鬼滅の刃はメンタルに効く
いやー世間が暗い話題ばかりで気が滅入ります、、メンタル弱人としてはサイアクの状況だ。911の時も311の時もつらいニュースと暗い世界にメンタルが削られまくったのですが今はさらにやばい。メンタル弱人(よわんちゅ)にはだいぶきついですよこれは、しかも前はエリアが限定されてたけど今回は全世界が混沌でいつ終わるかわからない。
メンタル弱人(よわんちゅ)は鉱山のカナリアみたいな感じで周りの空気にゴリゴリに影響されながら生きているのでこういう時には本当に弱い、好きなことやれと言われてもその元気がなくて寝床から出れないので天井を見ている。
のですが、Netflixで「鬼滅の刃」を見ているうちにだんだんメンタルが回復してきた。これはすごい。鬼滅はメンタルに効く。これは近日論文を書いてニュートンあたりに提出したいと思います。
1. どういう話なのか
「鬼滅の刃」の主人公は竈門 炭治郎(かまど たんじろう)くん。炭焼きの家に産まれ、お父さんが病弱でなくなったので自ら炭を街に売りに行って家族6人を養っている。偉い..
炭治郎くんは人柄がいいので家族だけでなく全人類に信頼されていて、まちのひとにも大人気。善意で障子を張り替えてあげたり、いい子だなあ。
そして炭治郎くんの天性の才能は、鼻が利くこと。このシーンでは「皿から猫の匂いがするから皿を割ったのは猫」と人を助けている。ちなみに炭治郎くんの鼻は感情すらもわかり、怒りや悲しみなどの感情の匂いもわかるので他人の気持ちにすごい敏感なのである。
そんな炭治郎くんが一番大事にしているのが家族。なのですが、まちに行った日、「鬼が出るから明日帰りなさい」と言われてそのとおりにしたら、朝帰った時には家族が皆殺しになっていたんです!!
しかし、妹の竈門 禰󠄀豆子(かまど ねずこ)だけが一命をとりとめたので背負って医者に見せようとする炭治郎。
最初は「熊に食われたのかな?」と思っていた炭治郎ですが、実は家族を襲ったのは鬼だった!鬼にかじられたり食われたりした者はその人も鬼になってしまい、自我を失って自らも人を食らう。禰󠄀豆子も鬼になってしまうのか、、
と思ったら、禰󠄀豆子は炭治郎を食わなかった。炭治郎を救うために、鬼を退治する鬼殺隊の人(富岡さん)に立ち向かう禰󠄀豆子。「これは何かがちがう」と思った富岡さんは、禰󠄀豆子が人を食わないように口に竹を付けていく。おなじみの禰󠄀豆子の姿はそうやって産まれたのであります。
「鬼は太陽に触れると消えてしまう」という弱点があるので、禰󠄀豆子をかごのなかに入れて旅をする炭治郎。
で、鬼に対抗する勢力として鬼殺隊というのがある。政府未公認の団体で、鬼を倒すことを目標としている。炭治郎はすごい鍛錬をして、どうにかこの鬼殺隊に入るわけですね。禰󠄀豆子を人間に戻すために。果たして鬼のいない平和な世界は訪れるのか?!禰󠄀豆子は人間に戻れるのか?!「鬼滅の刃」はそういうお話です。
2. 炭治郎が聖人君主
炭治郎くんは
・心が綺麗
・素直
・心がまっすぐ
・人の道に外れたことをしない
・優しい
・人を思いやる
・頑張りやさん
という特徴があり、その慈悲深さ、人を思いやる気持ちはイエスかブッダかというくらいのこころの綺麗さ。こんなに心が綺麗なヒーローがかつていたでしょうか。悟空は天然だしハリー・ポッターは状況が過酷すぎてこころの綺麗さどころではなくなっていったしフロドも途中で気を失ってビルボに助けられてたし..
とにかく
史上空前の心が綺麗なヒーロー
なところがすごいんです、炭治郎は。
炭治郎くんはただの炭焼きだったので、すごい弱いんですよね。それを修行で頑張って強くなるんですけど、もう頑張る頑張る。弱音を吐かずにとにかく頑張る。
その結果、「隙の糸」という、相手を倒す糸がわかるようになったりします。
でもいざ鬼と戦うと、鬼ってめちゃくちゃ強いんですよ。人を喰った分鬼は強くなる。炭治郎はいつもピンチになるんですが..
身体がボロボロなのに闘う炭治郎
炭治郎がどうするかというと
自分を励ます
んですよね。
生きていると、自信がなくなることってありますよね。
「もっと自分に能力があったら」
「能力がないから自分はだめなんだ」
って、普通に仕事している人だって思いますよね。
でも、炭治郎はくじけないんです。
「俺はできる」
なぜなら、
「自分は頑張ることしかできないから」
こっちはいい大人なのに毎日ピヨピヨ泣いてるんですよ。
「もうだめだ」
「私には才能がない」
って。
そこに、炭治郎が頑張る姿を見せられたら..
「こんなこどもが頑張ってるのに、俺はなにをやってるんだ」
って、なんか励まされるんですよね。
そして、炭治郎は頑張らないひとにもやさしい。
「君ももっと頑張りなよ!」
じゃなくて、
「君も十分頑張ってるよ」
って肯定してくれるんですよ...ブッダかな...
そして、炭治郎の頑張りには終わりがない。闘いを続けるうちに進化していく炭治郎ですが、さらに強い敵がやってくる。
なんで炭治郎にそんなことができるのかというと、たくさんの人の思いを背負っているからです。これまでに関わった人、皆への愛と思いやりで自分を動かしている。
メンタルが弱くなると、他人のことが完全にどうでもよくなるので、炭治郎のこういう姿勢を見ると「俺も他人の役にたたなければ..」という気分になってきます。
それに、炭治郎は鬼にも優しいんですよね。「人を喰う悪い奴」ではなくて、「かつて人間で、家族がいた」ということを前提にしているので鬼を足蹴にすることはしない。尊重するんです。生きとし生けるすべての者を尊重しているんですよ、炭治郎は。すごいですよ。
物語が進んでいくと、炭治郎が魅力的で個性的な仲間たちと助け合いながら鬼と闘っていきます。一人じゃできないことも、二人なら、三人ならできる。
鬼滅の刃、本当に面白いですよ。私はアニメ→コミックの順番でしたが、どちらでも楽しいと思います。オススメです。絶対流行ると思います。あ、もう流行ってましたね、いけない、いけない。
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