見出し画像

スターアニスと太陽

Sambuca(サンブーカ)というお酒を先日飲んだのですが、華やかで甘い香りとすっきりとした甘味があり、とてもおいしかったです!


スターアニス、アニス、エルダーフラワー、フェンネル、キャラウェイなど(細かいところは銘柄それぞれらしいです)を蒸留酒で漬浸し、成分の浸出した液をさらに蒸留して作られたリキュールです。

スターアニスとアニスがメインだと、トランスアネトールが主要香気成分となると思いますが、トランスアネトールには、ホルモン調整作用、神経緩和作用、不安緩和作用、高揚作用、消化器調整作用などがあるので、リラックスして気持ちをアップリフトする方向のエリクシルといっても良いかもですね。

面白いのは神経を緩めて不安を緩和するけれど、気持ちを高揚させるという、緩めて&上げるところかと。エストロゲン様作用という点を加えると、更年期にいいのでは?とも思います。トランスアネトールはアロマ界隈だと妊婦不可の成分ですが、お酒としては1リットル中1g以上2g以下と定められているそうなので、そこまで心配する必要はなさそうです。

まあ、疲れたときに程よくリラックスを促し、不安を解放し、気分を明るく元気にしてくれるということ考えるとなかなかなエリクシルかと思います。

おっと、大事なことを書き忘れてました。
占星術的には、スターアニスは太陽/木星・水瓶座で、アニスは水星・双子座、フェンネル水星・乙女座、エルダーフラワーは金星・双子座です。
わりと柔軟宮多めですが、柔軟宮のハーブ類は緩和作用と高揚作用など極性の違う性質を持っていたり、濃度や分量次第で刺激にも緩和にもなるなど二面性のような性質を持っているものも多いので、そういう意味ではピッタリかもしれません。

そしてスターアニス(トウシキミ 、 Illicium verum マツブサ科シキミ属)が太陽ということに、ちょっと嬉しくなったというか。
植物と支配星については、植生と季節、形状、働き、伝承・神話の4つの要素が絡んでいるのですが、わりとどれもピッタリなのです。

例えば、星型のアニスという意味合いですが、放射状の形は太陽と結び付けられますし(ex.キク科の植物のうちのカモミールやエキナセア・カレンデュラなどの放射状のもの)、身体を温める働きや南方の植物であることも関連していますね。
漢方では芳香性健胃薬、駆風薬、鎮痛薬などの働きもあるとされます。
神話や伝承などについては……栽培されている現地などではあるのかもしれないので、こちらも調べてみたいと思います。

程よく心身を温めて(太陽)緩める(木星)の感じが、食前食後酒として、消化を促したり、リラックスを促すのもなるほどといったところです。

あと酒名のSambucaは、エルダー(セイヨウニワトコ Sambucus nigra)からきている説が有力で、実際にエルダー(ベリーかフラワーのどちらが使われているのかはメーカーによる)も使用されています。
エルダーフラワーはコーディアルで知っている方も多いと思いますが、本当に涼しげな華やかさがある甘い香りで、アニス系の香りの奥にかすかにエルダーっぽい華やかな香りも感じられるのも良いです。

ご興味のある方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
きっと新たな扉を開く何かになると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?