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還暦越えの美容と健康




 私は美魔女という言葉が嫌い。
 魔という漢字を美にくっつけるところが、なんかすっごく無理して若く作り込んでいるようで、イタイタしいというか、いい歳して色気にシガミついているニュアンスを感じてしまうからだ。
 私自身、現在64歳、還暦を過ぎても「歳に見えない」と驚かれることが多い。決して自慢しているのでは無く、もちろん努力しているから、人より少しだけ加齢を遅らせることができる、それに尽きる。


 若造りではなく、綺麗に歳を重ねることが大事。綺麗、つまりキタナく老け込まないようにする。年相応マイナス10年くらいを目標に、ライフスタイルを設定する。そのくらいなら誰にだって可能なのだ。
 じゃあ、老けない努力ってなんだと聞かれたら、ちゃんと食べて、ちゃんとお手入れして、アクティブに過ごすこと、そう答える。極端なダイエットをしたり、面倒なエクササイズを課したり、やりたいことに使うお金を削って高級スキンケアを並べたり、ボトックスなどの美容治療でイジるのでは無く、日々、経済的にも物理的にも可能な範囲でダイエットや肌に良いことを続ける、つまり、とてもシンプルで無理のない生活を維持するだけのこと。
 正直、経済的にもっと余裕があれば、私もラメールやシスレーのボトルを洗面所に並べたり、美容皮膚科の医療トリートメントに走ったかもしれない。でも現実的には限られた予算で支出を考えると、そんなお金があったら美味しいものを食べたいとか、娘に何か買ってあげたいとか、セールでインテリアグッズや服を買いたいとか、別の遣い道がプライオリティになる。よほど経済的に余裕があるセレブ妻でもない限り、普通はみんなそうだと思うし、だからそういうことができないから不満とも思わない。
 肌がとても綺麗な女性と遭遇して、どんなお化粧品使ってるんですか」と尋ねて「ニベア」とか、ドラッグストアのプチプライス商品のブランド名を口にされることがよくある。もちろん高級なスキンケア商品は、優秀な研究員たちが化学を駆使してありったけの美容成分を詰め込んでいるのだから、長くて使えば効果も期待できるのは当然のこと。けれど、プチプライスのものにも良いものはたくさんある。
 化粧品のお値段はパッケージ、広告、店頭販売の卸価格が大半を占めている。だから、成分を調べると、オンラインで無名の商品と高級化粧品が値段の差ほどの大きな違いがないことも多々ある。大事なのは保湿。コットンシャツを洗ってそのまま乾燥機に入れるとシワシワになるように、私たちの肌も、洗いっぱなしでお手入れせずに外気に放置すれば、シワシワになる。だから、どんなに疲れていても、忙しくても基本的なお手入れを日々怠らないことが老化を遅らせることに繋がる。コットンシャツはアイロンをかければシワも消えるけれど、肌のシワはできてしまってからアイロンをかけられないからね。
 ダイエットも同じこと。大食いして翌日起きたら突然デブになっていたなんて人は絶対いない。体重の増加は日々の積み重ね、食生活の反映なのだ。
 両親が太っているから、私がデブなのは親から受け継いだDNAだと開き直る人がけっこういる。でも太りやすいDNAなんて存在しないと多くの科学者が立証している。両親がオーバーウエイトで子供が同じなのは、元々太りやすい食生活を両親が子供に与えるからである。私のまわりで太めの人々は、ダイエットと称してお昼サラダだけにしながら、一日中ポテチーを食べ続けたり、お菓子をちょっとずつ、でも永遠に摘み続けたり、とにかく自制心に欠けて節操の無い場合が多い。


 野菜を食べろと言われても好きじゃないのは、野菜を美味しく調理しなかった親の責任もあるし、それが当たり前で育った環境にある。
 私は味の素のCMのキャッチフレーズ、EAT WELL、LIVE WELLという言葉が大好き。健康も美容も内面から。
ローマは一日にして成らず、日々の積み重ねで加齢を遅らせることは可能だと私は思う。
 このマガジンで、私は還暦越えの女性が、お金を使わずに女性として綺麗でいられるコツ、身体に優しい簡単なダイエットやスキンケア、支出ゼロで10年若く見える方法、あらゆる健康生活を伝授して行きたいと思います。
 

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