狸のしつけについて
狸は叱ってはいけない。と、ムツ○ロウさんが言っていた。狸を飼ったことがある人も言っていた。
狸は臆病な動物なので、怖いことをする人を受け入れなくなる。ということらしいです。
コレ、本当にそうで。あ!コラー!とかってシュチュエーションなど日々ゴロゴロ転がってますよね。コード齧っちゃダメ!ネコに悪戯するんじゃない!書類食べるなー!家はご飯じゃねーぞ?等々。一番辛いのは人の手足に咬みつくこと。でも、叱ると逆効果なのです。狸は怒ってる人が怖いからとにかく必死になる。つまり叱ると本気の攻撃が始まるのです。本気で咬みつかれれば、骨折したり縫うほどの傷になります。
でも、傷はいずれ治る。
一番の問題は、叱ったことにより怯えさせ、敵認定されてしまうこと。サークルから一切出せない、触ることもできない子を育て上げてしまうことになりかねないのです。
でもでもでもでも、
「カレーは飲みもの」が当たり前なように
「タヌキは咬むもの」
一歳半頃を過ぎると比較的落ち着いてくるものの、それまでは本当に本当に大変でした。
狸は普段吠えません。よほど怖い時はガウッ!と吠えるし、寂しい時はリューンと鳴くし、ケケケケッと威嚇するけれど、犬や猫のように吠えたり鳴いたりが通常使いの動物ではないからか、どれほど懐いていても咬みつくものは咬みつくのです。
では、どういった時に咬むのか?
わかりません。
いや、お腹がすいているのか気まぐれなのかなにかスイッチがあるのか、遊びたいだけなのか…
愛情表現咬みもあれば本気咬みもある。発情期や換毛期は攻撃的になるし、何かを訴えたい時も確かに咬む。甘えに甘えながら急にガブーッとくることもある。謎。
赤ちゃんがなぜ泣いているのか?と似ているのかもしれない。
喉乾いたの?お腹減ったの?遊びたいの?もしかして眠たい?そろそろ発情?を一つ一つ確認して行くしかない。(確認したからと言って解決しない)
加減をしてくれている普段咬みでも、手足はアザとキズでとんでもない状態になり、うっかり半袖で出歩こうものなら、DV!?ヤク中!?などと見ず知らずの人の心をざわつかせてしまう。
手足の傷を見た知人からは、「しつけできないの?」とよく聞かれたが、本気で咬まれていたら包帯まみれである。これでもちゃんと仲良く生活している、と言ったところで理解はしてもらえない。「本気で咬んでるわけじゃないから」などとまるでDV被害者のような曖昧な返事で誤魔化して余計に心配させていた。
でも叱ってはいけない。ではどうするのか?
本気で向かってくる場合は、捕まえて抱っこをする(捕まえる時のガブは覚悟して挑む)。
狸の魅力って沢山ありますが、こういう所も一つかもしれません。抱っこしちゃえば忘れる。
そして、親バカ飼い主は咬まれた痛みを忘れる。
そうそう、齧られたり破壊されて困るものは全て撤去です。撤去できないもの(壁、椅子などの家具)は諦めるのが一番の解決策です。
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