細部にわたるデザイン力Akha Kitchen @Chiang Rai

今回の旅の目的の一つ、”旅行者向けの料理体験”視察。
私は今、北海道の旭川で旅行者向けに旅のコンテンツとして料理体験を
提供したいと思っている。

チェンマイで旅行者に大人気の”タイ料理体験ツアー”。2年前にチェンマイで参加して、これはいい!!!と思っていた。今回は、チェンマイでは差別化に努力していそうなツアーに、そしてチェンライでも同じようなツアーがあれば参加したいと思っていた。

チェンライの最初のゲストハウスでパンフレットを見ると、3件くらいありそう。それにしてもチェンマイで70件でチェンライで3件とは…さて、どこにしようかとパンフレットを眺め、Tripadvisorで口コミを探し、公式Webサイトを見て…だけど、やっぱり第一印象に引っ張られるよね。決めたのは「Akah Kitchen」!Akah族出身の子が教えてくれるって!!!もうこれだけでなんか私の心をわし掴み。価格やメニューにあまり差が無いし、そもそも私はメニューの内容はわりとどれでも良かった(どれも大体一緒だしね)。結局色々と調べるも、ネーミングとロゴで決定してしまったわけです。実際にこの「Akah Kitchen」があまりにも良かったから、しっかり綴っておきたい。

体験希望日の前日にメールで申し込み。最小催行人員が2名で、1名申し込みの場合はメールで相談してねということで、メールで相談。すでに2名の申込みがあるから、一緒で良ければOKとすぐに返信をもらう。詳細は後ほどと。対応の迅速さは信頼につながる。夕方、ホテルへのお迎え時間について再度連絡をもらう。

当日、ホテルの玄関付近で待機。タイではおなじみのソンテウでお迎え。チェンライではソンテウの色は水色。私のあとにメルボルンから来ているご夫婦をpick upして市場へ出発〜。チェンライ公設市場へ。

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Akah族出身のJaruwanさんの案内で市場内を歩く。市場内をじっくりじっくり、およそ1時間半も歩く。とにかくつまみ食いが多い!タイは日本からすると珍しい食材やスナックが多く、こういう機会でもなかなか食べられないからめちゃ楽しい。

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・ココナッツミルク&米粉をたこ焼き型みたいので焼いたスナック
・東南アジアで見られるローズアップルという果物
・蒸した餃子みたいなもの(白とバタフライピーで青くしたもの)
・市場内のアカコーヒー(近年アカ族経済支援のためオーガニックコーヒーが生産されている。100%タイ産、アラビカ種)
・タイ北部名物のレモングラスが効いたソーセージ
・黒いもち米で作った餅を平たく焼いて、間にごまと砂糖を挟んだもの
・竹の中にもち米とココナッツミルクを入れて蒸し焼きにしたもの
・焼き芋

実に8種類ものつまみ食い!!!もうこれだけでお腹いっぱい✨
でも食べてみたいけど何かわからないっていうとっつきにくいスナックや果物を味見できて楽しかったー♫ちなみに、実際に料理教室で使う食材もここで調達。種類豊富なにんにくやらマンゴーやらエビやら米やら…どうやって選んでいるか紹介しながら買い物を進めていく。なんか忙しくなく、のんびりゆっくり進行していく感じがいい。

Akah Kitchenの最大の印象は、とにかくデザインが行き届いていること。ロゴ、ネーミング、お店のポリシー、店自体のインテリア、エプロンや食材の並べ方、プログラム自体のストーリーに至ってまで。細部までデザインが行き届いているなととても好感を持てた。

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店に到着すると、屋外のテラスでウェルカムドリンク&フルーツが振る舞われ、歓談タイム。多分スタッフの子が買ってきた食材を準備してくれていると思われる。メルボルンからの奥様、Jaruwanさんの暮らしに興味津々。なぜこの仕事を?お父さんは何を?アカ族の方の1日の収入はどれくらい?家賃はどれくらい?次々に質問が投げかけられる。Jaruwanさんは英語がとても堪能で、丁寧に返答する。とても楽しいひととき。

いよいよ調理タイム。教室は3部屋に別れている。食材を切る部屋、火を使う部屋、料理を食べる部屋。なんとも贅沢空間。食べる部屋には冷蔵庫があり、ビールやジュースを自由に飲むことができる。作るメニューは市場へ行く前にグループで話し合い、カレー1種、炒めもの1種、デザート1種をみんなで選ぶ。

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お部屋も、使う道具も、食材の並べ方もステキでしょう!出来上がった料理の盛り付けももちろんステキ。バナナの葉を有効活用したものも好印象。

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この日作ったのは、ペナンカレー、ソムタム、パッタイ、マンゴーカオニャム。正直、これらはチェンマイの料理ツアーでもおなじみのメニューなんだけども、この他に「アカディップ」作りも!Jaruwanさんのお母さんが毎朝フレッシュなものを作るという、ディップソース。珍しいし、美味しかった。

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ツアー終了後、その日のうちにサンクスメールと、レシピ、当日の写真を送ってくれた。
細部まで女性的な気遣いが行き届いた、とてもハートフルなツアー。1200バーツ、日本円で約4500円くらい。昼食を50〜100バーツくらいで食べられると考えると、12倍くらいの価格帯。チェンライでこの価格だからこれだけ高級感たっぷりに。日本でこのレベルでやるには単価を12000円〜15000円くらいに持っていきたい感じ。でもそういうやり方もあるよね。本当に参考になりました。なんと言ってもすっごい楽しかった!チェンマイからわざわざ行く価値ありです!

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