誘拐未遂に遭ったことで抱えた罪悪感と、親密感への恐れの癒しが始まった
２０１９年の５月に書いた、アメブロの記事です。
自分としても大きな大きな転換点だったし、
今更新している怒りについてのシリーズに通じるものがあるので、
noteに移しました。
自分に酷いことをした加害者への憎しみ、怒りが手放せなくて苦しいという方の
何かの参考になれば幸いです。
「世の中の男はみんな◯ネ！！」を握りしめていた
私は７歳の時に誘拐未遂に遭いました。
その時の傷が要因で、世の中の男性全員に対してうっすら殺意と、莫大な怒りがありました。
そんな人、怖いですよね。
でもそうだったんです。
なので、２０１９年より前はいろんな人から「怖い」と言われることが
まあまあありました。
そして、男性から言われることが多かったんです。
そりゃ、殺意の対象が男性なのでそうでしょう。
色々と取り組んできて、薄くなった感もあったけど
でもどうやって、この底の方にある憎しみを癒していいのか分からない。
憎しみの下に、なぜかうっすらと罪悪感があるのも感じていました。
そんな時に、根本裕幸さんのセミナーに参加し
それがきっかけとなって、誘拐未遂犯とイメージの中でハグして和解することが出来たのでした。
それから目に見えて、人から「怖い」と言われることは減り、
男性が優しくしてくれるようになりました。
というわけで、以下は２０１９年に更新したブログの内容になります。
昨日（２０１９年５月）は根本裕幸さんの
ワンデイセミナーに初めて参加してみました。
テーマは、親密感への恐れを手放す。
なぜ親密になれないのか、
近づかれると怖くなるのか。
という理由の説明が最初にありました。
その中のひとつに、「罪悪感がある」
性的被害にあった側が、罪悪感を持つ。
その罪悪感や汚れているという感覚のせいで、親密になることが怖くなる。
というくだりで、なぜか鼻の奥がツンとしました。
もうだいぶそれが意識に登ることが無くなっていた、
7歳の時の誘拐未遂のことをかなり久しぶりに思い出していました。
それにまつわる罪悪感があるのは、なんとなく感じていたけど
誰に、どんな風に悪いと思っているのか、となると
なんかぼやーっとしてるよな、とは感じていました。
セミナーはどんどん進行して行きます。
２０歳前後の若い役者のメンズたちが
アラサーアラフォーの自立武闘派女子たちのワークの相手役として
果敢に挑む姿はとても立派でした。
きっと精気を吸われまくったことでしょう。
男女間で気を喰らうのは、女の側ですので。
それはさておき。
途中の休憩時間に、根本さんに質問もしたのですが
最後の質問タイムで、別の方がみんなの前で同じことを聞いてくれました。
『なぜ、性的被害にあった側が罪悪感を持つのか』
・気持ちの持って行き場が無くて、自分に向けてしまう。
・子どもの場合は、とにかく自分のせいだと思い込みやすい。
ここからが、目からウロコでした。
・心の深い深いところには、慈愛に溢れたハイヤーマインドの自分がいて
その自分からすると、
『相手にひどいことをさせて加害者に仕立て上げてしまった』
『あんなことをしてしまうぐらい苦しんでいた人を、救ってあげられなかった』って思いでいる。
それが罪悪感につながる。
文章にするのは難しい、
頭で、顕在意識で理解するのは難しい、と
根本さんは繰り返してました。
たしかに、日常的に苦しさがあがってきてたり
混乱が強い時には到底受け入れられない角度の視点。
でも、今ならなんか分かるな、と思いました。
7歳の時、知らないおじさんに暗い道で後ろから抱きかかえて持ち上げられた。
口を塞ごうとしたんだろう手が、わたしの口を大きくそれた。
その時、もちろん怖いし必死だから『叫んで逃げなくちゃ！』と思った。
だけど、どこかものすごく冷静な自分もいて、すごく短い瞬間的にだけど『へんだな』『迷ってるんだ』『この人も怖いんだ』とも思った。
だから、『絶対逃げられる』『よし、叫べ！』って思った。
そんなに長い時間はリアルに繋がれなかったけど
『あの時、あのおじさんを加害者に仕立ててしまった。
救ってあげられなかった。』と思っている自分を
初めて見つけてあげられた瞬間でした。
人間が潜在的な部分で持ってる愛の深さってすごいんだな、と思いました。
ほんとはこんなにも、人を愛したいと思っている。

何か辛い体験をした人は
その傷の深さの分だけ
ひっくり返せる視点の深さが深く、高さが高くなる。
親密感がテーマだったけど
思いがけず罪悪感の深さ、そのレイヤーの多彩さへの理解が深まった1日でした。
おかげで今日はヘロヘロです。
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