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没入の時間と達成感がハンドメイドの心地よさ。夏にぴったりなソウタシエのアクセサリーを作ってきた。

心をこめて時間をかけて、手作りを楽しむこと。
俗にいう”コスパ””タイパ”の追求とは対極にあるもの。
それがハンドメイドの世界。
はじめての作業に試行錯誤しても、手作りのアクセサリーが完成する瞬間、
それまでの時間のすべてが報われる。
普段針も糸も触らない私がこの感動を味わったのは、ハンドメイド作家・大久保路子さん(以下、ミチさん)によるワークショップに参加した日のことでした。

6月下旬に行われたワークショップで作ったのは「ソウタシエ」。楽習フォーラムのソウタシエコースを修了したミチさんによる、オリジナルワークショップです。
ソウタシエとは、このような刺繍のこと。

楽習フォーラム公式サイトより転載(見出し画像と同じ)


専用のコードと呼ばれるひもを使って、ビーズの周りを囲むようにして縫いあげます。
ヨーロッパの貴族がドレスの飾りにしたのがはじまりだと言われています。存在感と高級感を感じ取っていただけるでしょうか。
最近はペンダントトップやブローチなど、アクセサリーとして作られることが多く、ドレスアップにはもちろん、カジュアルな着こなしのワンポイントにもピッタリです。

記念すべき最初のソウタシエとして作ったのはペンダントトップ。
ワークショップは、作品に使う3色のコードと中心に据えるパーツの色を選ぶことからスタートしました。
コードの配色の順番によって印象が大きく変わるので、作品の運命を決める大切な工程です。私はグリーンの天然石風ビーズを中心に、
ネイビー、ゴールド、ビーズよりも少し濃い色のグリーンをチョイス。
組み合わせ次第でデザインも趣きも無限大。型にはまらない”自由さ”も魅力のひとつです。

カラフルなパーツを見ているだけで楽しい!
夏らしく涼しげで華やかなカラーをチョイス!

いざ実践。講師のミチさんが手取り足取り親切に教えてくれますが、
手を動かすのは不器用な私。
コードを刺繍するだけではなく、ペンダントトップにするための金具をつけたり、装飾用のパールを固定して縫い合わせたり、気を配るポイントはたくさんありましたが…
コードの向きを間違えそうになったり、たった3センチをぬうのに30分かかったり、ぶかっこうな縫い目が表に露出して慌てたり、、当然ハプニングは尽きません。しかしそれすらも楽しいのです。初心者のわたしでも、手を動かしているとだんだんコツをつかむようになって嬉しくなったりもして。



集中してただひたむきに針と糸を動かし、作品を仕上げる事だけを考える時間。普段はスマホを片手にパソコンを使ったり、何かをしながら別のことをしてしまうことも多々ありますが、ながら族ではいられない時間の贅沢さ。ソウタシエに限らずミチさんのハンドメイドのワークショップは3回目ですが、これを味わうために参加しているような気がしています。

開始から約3時間、ようやく世界に一つだけのソウタシエが完成しました!
(手先が器用な方は、より短時間で完成できるかもしれません)
楽しく、時にコンタクトが乾くほど目を凝らしながら一針一針大切に作り上げた作品。完成したペンダントトップを見た瞬間、「わ~!!」と声をあげてしまいました。あまりにも真っ直ぐな表現ですが、「感動の瞬間」でした。

爽やかで上品で、華やかで合わせやすい!


こんなステキなものがつくれたなんて、、、
お気に入りの服に合わせて、今すぐお出かけしたい!
達成感と喜びで心が満たされ、数時間費やしたエネルギーもどこか遠くへ。
この喜びを味わいたくて、もう一度ソウタシエのワークショップに参加することを誓いました。

初めてハンドメイドにチャレンジする人の作品よりも、
既製品を買った方が簡単でクオリティが高い。
効率重視の考え方としては間違っていません。
けれども、費やした時間やエネルギーを度外視する喜びが、
ハンドメイドの作品には確かにあります。
そして、数あるハンドメイドの中でもぜひソウタシエをおすすめしたいです!存在感と高級感があって、どんなシチュエーションにもマッチして、
「作ってよかった」と思える事間違いなしだからです。

作品に没入する贅沢な時間と、
すべてを忘れさせてくれる達成感と満足感。
いつもの服を抜群に引き立ててくれる存在感。
ソウタシエの沼にハマりませんか?

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