「注目して欲しい」というニーズを受け入れる
実際のセッションの流れを、文章形式でご紹介していきます。
特定の誰か、ではなく
色々なお客様からのご相談の中から
同じ要素を組み合わせて、同じ流れになるものを作っています。
「パン食べるとこ見てて!」
今回のテーマは、
”注目してほしい、というニーズ”を
自分で受け入れていく、です。
これを人に打ち明けるのって恥ずかしいですよね。
でも、小さい子供を見ていると。しょっちゅう
「みて!」と言っています。
びっくりしたのが、乳児院のボランティアで
子どもに「パン食べるところ見てて!」と
せがまれた時はすっごく不思議で、衝撃でした。
こちらの目を見て、ニコニコしながらピーナツバターが塗られたパンを食べていました。
見てもらうこと=愛されているか確認すること
「靴を履くとこ見てて!」「マットから飛び降りるところ見てて!」
すでにもう当たり前に出来ていることでも
「見てて!」と言います。
子供はまだ概念として”愛されている”ということは分かりません
。
親や保護者、アタッチメント(愛着)の対象となる大人から
自分のことを見てもらうことが、
愛されている、興味を持ってくれている、尊重されている、という
感覚に繋がっているんだと思います。
何でもない姿を人に見てもらうことを通して、
自分がここにいても良いんだ、と確かめている。
そう考えると、「パン食べるとこ見てて!」も
分かるなーと思います。
キネシオロジーセッションの流れ
それではここからセッション形式で書いていきます。
誰か一人のお話ではなくて、複数の人の、複数の要素を組み合わせて書いています。
もし、自分のこと?!と感じたとしたら、それだけ他の人も同じような体験をしているということです。
「人に対して、すごく警戒心が湧く時がある」
「下に見られたくない、舐められたくないと思う」
-どういう時に、どんな相手に対してそれを感じますか?
「同じ分野の仕事をしている人にも感じるし、同性である女性に対しても感じます」
-なるほど。結構対象が広いですね。仕事の人は、相手が男性でもそう感じますか?
「はい。人によってはそう感じます。」
-その人たちに、共通しているものはありますか?
「勢いがあって、ポジティブで。社長をやっているような人に多いです」
-お父さんがそういう人でしたか?
「いいえ。仕事もあんまり続かないし、社会的には弱いところがありました」
「でも、外で趣味の活動をしているときは、元気でリーダーシップがあって。周りの大人も子供も引っ張っていっていました」
-そういう時のお父さんに対して、どう感じていましたか?
「自分の子どもよりよその子の方が可愛いんだ、って思っていました」
-その時の感情はどんな?「よその子の方が可愛がられてる」と信じ込んでいる子どもって、どんな気持ちになってると思いますか?
「・・・・・・辛い?」
-あんまりピンとこない?
「急によく分からなくなりました」
-ずっと押し込めていた感情にちょっと近づくと、自分で自分を煙に巻いて分からなくしてしまうことがあります。今がそんな感じ。
-なんでそんなにその感情を押し込めたのか?感じたらマズイことが起こるからです。
-例えば、ずっと叶わない片思いをしてるってどんな気分だと思いますか?
「・・・自分はダメなんだ、選ばれないんだ。ここが相手の好みじゃないから、ダメなんだ。ずっと叶わないことを突きつけられて、辛いかも」
-親が、よその子の方に時間も熱意も向けているのって、形的には片思いと似ていませんか?
-片思いしているとして、相手に本当に言いたいこと、叶えたいことって何だと思いますか?いろんな状況はともかく、ごく単純に想像してみて。
「・・・自分を選んで欲しい。あの子より、誰より、自分を選んで欲しい」
「私のことも見て欲しい」「視界に入りたい」
-それがずーーーっと叶わなかったら、どんな気持ち?
「惨めです。人に知られたくない。恥ずかしい」
「自分が選ばれない、愛されないことを知られたくない」
-では、お父さんの話題に戻りますね。
-「よその子の方が可愛がられてる」と信じ込んでいる子どもって、どんな気持ちになってると思いますか?
「・・・ふざけんなよ!こっち見ろよ!」
「他の子供より、私を優先して、私だけを可愛がれよ!」
「私とは遊びに行く約束すらしてくれないのに、お願いだって聞いてもらえないのに、何で他の子供のためには予定を空けるんだよ!」
-じゃあ、その気持ちを感じててくださいね。
-筋肉反射テストで、調整するアロマを選びますね。
-はい。じゃあこれの匂いを嗅いで。
香りそのものではなく、アロマのエネルギーで調整されます。
なのでオンラインでも、効果は変わりません。
-今どんな感じですか?
「なんか悲しくなってきました・・・」
-その悲しい感じは身体のどこで、どんなふうに感じますか?
「・・・なんとなく、左の背中の外側に、ノリみたいにべっとり張り付いている感じがします」
-色や温度はありますか?
「鼻水みたいな緑色で、ぬるいと冷たいの間ぐらい」
-では、おでこちょっと触りますね。そのノリをぼんやりみていてくださいね。
-変えようとしなくていいですからね。
「・・・かなり薄くなったけど、なんかすっきりしないです」
-じゃあ、ぼんやり聞いててくださいね。その残ったものを、シリコンとかゴムみたいな膜がゆっくりゆっくり包んでいきます。隙間なく、ピッタリと全部を包み込みます。その膜は明るく、半透明です。
-さて。実はこの膜は、あなたの源、愛から出来ています。愛がわからなくても大丈夫。
-愛からできた膜で包まれたノリが、ゆっくり溶けて、弾けて、消えてゆくのを見守ります。さっきのアロマも、助けてくれています。
-今どんな感じ?
「膜がノリの残りを包んだ瞬間に、なんか軽くなる感じがありました」
「膜の中でシュワッとなくなりました」
-お父さんに対して、今改めてどんな気持ち?
「本当にわたしはお父さんのことが好きだったんだなって・・・」
「だからあまり相手にされなかったのが寂しかった」
「ホントは、よその子の方が可愛く思ってる、なんて思ってなかった。母との仲も良くなくて、家に居づらかっただけなのも分かってました」
-じゃあ、同じ分野の勢いがあってポジティブな人を思い浮かべて、どんな気持ち?
「・・・なんかフツー・・・です。」
「勢いがあって元気な人だな、って思う。それだけ」
-警戒する気持ちは?
「・・・特にないです」
「うん。ない。普通だ!」
見てもらえないと、自尊心が傷つく
子どもにとって、親からの注目が十分にないことは
とても悲しく、心細く、
すごく自尊心が傷つけられることでもあります。
悲しみや自尊心の傷つきをケアしてもらえない子供は
関心がないふりをしたり、
主語の大きい「べき論」を展開したり(親ならこうするべき、こうしないのは社会的に良くない、とか)
勉強など、他のことで挽回しようとします。
そうして大人になるうちに、
最初に感じた”悲しみ”が地下に埋もれて、自分でもその場所がわからなくなります。
そうなると、自分が悲しんでいることがわからない。
イライラとか、警戒心、怒りとして自覚します。
怒りもまっすぐ出せたら、その下の悲しみにすぐ手が届くのですが
自尊心の傷つきが、それを難しくさせることはよくあります。
そういうものを、一つ一つ解いていく。
そんなことをオンラインキネシオロジーではしています。
対面でもやっています。
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