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<マイノリティとマジョリティ>

第二十八候【乃東枯(なつかれくさかるる)】
『夏至』の初候 6/21〜6/25頃

二十四節気は夏至に入りました。
「夏に至る」という通り、暑さは日に日に増していきますが、日照時間は冬に向かって少しずつ短くなっていきます。

七十二候のほうは、「乃東枯(なつかれくさかるる)」の5日間です。
「乃東(だいとう)」は、冬至に芽を出して夏至に枯れるウツボグサのことです。
ウツボグサは、日当たりの良い山野の草地に群生して、紫色の花を咲かせます。
夏至の頃に枯れて、茶色くなった花穂が「夏枯草(かこそう)」と呼ばれる生薬になります。
煎じて飲めば利尿薬に、煎液はねんざや浮腫の塗り薬やうがい薬にもなるそうです。
英名では「all-heal」全てを癒すという意味です。

夏の盛りへと近づき、草木の緑は濃くなり、花々は鮮やかに咲き誇り、生命がイキイキと輝く季節に、ひっそりと枯れていくウツボグサ。

世の中にはどうしても多数派と少数派が存在する。
多数派が重要視されて力を持ち、少数派は尊重されにくい。こんな構図になりがちだけど、少数だから切り捨てられていいということはないはず。
「多様性」という言葉を耳にすることが多くなった今日この頃。
ただ、本質的にその意味を理解できているのか?
多様性を受け入れるという感覚が自分の中に育っているのか?
疑問に感じることもある。

ウツボグサが枯れゆく季節に、改めてマイノリティとマジョリティについて自分なりの考えを深めてみたい。


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