「Parakey」"Firefox開発者らが創業、Facebookが初めて買収したウェブOS" (2005夏YC卒)
1.【1分解説動画】
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2.【Parakey概要】
ParakeyはWEBブラウザFirefoxを開発したBlake Ross氏とJoe Hewitt氏により設立された、ウェブオペレーティングシステムを提供する企業である。2007年、Parakeyのサービス提供開始前に、FaceBookが初の買収として、Parakeyを買収した。
3.【創業者】
ブレイク・ロス(Blake Ross)
1985年生まれ。スタンフォード大学卒。16歳の時にインターン生として、WEBブラウザFireFoxを開発。その後、2005年、YC夏学期へ参加し、Parakeyを創業。Facebookへの売却を経て、Facebook社員となる。
ジョー・ヘウィット(Joe Hewitt)
1978年生まれ。MozillaにてWEBブラウザFirefoxを開発。その後、Parakeyを共同創業し、Facebookへの売却を経て、Facebook社員となり、FacebookのiPhoneアプリを開発し、Facebookへ大きく貢献する。
4.【Parakey 沿革】
~ 2005年 ~
Blake Ross氏とJoe Hewitt氏によりParakey創業。YCの2005年夏学期へ参加する。YCからの出資の他に、Sequoia CapitalもParakeyへ出資したとされる。
~ 2007年 ~
WEBをベースとしたOSを開発中、Parakeyのサービス公開前にFacebookが買収(金額非公開)。Facebook初の買収案件となる。
5.【Parakey 詳細】
Parakeyはサービス公開前にFacebookへ買収されたため、Parakeyのサービスの詳細はわかっていない。ウェブ上で動作する高性能なOSを開発していたとされる。創業者のBlake氏によるとParakeyは以下のようなOSであったと語られている。
Parakeyは、ハードディスクにあるものすべて―メール、写真、ビデオ、レシピ、カレンダーを扱うツールのためのプラットホームを目指している。実際、見た目はふつうのウェブサイトで、ただしそれを編集することができる。ネットに繋いで、ファイルを次々クリックして、コンテンツを見たり、手を加えることさえできる。さらに、世界中のみんなに見てもらいたいものにマークを付けることもできる。ふつうのウェブをサーフィンするのと同じように、誰にでも自分のParakeyサイトを見てもらえる。特に嬉しいのは、オンライン上のParakeyが、自宅のPC上のParakeyと連絡して、Parakeyページのコンテンツを自宅PCの最新バージョンとシンクロしてくれることだ。つまり、オフラインでもサイトを更新できる。
Blake氏の述べるParakeyの機能を見ると、現在、我々が使用しているFacebookでの画像や動画のアップロード機能の基盤などにParakeyの技術は応用されているのではなかろうか。
Parakey創業者の2人は非常に優秀なエンジニアだったため、Facebookは人材の獲得が狙いとの目的もあったのではないかと噂される。
創業者の2人はParakey売却後、Facebook社員としてFacebookへ参画。
創業者のJoe Hewitt氏はFacebookのiPhoneアプリを開発し、大きくFacebookへ貢献したとされる。また、iUIと呼ばれるiPhone向けのWEBページ作成のライブラリを一晩で開発し、無償提供したところ、瞬く間に多くの人に使われ、AppleもiUIを宣伝するほどになったという。Hewitt氏は自身のページにて自身が栽培しているトマト栽培の様子を詳しく発信している。Hewitt氏のトマト栽培のページはこちら
もう一人の創業者、Blake Ross氏はWired誌の「人々の考えを変え」ていくような芸術家、科学者、ビジネスマンを讃えるものとされるRave Award等、その他複数の賞を受賞している。
Blake Ross氏は世界的に使われるWEBブラウザ FireFoxを16歳の時にインターン生として共同開発しています。若いのに凄いですね。
【参照URL】
ウェブ開発ツールFirebugの生みの親、Facebookでは何をやる?