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<ことば集め>

第三十一候【温風至(あつかぜいたる)】  7/7〜7/11頃
 
二十四節気は『夏至』から『小暑』に変わりました。
梅雨も終わりを告げ、本格的な暑さが始まる頃です。
『小暑』と次の『大暑』を合わせたおよそ1ヶ月を、1年で一番暑い期間として「暑中」と呼びます。
暑中お見舞いを送る時期ですね。

七十二候の方は、「温風至」。熱い風が吹く頃になりました。
「温風」は、梅雨明けの頃に吹く南風のことです。
同じ、亜熱帯からの暖かく湿った風でも、梅雨明けに吹く南風は「白南風(しろはえ)」と呼ばれます。そして、梅雨の間に吹く南風は「黒南風(くろはえ)」と呼ばれます。
黒い雨雲が覆う梅雨空では「黒」。青空の下では「白」。
色で風を表現しているところが面白いです。

同じ現象でも、見方や捉え方が違えば受ける印象が変わるように、同じことを違う言葉で表現することで、印象が変わったり、伝わり方が変わったりします。
言葉がもつ力、可能性は大きいですね。
伝えたいことを、伝えたい人に、伝えたいように届けるために、大切な言葉。
日頃から色んな表現方法に触れて、“ことば集め”をしておきたいですね。


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