしょうか。
5. 地上波のドラマだと思って見る
実際に見て「がっかりした」という方は、全世界190か国独占配信されるNetflixオリジナルドラマだと思って見たから落胆してしまったのではないでしょうか。Netflixオリジナルドラマといえば『ストレンジャー・シングス』に『セックス・エデュケーション』、『ハウス・オブ・カード』、『13の理由』、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』、いやもういいや、とにかく質が高いことで有名なのですが、もうポリコレとか完璧なうえにさらに超絶面白い、世界を熱狂させているというコンテンツばかりなわけです。それを見慣れた人々が、昭和の価値観がアップデートされてないままに見た目だけギラギラしたドラマを「Netflixなら面白いだろう」と思って見てしまう。
これはただ、需要と供給が一致しなかった不幸です。もし「Followers」が地上波のドラマとして放送されていたら、「おしゃれ!」と大好評だったでしょう。
で、海外の人がどう見たのか?ということですが
そもそもimdbだと116人しか見てないですね。以下口コミ
「自分がNetflixで見たものの中で一番サイアクだった。憎悪のかたまりって感じだ。蜷川監督は彼女自身を自分が欲しいものをすべて手に入れたインスタグラム・インフルエンサーとして描いている。浅くてけばけばしいソーシャル・ネットワーク・ファッションシーンがまるで目指す価値がある素晴らしいものだとでもいうように。このドラマには自己投影もユーモアのかけらもなく、いつかきっとこれらをひっくり返してくれる仕掛けが来るはずだと思って見続けていた。...しかしそれらが来ることはなかった。脚本はまるでリッチなアーティストになりたいと思った2歳児が書いたようなシロモノだ。見るべきではない」
「時間と金の無駄遣い。ストーリーもキャラクターも全部ダメ、クリエイティビティもゼロ。見る価値なし」
「半分ネガティブ、半分ポジティブな感想を抱いた。2日間かけて見た。日本と韓国のドラマが大好きで、でもこのドラマの脚本はあまりディレクションされていないみたい。このドラマのすっごく変わったところは好き。素晴らしい色使いだとか、それぞれの登場人物が抱えるものだとか。エンターテインメント業界がクソみたいに描かれることはみんな知っているけど、このドラマは本当のエンターテインメント業界がどうなれるのか描いているわ。ネガティブなレビューに騙されないで!見た人だけがわかるものよ。ずっと見続けさせてくれたから、9点を贈るわ」
ちなみにイギリスBBCが作って窪塚洋介とかが出てる「Giri/Haji 」は4,500の採点がついててレビュー欄も大絶賛です。
6. 公開時期が悪かった
あと、「Followers」は公開されたタイミングがとてもアンラッキーでしたね。なんといっても世間が、純韓国資本・韓国俳優映画「パラサイト」がアカデミー賞で作品賞を取って話題になっていた時期。
日本だって世界に勝負できるコンテンツが作れるのに!でも日本には資金力がない、、資金力さえあれば世界でも勝負できる
そんな意見がTwitterを賑わせていたタイミングでした。そこに落とされた爆弾。
予算があってもあかんのか...
そんな絶望を生み出してしまった。大変に悲しいことです。「Giri/Haji 」はすごく良かったのでこれからもBBCなどに日本を舞台にしてドラマを作ってもらうとか、Netflixでは小津とか黒澤明とかを流せば良いのでは?と思ったりしました。
【その他】
ほか、頂いたご反応
「Followers」については以上です。
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