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<いずれあやめか杜若>

第二十九候【菖蒲華(あやめはなさく)】
『夏至』の次候 6/26〜6/30頃
 
菖蒲は「あやめ」とも「しょうぶ」とも読むことができますが、いずれのことでしょうか?
姿かたちが非常に似ていて見分けがつきにくいアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの3種ですが、それぞれ次のような特徴があります。
◉アヤメ…5月上旬に咲き始める
     水はけの良い草地に生える
     花弁のつけ根に、網目模様がある
◉カキツバタ…5月中旬に咲き始める
       水辺や湿地に生える
       花弁のつけ根に、白く細い線が入っている
◉ハナショウブ…5月中旬〜6月下旬に咲く
        水辺や湿地に生える
        花弁につけ根に、黄色い菱形模様がある
花の咲く時期から「菖蒲華」はハナショウブのことを指していると考えられます。

「いずれあやめか杜若」という言葉があります。
どちらも優れていて優劣がつかず、選択に迷うことのたとえです。
どうしても物事に優劣をつけて判断しようとしてしまうことがありますが、それぞれに特徴があって、それぞれに美しいということ、忘れずにいたいですね。

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